アメリカで音楽を学ぶメリットは何でしょうか。

アメリカの大学の音楽教育はプロをめざす人はもちろん、初めて音楽を学ぶ人にも開かれています。つまり音楽はだれもが学び・楽しめるものと考えられています。

ここではそんなアメリカで音楽を学んでみようと思うかたに、アメリカの音楽教育の魅力、学べる分野、オーディションのポイントなどをお伝えしていきます。

もくじ

音楽留学の魅力

だれもが音楽を楽しめる

Shenandoah University
Shenandoah University

アメリカの大学では、本格的に音楽を勉強してこなかった人でも音楽を専攻できます。もちろん日本の音大に相当するような専門大学もありますが、ごく普通の大学で音楽を学べるようになっています。ジャズやコンテンポラリーの音楽も、専攻として確立されています。

出願する時点での音楽のバックグラウンドや演奏のレベル、ジャンルの興味にかかわらず、だれにでも音楽を学べるチャンスが与えられているのがアメリカの大学です。このような事情からアメリカの大学で音楽を勉強しようという留学生もたくさんいます。

アメリカの音楽の特徴の1つに、その庶民性があります。教会の讃美歌に代表されるように、音楽はだれでもが楽しめるものであり、参加できるものです。どんな小さな田舎町にもコンサートホールやクラブがあり、そこで催されるライブやコンサートは、住民たちで満員になります。少し大きな町になればオーケストラがあって、その町の大きな誇りとなっています。

名も知られていない小さな町のライブハウスでは、ときにびっくりするほどすばらしい演奏をする人もいます。いわゆるストリートミュージシャンがプロ顔負けの演奏をしているのを目の当たりにするのも、アメリカではめずらしくありません。

アメリカの音楽の多様性

19世紀の奴隷制度は黒人文化を開花させ、そこからブルースやジャズ、黒人霊歌やゴスペルが生まれました。アメリカをルーツとするまったく新しい音楽が、ヨーロッパ音楽に与えた影響ははかりしれません。日本で一時期流行になったアカペラなども、アメリカに渡ってきたイタリア系移民の床屋さんが、お客を楽しませるために歌ったのが始まりとされています。

クラシック音楽についていえば、ガーシュインやフォスターの登場を待つまでもなく、ニューイングランド楽派と呼ばれる音楽家たちが、ヨーロッパとは異なる、独自のスタイルを築く努力をしています。もちろんだからといって、ヨーロッパの古典音楽が軽視されてきたわけではありません。

ヨーロッパ生まれの伝統ある音楽も含めて、さまざまなジャンルの音楽が融合し、そこから新しい音楽が生まれ、多様性に富んだ音楽がアメリカで展開してきました。この多様性は、「初心者でも音楽を専攻できる」「クラシックだけでなく、ジャズやポピュラー音楽など、さまざまなジャンルを学べる」というアメリカの大学における音楽教育の特徴になっています。

アメリカの大学で学ぶ音楽

アメリカでは、じつに1,000以上の大学が音楽の課程を設けています。まったくの初歩から音楽を学べる大学もあれば、厳しい審査を通らないと入学できない大学もあります。

学べる内容もさまざまで、演奏(Performance)1つをとってみても、

  • 楽器: ピアノ、ギター、弦楽器、管楽器、打楽器など
  • ジャンル: クラシック、ジャズ、教会音楽、コンピュータ音楽、民族音楽など

といったような、楽器とジャンルの組み合わせの数だけ課程の数があります。

クラシックの系列を見ても、古典、バロック、ロマンに限らず、ガーシュインやドビュッシー、現代音楽、民族音楽や電子音楽も学ぶ対象になります。ほかには指揮、作曲、音楽理論、音楽史、音楽ビジネス、音楽教育、ミュージックセラピーなどが、音楽にかかわる専攻分野として挙げられます。

大学に出願する時点で音楽を専攻すると決めておく必要はありません。多くの大学では、2年生の終わりまでに専攻を決めればよいことになっています。また音楽とはまったく異なる分野とあわせて専攻すること(ダブルメジャー)もできます。

アメリカの大学に入学して、いくつか音楽の科目をとっていくうちに、本格的に音楽を勉強したいとなれば、その道が開かれているのが、アメリカ留学の魅力の1つだといえるでしょう。

大学で学べる音楽分野

演奏 Performance

Performanceとは「演じること」つまり、音楽の演奏技術を身につける分野です。専攻分野としては楽器演奏と声楽が含まれます。ソロとして、アンサンブルのメンバーとして、また伴奏者としての演奏・歌唱技術を身につけます。そのため演奏の練習・歌唱の練習が課題の大半を占めます。レッスンは一対一の個人指導です。

