エッセイとは
アメリカのすべての大学院が、出願者にエッセイ(Essay、Personal Statement)の提出を求めています。エッセイとは、出願者が大学院への入学の熱意を伝え、自己紹介をし、文章力や表現力を示す作文です。
エッセイは、合否を左右するとても重要な書類です。成績やテストスコアといった数値だけでは測ることのできない、出願者の個性や資質を示すものとして、アメリカの大学院はエッセイをとても重視します。
エッセイのトピック
エッセイのトピックは、大学院あるいは学科に指定される場合は、以下のようなトピックがよく見られます。
- なぜその大学院を志望するのか
- なぜその専攻を希望するのか
- 将来のキャリアゴール
ほかに「学業や仕事を通じて成し遂げたこと」「困難をいかに克服したか」といったトピックも一般的です。サイエンス系では「どんなリサーチに従事してきたか。どんなリサーチに取り組みたいか」と問われることもあります。
MBAでは、複数の質問・トピックが問われます。
- なぜMBAが必要なのか
- 「プロフェッショナルとしての能力」が発揮された経験
- 「リーダーシップ」が発揮された経験
- これまでで最も重要な職務経験
- 仕事上で失敗したこと。それをいかに克服したか
- これまでの経験を、いかにクラス貢献に生かすか
- チームワークやリーダーシップ、責任についてどう考えるか
こういったトピックです。GMAT®のスコアからだけではうかがい知れないユニークなバックグラウンドや能力が評価されます。
エッセイづくりのポイント
アメリカの大学院は、エッセイを通じて、出願者の学力、モティベーション、ものごとに対する見識や意見、分野によってはプロ意識、リーダーシップ、コミュニケーション力などを推し量ろうとします。
たくさん提出されるエッセイの中からいかに自分のエッセイを際立たせ、印象づけるかが大切になります。留学生であるというのはそれだけで目立つ存在ではありますが、アメリカの大学院には世界中から願書が集まりますので、やはり工夫が必要です。以下に、エッセイづくりのポイントをいくつか挙げます。
- 読み手の観点から書くこと。
- 「自分が求めること」と「大学院のカリキュラム」とが、いかにマッチしているかということを、アカデミックな観点から書くこと。
- もし大学でその学科に関する科目をとっていたのであれば、その学んだことを踏まえて、さらにその方面を追及していくにあたって、アメリカの大学院に行く意義や必然性を書くこと。
- できるだけ具体例を提示し、それを詳細に述べること。
- テーマをはっきりさせ、そのテーマに一貫した内容にすること。
- トピックや字数など、指示に従うこと。