ロースクール
ロースクール(Law School)は、「法科大学院」のことで、弁護士になることを志す人が行くプロフェッショナルスクールです。
アメリカでは法学は大学院でしか学べません。大学で良い成績を修めていれば、ロースクールに行くのに大学での専攻は問われません。一般には、ロースクールで3年間学び、JD(Juris Doctor)という学位を得て、各州の司法試験(Bar Exam)を受けて弁護士になります。
JDの課程への入学はアメリカ人にとっても難関で、またLSAT®というむずかしいテストを受けなければなりませんので、なかなか入れません。ただしロースクールには、JDとは別に、LLM(Master of Law)という1年間の課程があります。このLLMはLSAT®の受験を必須としていないので、JDに比べると入りやすいのですが、日本の大学の法学部を出ていることが条件となります。そうはいってもBar Examを受けたいのであれば、JDを修めるのが本筋です。
メディカルスクール
メディカルスクール(Medical School)は、アメリカの大学院の医学部のことで、プロフェッショナルスクールです。アメリカでは医学は大学院でしか学べず、メディカルスクールで学ぶにあたって大学での専攻は問われません。メディカルスクール入学生の多くの人は大学で自然科学系の分野を専攻していますが、そうでない人も少なくありません。生物学や化学などの科目を修めていることがアカデミック・バックグラウンドとして問われることはあります。またMCAT®というテストを受ける必要があるほか、面接が課される場合もあります。かなり高いレベルの英語力も求められます。
メディカルスクールでは、実習も含めて4年間の課程を修めると、MD(Doctor of Medicine/Medical Doctor)の学位を得ます。そのうえで試験を受けて、さらに審査を経て、医師になります。そして医師の免許は時限が付いているので、医業を続けるためには、絶えず最新医療について勉強しなければならないというのが、日本とは大きく異なるところです。