学べる楽器の種類は大学によってまちまちですが、ごく普通のリベラルアーツ・カレッジではピアノ、ギター、オルガンなどを専攻できます。やや充実した学科では木管楽器や打楽器なども学べます。音楽の専門大学ともなると、オーケストラで用いられる楽器のほとんどの専攻があります。学期末にはリサイタルで成果を発表します。

リベラルアーツ・カレッジなどではバイエル(=ピアノ教本の定番)からピアノを教えてくれるので、自分のペースにあわせてレッスンに臨むことができます。レッスンの時間はだいたい週に30分~1時間くらいですが、毎週のように課題が出され、その課題をこなすためには相当の時間を練習にあてなければなりません。1日に 6、7時間も練習する学生がいるほどです。

演奏以外の学習科目は、音楽理論と音楽史に大別され、具体的には、楽典、ソルフェージュ、対位法、音楽の歴史と分析、和音、視唱、楽曲分析、ヨーロッパ言語の発声研究とその応用などが含まれます。

楽器にかかわらず、ソロでの演奏のほかに、アンサンブルも必修になります。理論的なことよりも、演奏を練習して、その成果によって評価される授業が主となり、リサイタルが義務づけられます。室内楽やオーケストラのメンバーとしての演奏機会にも恵まれ、海外で公演することもあります。

ジャズ Jazz Studies

アメリカ生まれの音楽であるジャズを学ぶ分野です。ジャズの理論と演奏とを学びます。

理論のほうは、ジャズの歴史と発展、スタイル、表現手法、コード進行、作曲・編曲、文化的影響などを学び、演奏では、金管楽器、バス、サックス、ピアノ、パーカッション、ギターなどによる、とくに即興技術を学びます。ヴィヴラフォン、ラテンパーカッション、エレキギターといったクラシックのオーケストラではあまり用いられない楽器も、大学によっては学ぶことができます。リサイタルで成果を発表します。

理論と演奏に加えて、レコーディング技術やコンピュータ音楽、音楽ビジネスなどを学ぶカリキュラムもあって、いずれもプロ志向が強いのが特徴です。パフォーミングアートの専攻は何でもそうですが、このジャズの専攻でも演奏発表会(リサイタル)で学習の成果の集大成を発表します。

音楽理論/作曲 Music Theory/Composition

Performanceに対して、おもに理論的なことを学ぶのが、音楽理論と作曲のプログラムです。音楽理論では、聴覚理論、音階、対位法、混成和声法、即興、器楽編成、リズムの構造、音楽用語の習得、分析法、音楽史、コンピュータの応用などが学習内容です。

そして、これらを作曲及び編曲に生かすことを目的とするのが作曲のプログラムです。したがって、作曲は理論の応用だと考えるとよいでしょう。理論と作曲とが別々の専攻課程として設けられていることもありますが、実際には、学ぶ科目はかなり共通します。

理論と作曲のプログラムでは、演奏したり歌ったりする Performanceのプログラムに対して、理論的なことを中心に、おもに講義・ディスカッション形式の授業で学びます。とはいえ多くの大学では、楽器の演奏か歌唱のレッスンを受けることを必須としています。アンサンブルへの参加やリサイタルが必須となっていることもあります。

指揮 Conducting

アンサンブル、室内楽、合唱団、オーケストラの指揮法を学びます。楽譜の解釈、編曲、指揮棒の使いかた、リハーサルの方法などが学習内容で、その応用として、和音分析、形式分析、リズムの維持、ジェスチャー、グループの率いかた、コミュニケーション、リハーサル計画のたてかたなどを学びます。

グループを率いる、人との言語・非言語による意思疎通をはかる、という観点から、心理学が必須となっている場合も少なくありません。実技においては、演奏を専攻している学生とのコラボレーションによるアンサンブルに参加し、リサイタルも行います。

大学よりも大学院のほうに指揮のプログラムは多く見られます。しっかりした音楽知識とコミュニケーション能力が求められる分野です。

音楽ビジネス・マネジメント Music Business Management

音楽をビジネスの側面から学ぶ分野です。音楽ビジネスの経営、音楽施設の運営、音楽家の人事、経営学や財務学の基礎、労使関係、イベントのプロモーション、音楽製品の販売など、かなり実践的なことを学びます。インターンシップが必須になることも少なくありません。

音楽史/音楽学史 Music History/Music Literature

おもに西洋音楽の発展を歴史的に学ぶ分野です。中世からルネッサンス期、バロック、ロマンの系列と、その後の現代音楽やコンテンポラリー音楽の発展も学習内容に含まれます。とくにゴスペルやジャズ、ガーシュインやフォスターの楽曲、コール・ポーターの劇音楽など、アメリカで独自に発展をとげた音楽はよくとりあげられます。

