福祉・カウンセリング留学の分野

心理学を学ぶ

心理学の研究対象とその実践の場は多様にあります。クライアントや患者を相手にセッションを繰り返し、直接的に人の心のケアに携わる分野(臨床心理学やカウンセリング心理学)もあれば、リサーチを繰り返して心理テストなどを開発する分野(精神測定学)、ほかには環境が人に与える影響を研究対象として、会社や学校などでコンサルティングを行う分野(環境心理学、産業・組織心理学、コミュニティ心理学、学校心理学など)もあります。

これらの分野でプロとして仕事をするためには、アメリカでは修士号か博士号を取得しなければなりません。たとえばスクールサイコロジストになるには博士号は必要ありませんが、修士課程を修めて、州の定めるプログラムを修了することが求められています。またクリニカルサイコロジストやカウンセリングサイコロジストなど、人の心に直接的にかかわる仕事を行うには、博士課程を修めることが条件となっています。

大学院の課程は修士課程と博士課程とがありますが、修士課程を設けずに博士課程のみを設けている大学院も少なくありません。修士課程は2年間のプログラムが多く、修了にあたっては独自のリサーチに基づく修士論文の提出が求められます。博士課程は5~7年が修了の目安です。

修士・博士いずれの課程においても、プラクティカム(スーパーバイザーのもとでの実地研修)やインターンシップが必ずといっていいほどカリキュラムに組み込まれています。

カウンセリングを学ぶ

アメリカの大学院でカウンセリングを学ぶ場合、カウンセラー教育学(Counselor Education)というプログラムで学ぶのが一般的です。このプログラムは大学院にしか存在しません。

カウンセラー教育学の中で、キャリアカウンセリング、コミュニティカウンセリング、老年カウンセリング、メンタルヘルスカウンセリング、スクールカウンセリング、ファミリーカウンセリングなどの専門分野があって、それらのいずれかについて重点的に学びます。プロのカウンセラーになるには、専門が何であっても、以下の八つの項目について学ぶ必要があるとされています。

  1. 人間の成長と発達
  2. 社会的、文化的基礎
  3. 援助との関係
  4. グループワーク
  5. キャリア&ライフスタイル開発
  6. 評価(Appraisal)
  7. リサーチと評価
  8. プロフェッショナル・オリエンテーション

また、それぞれが専門とする分野にかかわる場所、たとえばスクールカウンセリングであれば学校、コミュニティカウンセリングであればコミュニティセンターなどで、プラクティカムやインターンシップに参加することが課程修了のための必須条件となっています。修士課程を終えるために必要な単位数は48~60単位くらいです。期間でいえば1年半から2年です。

ソーシャルワークを学ぶ

ソーシャルワークは、さまざまな問題を抱える個人や組織に対して援助を行う分野で、その適用範囲は多岐にわたります。薬物乱用、老い、児童福祉、公共福祉、雇用、学校教育、人間関係、経済問題など、ソーシャルワーカーが必要とされる場面はさまざまにあって、教育者やカウンセラー、サイコロジストたちと連携しながら問題解決にあたります。

他のHelping Professionと同じく、ソーシャルワーカーとして現場で働くためには、基本的には大学院レベルでの教育を受けることが求められています。大学にもソーシャルワークの課程がありますが、大卒では職域がかなり限定されます。

ソーシャルワークの修士課程は、通常2年間のプログラムです。大学であらかじめとっておくべき科目が指定されていることはありますが、大学でソーシャルワークを専攻していなければならないということはありません。

1年目にソーシャルワーク全般の基礎知識やスキルを学び、2年目により専門的な分野を実践的に学ぶというのがオーソドックスなカリキュラムです。ソーシャルワークの専門分野には、その対象(高齢者、子ども、障害者、マイノリティなど)によって分類されていたり、その課題(貧困、犯罪、暴力など)によって分類されていたりします。いずれにしても、相当時間数の実習に参加することが必須となっています。

老年学(ジェロントロジー)を学ぶ

老年学(Gerontology)とは、人間がどのように老いるか、という一般的な老化の過程と、その過程における個人を研究対象とする学問です。たとえば、人口が高齢化することによって起こる社会の変化や、老いていくということが個人に与える身体的、精神的、社会的影響などがその研究対象として挙げられます。こうした研究によって得られる知見を、自宅介護や老人サービスなどに関する政策に反映させるのも老年学の領域です。生物学、社会学、心理学のほか、公共政策や人文科学、経済学などともかかわりの深い「学際的」な分野です。

セラピーを学ぶ

セラピーとは、一般に、外科手術などを用いない治療を意味します。必ずしも「心」の癒しとは限りません。たとえばフィジカルセラピー(理学療法)やRespiratory Therapy(呼吸器官療法)は、心よりも身体の治療に関係が深いものです。

アメリカの大学院には、各種セラピーのプログラムが、セラピー学部といったものにまとめて設けられているのではなく、ミュージックセラピーであれば音楽学部、アートセラピーであれば芸術学部に設けられています。ミュージックセラピストであれば楽器が弾けること、アートセラピストであれば絵を描けることが求められています。これらの分野ではオーディションやポートフォリオ(作品集)の提出が、出願にあたっては必要になるのが一般的です。

カリキュラムは大きく分けて三つの要素:

  • 心理学
  • セラピーの手段とするもの
  • セラピーそのもの

から成ります。たとえばミュージックセラピーであれば、心理学、音楽、ミュージックセラピーの理論と実践をあわせて学ぶことになります。



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