アメリカの大学院で学ぶ留学生は、どのような1日を送るのでしょうか。ここでは、New York Universityの大学院でカウンセリングを学んでいた留学生の、春学期のある1日を紹介します。
8:00 起床。 |
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大学院生専用の寮に住んでいるが、寮といっても、大学がアパートを借り上げたものを寮として使っているので、住み心地としてはアパート暮らしに近い。 |
8:00~8:30 朝食 |
自室で簡単に済ませることが多い。学食もあるが、かえって高くつくので利用していない。 |
8:30~8:50 身支度 |
9:00~12:00 図書館で勉強 |
宿題のリーディングをしたり、ペーパーを書くためのリサーチをしたり。部屋よりも図書館で勉強するほうが集中できる。リサーチについては、コンピュータ室で文献(論文や雑誌、新聞の記事がデータベースになっている)を検索して読むこともある。 |
12:00 昼食 |
やはり自室でとる。 |
12:30~14:00 フリー |
メールをチェックしたり日本語の小説を読んだり、思い切って昼寝することもある。 |
14:30~16:55 勉強 |
図書館かコンピュータ室で、リーディングやリサーチ、ペーパーの作成など。ペーパー作成のために、Writing Centerで英語のチェックをしてもらうこともある。チェックをしてくれるのはアメリカ人の大学生。Writing Centerでのこうしたサービスは無料で受けられる。 |
16:55~18:35 授業:Program Developing & Evaluation in Counseling |
カウンセリング・プログラムの組み立てかた、プログラムの効果の測りかたなどについて学ぶ。先生による講義もあるが、3、4人からなるグループワークが中心の授業。学期のはじめに、興味を共有するクラスメイトとグループを組む。このグループのメンバーとは、週末に寮で会うことも多い。学期末にはグループでプレゼンテーションを行う。 30人ほどのクラスメイトは、大学を卒業したばかりの人が半分くらいを占める。ほかには社会人や年配の人など。このクラスに限らず、平日の授業は夕方以降に開かれる。 |
18:45~20:25 授業:Vocational Development |
職業=お金ではなく、個人の特性・性格を考慮して選ぶにはどうすればよいか、仕事と精神の健康をいかに両立するか、子どもにどのように仕事のことを教えればよいのか、などを学ぶ。基本的には教授による講義形式の授業で、40人くらいの学生が学んでいる。成績は、おもに3回のペーパー(各5枚)によって評価される。 |
20:30 夕食 |
外で惣菜を買って部屋で食べる。自炊する日もある。 |
21:30~24:00 勉強 |
図書館に戻って、復習をしたり、リーディングやペーパー作成をしたりする。図書館は1日24時間オープンで、テストの時期になると徹夜をする学生も少なくない。 |
24:00~1:30 部屋に戻る |
寮と図書館は目と鼻の先なので、危険はない。 |
1:30~2:00 就寝 |
授業時間以外はほとんどの時間を図書館で費やしていますが、日によってはこれよりも余裕のある1日を送ります。また実習がある日は、実習に費やされる時間が大きくなります。大学生のようにスポーツやサークル活動に時間を大きく割くことはありませんが、大学院によってはさまざまなクラブが活発に活動していて、大学院生でも参加しやすいものもあります。大学院生同士の交流や情報交換の場も設けられています。