文献を読み、さまざまな時代の音楽を聴き、意見や批評を口頭で、また論文で発表するのがこの課程のメインの学習になりますが、多くの課程では演奏することも必須としています。

Music Literature は「音楽学史」と訳されます。「音楽文学」ではありません。Music Historyとほぼ同義ですが、とくに音楽の文献、批評について学びます。

ミュージカル劇 Musical Theater

ブロードウェイに代表されるミュージカル劇の音楽を専門に学ぶ分野です。演技、声楽、発声法、体の動き、ダンスのほか、キャバレーや実験舞台、ミュージカル映画なども学習対象となります。音楽・演技・ダンスそれぞれの課程を組み合わせたような内容になっているのが一般的です。

俳優、演奏者、ダンサーをめざす人が多く学んでいて、ミュージカル劇のための作曲に特化した課程はほとんどありません。

ミュージックセラピー Music Therapy

音楽を通して、身体障害、情緒安定度、コミュニケーション力、社会機能、認知能力を診る分野です。比較的新しい学問分野で、本格的に研究されるようになったのは 20世紀に入ってからといわれます。最近では痛みの緩和やストレス対処、癌の治療にも応用されるなど、その適用範囲はさらに広がりつつあります。

アメリカ音楽療法協会(American Music Therapy Association:AMTA)によると、ミュージックセラピーとは、音楽の性質とさまざまな療法上のアプローチを統合し、その療法の効果をより高め、治療を達成することをめざします。子どもと大人を対象としたミュージックセラピーの理論と手法、臨床即興演奏、グループセッションの手法、治療査定などを学びます。

インターンシップや実地演習も課され、グループを対象としたセッションでは、ダンスが加わることもめずらしくありません。クライアントの必要とするところを見きわめ、音楽のセッションを企図したり、個人やグループを相手に即興で音楽を奏でたりして、治療に応用します。

大学のタイプによって異なるカリキュラム

リベラルアーツ・カレッジで学ぶ音楽

リベラルアーツ・カレッジは、ある1つの道のプロを育てるところではありません。人間としての土台を築くための幅広い知識や教養を養うのが、リベラルアーツ・カレッジのめざすところです。音楽は人の心を豊かにする、という考えから、「豊かな人間性」をはぐくむものとして音楽が位置づけられています。

音楽理論や音楽史を学び、演奏のレッスンを受け、アンサンブルに参加し、リサイタルで成果を発表する、というのが多くのリベラルアーツ・カレッジに共通するカリキュラムの内容です。大学によってはコンピュータ音楽や民族音楽の科目が必須になっています。

いずれにしても、幅広くさまざまなことを学び、プロのミュージシャンとしての技術を身につけるというよりも、人間性を豊かにし、人生を彩ることが重視されます。クラスメイトも、そのすべてが音楽を専攻しているとは限りません。さまざまな専攻の、さまざまな学生と、勉強を共にします。異分野の学生との交流というのも、リベラルアーツ教育においては大切なことです。

ほとんどのリベラルアーツ・カレッジでは、入学に際してオーディションが求められず、初歩から音楽を学べます。日本で小さいころから音楽に親しんできた人には物足りなく感じるかもしれませんが、リベラルアーツ・カレッジは少人数制の指導をしていますので、個々の学生のレベルや技術に応じた指導が得られるはずです。

リベラルアーツ・カレッジの中では、Oberlin Collegeの Oberlin Conservatory of Musicが、音楽院として傑出した教育を行っています。

総合大学で学ぶ音楽

総合大学では、以下のいずれか、あるいは双方の学部に音楽学科が設けられています。

  • 一般教養学部:College of Arts and Sciences(CAS)
  • 音楽学部(School of Music)

また大学によっては教育学部内に音楽の課程が設けられていることもあります。

一般的にいって、音楽学部のカリキュラムのほうが、一般教養学部のものに比べて専門性が高く、狭く深く学ぶようになっています。一般教養学部の音楽課程はそれだけ、リベラルアーツ・カレッジのカリキュラムに近いといえるでしょう。入学にあたっては学部ではなく大学そのものに入学するのでオーディションも基本的には課されません。

総合大学内の音楽学部は、Conservatoryと名のつく場合もあります。こうした音楽学部は、音楽の専門大学に匹敵するレベルと内容の教育を行っていますが、それとあわせてリベラルアーツ教育に力を入れている大学も少なくありません。リベラルアーツ・カレッジに比べると、科目の数や種類、設備はより充実しています。大学そのものへの出願とは別に、音楽学部に入るためのオーディションが課されるのが普通です。

