アメリカの大学院の1年度=アカデミックイヤー
アメリカの大学院は、9月~翌年5月までの約9か月間を1年度としています。この1年度のことを、アカデミックイヤー(Academic Year)といいます。多くの大学院では、アカデミックイヤーを、
- 9月~12月の秋学期
- 1月~5月の春学期
これら2学期に分けて、2学期制=セメスター制をしいています。
(○大学院への道p168のアカデミックカレンダーを挿入)オリエンテーションから授業開始まで
大学院ごとに入寮日を定めているので、その定められた日にキャンパスに到着します。翌日くらいにはオリエンテーションが行われます。オリエンテーションとは、日本の大学院のガイダンスに相当するもので、大学院生活全般についての説明会のことです。研究科(SchoolやCollege)あるいは学科(Department)ごとにオリエンテーションが行われることも少なくありません。このオリエンテーションで、キャンパスの施設の使いかたや寮のルール、科目登録の方法などの説明を受けます。
科目の登録(Registration)は、アカデミック・アドバイザーという、履修登録のアドバイスをしたり成績に気を配ったりして、学生が落ちこぼれないように指導する人と相談して行います。アカデミック・アドバイザーは、学業だけでなく生活全般についてアドバイスをしてくれる、とても頼れる存在です。
最初の授業で配布されるシラバス
科目登録が終わるとすぐに授業が始まります。最初の授業では、「シラバス(Syllabus)」という授業進行表が配られます。このシラバスには、
- 科目の目的と内容
- 授業のスケジュール
- 担当教員のオフィスの所在とオフィスアワー
- 教科書と参考図書
- 成績のつけかた
- テストの回数と内容
- 宿題・課題
- ペーパー(論文)の内容・長さ・提出期限
- 出席についての規定
などが記されています。授業はこのシラバスに沿って進められますので、学期が終わるまで何度も参照することになります。
授業が始まって最初の数日~2週間くらいまでは、科目の変更ができます。履修をとりやめることをDrop、科目を加えることをAddというため、科目の変更ができる期間を“Drop & Add Period”といいます。