アメリカの大学院で学ぶスポーツ

アメリカの大学院でスポーツに関連する分野を学ぶ場合、大学での専攻はとくに問われません。文系・理系のいずれであってもOKです。スポーツ先進国であるアメリカの大学院で学ぶ留学にチャレンジする価値は、大いにあるはずですし、その価値を見いだして留学を希望する人も増えています。

アメリカの大学院で学べるスポーツの分野は、

  1. スポーツを科学的・医学的に学ぶ分野
  2. スポーツをビジネス・経営の面から学ぶ分野

これら二つの分野に大別できます。

スポーツを科学的・医学的に学ぶ分野

運動と身体の関係を科学的に研究する分野です。修士課程・博士課程ともに学べますが、修士課程については、修士課程で完結するプログラムと、博士課程へ進学することを前提とする、あるいは望ましいとするプログラムがあります。一般には、大学や研究機関での研究者・学者になることをめざすのであれば、博士課程まで進むことになります。

実験、リサーチ、データ解析を繰り返します。仮定→実験→観察→データ解析→応用というプロセスを積み重ねる、純粋科学の分野です。課程の名前はそのカリキュラムの内容によって大学院によってさまざまですが、代表的なものは以下の通りです。

  • Exercise Science(運動科学)
  • Exercise Physiology(運動生理学)
  • Sports Medicine(スポーツ医学)
  • Kinesiology(キネシオロジー(運動・動作科学))
  • Motor Control(運動制御学)
  • Sport Psychology(スポーツ心理学)

カリキュラムは大まかには「実践中心」か「リサーチ中心」かに分けられます。前者の場合はインターンシップが必須になります。修了にあたっては修士論文を提出しますが、論文を提出しないオプションを選択できる大学院も少なくありません。論文を書かない場合は、その代わりとしてインターンシップに参加したり、修士試験を受けたりします。

この分野を学ぶ大学院生がトライしたいのがGraduate Assistantship(GA)です。これは有給の研究員制度で、学費が免除もしくは半額免除となります。狭き門になることもありますが、留学生にとってもチャンスは小さくありません。

なお大学院にもアスレティック・トレーニングの課程はありますが、そのほとんどはすでにアスレティック・トレーナーの資格(ATC)もつ人を対象としています。

スポーツをビジネス・経営の面から学ぶ分野

Sports ManagementとかSports Administrationと呼ばれ、スポーツビジネスのプロフェッショナルを育成する分野です。

アメリカにおいて、スポーツは巨大な産業です。とくに1984年のロサンゼルス・オリンピック以降、スポーツはビジネスとして急速に発展してきました。スポーツがビジネスとしてあるためには、それを運営・管理するプロの存在が欠かせません。その必要性に応えるのが、アメリカの大学院のスポーツ・マネジメントのプログラムです。

スポーツ・マネジメントの課程は、体育学部や運動科学部に設けられている場合と、ビジネススクールに設けられている場合があります。後者は、一般的にMBAを取得するプログラムです。いずれにしても、必ずといっていいほどインターンシップが必須になっています。それに加えて、論文が必須であったり独自のリサーチとプレゼンテーションが求められたり、大学院によってカリキュラムはさまざまですが、総じて実践的であるといえます。

大学院進学の条件:バックグラウンドについて

アメリカの大学院に進学するにあたっての最低条件は「四年制大学を卒業していること」です。大学院で学ぶ分野と、大学での専攻が必ずしも一致している必要はありません。

とはいえ、とくに「スポーツを科学・医学の観点から学ぶ分野」においては、大学院への出願条件として、「生物学、化学、生理学の科目をあらかじめいくつか履修していること」といった条件を設けています。こうした条件のことをアカデミック・バックグラウンドといいます。

すでに日本の大学を卒業していて、アメリカの大学院が求めるだけのアカデミック・バックグラウンドをもっていないという場合、日本の放送大学や生涯教育コースなどで必要な科目を修めるという方法と、アメリカの大学に編入して条件を満たすだけの科目をとるという対策をとることができます。後者の場合、編入先の大学を卒業する必要はありません。すでに「四年制大学を卒業していること」という最低条件はクリアしているのですから、アカデミック・バックグラウンドとして認められるだけの科目を修めるだけでよいということになります。

またMBAとして設けられているスポーツ・マネジメントの課程に出願する際には、職歴が求められることがあります。この場合の職歴のことを、プロフェッショナル・バックグラウンドといいます。MBAは、マネジャーとしてのさまざまなノウハウを磨く課程ですので、実際の現場での経験が、学習のさまざまな局面において生かされることになります。ただし必ずしもスポーツとかかわりのある仕事に就いていなければならないわけではありません。むしろ多くの人は「いまはスポーツとは関係のない仕事をしているけれど、やっぱり自分が好きなスポーツにかかわる仕事にチャレンジしたい」という思いを抱いてアメリカの大学院で学んでいます。

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アメリカ進学プログラムの一部

  • 留学までのスケジュール管理
  • 志望校の選択
  • 推薦状・エッセーの指導
  • 費用に合った学校選び
  • 奨学金についての指導
  • 授業対策
  • 出願書類作成
  • 合格後の手続、入寮準備
  • 渡航手続
  • 現地での準備セミナー
  • ボストンでのアフターケア

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