図書館とコンピュータ
アメリカの大学院での学業を乗り切るカギを握るのが図書館とコンピュータの利用です。
図書館の利用方法は、入学時のオリエンテーションの一環として行われる図書館案内(Library Tour)において説明されます。本の検索方法、書棚の分類、スタッフの紹介、貸し出しのルールなどの説明を受けます。大学院によっては、24時間オープンの図書館もめずらしくありません。自分の大学院の図書館に求める本がない場合は、司書(Librarian)に頼んで他校から取り寄せることができます。
コンピュータはペーパーを作成するのに必須であるばかりでなく、インターネットを利用して、リサーチしたり、Eメールで教授とやりとりするのに欠かせません。日々の授業でもコンピュータが必要になります。日本からの情報を得たり、日本の親や友だちとの連絡にも必要です。アメリカの大学院のコンピュータは日本語が使えないので、日本からノートパソコンを持って行ったほうがいいでしょう。寮や図書館、教室に限らずキャンパス全体にわたってネット環境は整っています。
教授との接しかた
アメリカの教授は、学生に対してオープンでフレンドリーです。とくに留学生にはやさしく、温かく接してくれます。大学院生は教授と接する機会が多く、「教授とよい関係を築くこと」は、学業生活を乗り切るうえでとても大切です。
すべての教授はオフィスアワーを設けています。これは教授が必ず教授室にいて、学生からの質問や相談に応じる時間です。オフィスアワーであれば予約をとることなしに教授に会うことができます。教授は勉強の内容に関する質問にはすべて答えてくれます。ペーパーについてもアドバイスをもらうことができますし、予習のポイントを聞くこともできます。授業についていけないかもしれないと思ったら、臆せずすぐに担当教員に相談しましょう。きっと何らかの打開策を提案してくれるはずです。
チューター制度を活用する
アメリカの大学院にはチューター(Tutor)制度という勉強の頼りになる制度があります。チューターとはアメリカの大学院における補習指導をしてくれる学生のことです。教科ごとに、その科目を過去にとったことがある優秀な上級生がチューターとして個人指導してくれます。チューターは Learning Centerとか Academic Skills Centerと呼ばれるところで紹介してくれます。チューター制度を利用するのはお金がかかりませんから、留学生は多いに利用したいものです。チューターは学ぶ立場に立ってアドバイスしてくれます。
Writing Centerで英文をチェックしてもらう
多くの大学院では Learning Center とは別に、あるいは、その一部門として、とくに英作文のアドバイスをするWriting Center(Writing Lab)を設けています。ここでは、おもにペーパーを書くプロセス全般について指導してくれます。ここでアドバイスをする人たちの多くはEnglishを専攻している大学院生か大学生です。ペーパーのアウトラインから文法、表現のチェックをしてくれます。
こうしたStudy Aids(学習の手助け)は留学生だけでなく、アメリカの学生も積極的に利用しています。アメリカの大学院は助けを求めれば、それに答えてくれるシステムを備えています。有効に活用しましょう。