Johns Hopkins Universityの Peabody Conservatory of Music、University of Hartfordの The Hartt School、University of Rochesterの Eastman School of Musicなどがよく知られています。

専門大学で学ぶ音楽

音楽の専門大学は、いわゆる単科大学ですので、大学名には Collegeか School、Instituteと付いています。また「音楽院」という意味で Conservatoryと名の付く場合もあります。

音楽の専門大学の特徴は、「狭く深く」学ぶこと。プロのミュージシャンや演奏家としてやっていけるだけの知識と技術をしっかり身につけます。クラスメイトはみんなプロのミュージシャンの卵たちです。

音楽大学の多くは、大きなコンサートホールへのアクセスが便利な、またオーケストラを擁するような都会に位置しています。こうした都市には多くのミュージシャンや演奏家が訪れますし、ニューヨークなどには音楽に携わっている人がたくさん住んでいます。プロとして活躍しているミュージシャンがゲスト講師として頻繁に招かれ、プロの世界と接する機会が多いのが、音楽の専門大学の特徴です。

音楽の専門大学は、「音楽院と見なされる大学」と「専門学校の性格に近い大学」の2つのタイプに大別されます。

音楽院のほうは、伝統的なクラシック音楽を中心に学びます。Curtis Institute of MusicThe Juilliard SchoolManhattan School of MusicNew England Conservatory of Musicなどがその代表例です。これらの大学の中には、演劇やダンスを学べるものもあって、必ずしも「音楽だけ」を教えているとは限りません。

一方で、専門学校に近い特徴をもつ大学としては、Berklee College of Musicや Musicians Instituteが挙げられます。いずれもコンテンポラリー音楽の分野でよく知られていますが、とくに短期間の課程に人気が高い大学です。

音楽を学んで得られる学位

音楽にかかわる分野を専攻して、アメリカの四年制大学を卒業して得られる学位としては、以下の2種類に大別されます。大学によってこれらのうちいずれか1つの、または両方の課程を設けています。

  • Bachelor of Arts(BA)
  • Bachelor of Music(BM)

このうち Bachelor of Artsは、音楽に限らず文系全般の専攻で得られる学位です。リベラルアーツ・カレッジや総合大学の中の College of Arts and Sciencesで音楽を学ぶ場合の多くは、Bachelor of Artsを得ます。

Bachelor of Musicを得られるのは、より専門性の高い課程で音楽を学ぶ場合です。音楽の専門大学では、Bachelor of Musicの課程が多く見られます。

一般的にいって、四年制大学を卒業するまでにとらなければならない単位数 120~130単位のうち、Bachelor of Artsのプログラムではこのうち 35~40%を音楽の科目が占め、Bachelor of Musicの課程では 50~60%以上を音楽の科目が占めています。

個々の大学のカタログやホームページでは、この学位の名前でカリキュラムが紹介されています。“Bachelor of Arts in Music Program” や “Bachelor of Music Program in Piano Performance” などです。学位の種類によって、その課程がより専門性が高いかどうかを推し量れますので、このことを知っておくと志望校選びでも役立ちます。

音楽留学のための大学選び

Berklee College of Music
Berklee College of Music

音楽留学のための大学はどう選んだらよいか、日本の高校を卒業して新入生として留学する場合と、日本の大学から編入する場合のそれぞれのケースで見てみましょう。

日本の高校を卒業してアメリカの大学に入学する

日本の高校を卒業してアメリカの大学に入学し音楽を学ぶ場合、留学先としてめざす大学は、おもに英語力と学力、そして音楽のバックグラウンドによって決めることができます。この場合の「バックグラウンド」とはクラシック音楽の素養と基礎的な技術のことです。友だちとロックバンドを組んでいた、という程度の場合、それがバックグラウンドとして認められるかどうかは、かなり微妙なところです。

まず、英語力・学力が低くて、音楽のバックグラウンドがない場合の留学先は、リベラルアーツ・カレッジが適しています。リベラルアーツ・カレッジは規模が小さく、1人ひとりの学生への指導が行き届いていて、落ち着いて勉強や練習に取り組むことができます。まずはこうした小さな大学で一般教養をしっかり学び、英語力をつけ、音楽理論や演奏の基礎をしっかり身につけたうえで、より本格的に音楽を学びたいとなれば、総合大学や専門大学に編入するのもいいでしょう。

英語力と学力は十分にあって、音楽のバックグラウンドがない場合も、まずは小さな大学に入ってそこで音楽の基礎をしっかり身につけてから、より専門性の高い大学への編入を考えるのがよいでしょう。また日本の放送大学や音楽の専門学校、音大の生涯教育コースなどで音楽のバックグラウンドを身につけてから留学に臨むと、遠回りではありますが、志望校の選択の幅も広がります。

音楽のバックグラウンドがある場合は、オーディションが求められるような専門性の高い大学や課程をめざしてもよいでしょう。とはいえ総合大学は規模が大きいため、日本の高校を卒業したばかりの人は、相当の自主性・自律性が求められます。まずは小さな大学に留学して学生生活に慣れてから大きな大学に編入するという道も積極的に検討していいでしょう。

日本の大学からアメリカの大学に編入する

日本の大学からアメリカの大学に編入して音楽を学ぶ場合、日本の大学での学部が音楽学部であることは必須ではありません。日本の大学での学部が何であっても、アメリカの大学に編入して音楽を学ぶことができます。これはリベラルアーツ・カレッジや、総合大学の College of Arts and Sciencesで音楽を学ぶ場合にとくに当てはまります。

アメリカでは大学同士の単位の互換のシステムがよく整っていますので、ある大学から別の大学へ編入することはめずらしいことではありません。この柔軟な単位の互換システムは、日本の大学からアメリカの大学に編入する場合にも適用されます。認められる単位数の上限は60単位ほどが一般的ですが、日本の大学の単位であってもアメリカの大学では認められます。

留学先の大学としては、上述の「日本の高校を卒業してアメリカの大学に入学する」場合と同様のことが、編入留学についてもいえます。英語力・学力・音楽のバックグラウンドに応じて出願校を検討します。

  • ※ 編入留学については「大学編入留学」で詳しく扱っています。

アメリカの大学への出願

アメリカの大学へ入学するには、さまざまな出願書類を用意して提出します。願書、高校の成績、エッセー、推薦状、各種テストのスコアなどです。これらの書類については、音楽系だからといって特別なことはありません。詳しくは「必要な書類と合格のポイント」をご覧ください。

リベラルアーツなどで1から音楽を学ぶのではなく、レベルの高い大学で本格的に学ぶ場合は、出願にオーディションが課されることがあります。

レベルの高い大学ほどオーディションが重要

音楽の専門大学をはじめ、専門性の高い課程をもつリベラルアーツ・カレッジや総合大学では、入学にあたって、あるいはその課程に入るために、オーディション(Audition)が課されます。レベルの高い専門大学ほど、このオーディションを重視します。

オーディションは、その大学のキャンパスに赴いて受けるのが原則です。留学生の場合は、そのためだけに渡米することはなかなか大変ですので、ネット上に音声・動画ファイルをアップロードしたり、zoomなどでオーディションを受けるのが一般的です。とはいえ専門性が高く、またレベルの高い大学ほど、実地にオーディションを受けるほうがより望ましい、あるいは必須としています。

また全米各地・世界各地で出張オーディションを実施している大学もあります。倍率の高い大学では、ネット上でのオーディションを第一次審査として、実地によるオーディションを第二次審査としています。

オーディションは通常、10~15分ほどの時間が与えられ、自分のレパートリーや審査官からのリクエスト曲を、暗譜で演奏します。和気あいあいという雰囲気ではありませんが、大学に自らをアピールする最大のチャンスです。

オーディションのレパートリー

オーディションで演奏する曲目は事前に指定される場合と、自由に選べる場合とがあり、またその組み合わせになることもあります。初見能力を測るために、その場で課題曲が与えられることも少なくありません。

曲目が指定される場合は、特定の曲というよりも、ジャンルや時代、作曲家によって指定されることが一般的です。たとえば、

  • 20世紀の楽曲
  • バッハの前奏曲とフーガ
  • ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンいずれかのソナタ
  • ロマン派の楽曲
  • 異なる特徴を示す18・19・20世紀それぞれの楽曲
  • バロック期の2つのムーブメントからそれぞれの楽曲
  • ドビュッシーまたはバーバーの楽曲

などです。同じ大学でも、演奏する楽器によってオーディションのレパートリーは異なります。

オーディションは、声楽を除いて基本的にはソロで演奏します。声楽の場合は、伴奏を大学側で用意することもありますが、出願者のほうで伴奏者を同伴してもよい、あるいはそれが望ましいとするケースもあります。また楽器によっては、大学のほうで用意している奏者とのアンサンブル演奏が求められる場合もあります。

これまでの合格大学リスト

University of Hartford
University of Hartford

栄 陽子留学研究所の、音楽留学での大学合格実績です。先輩たちが、日本からどんな大学に留学できているのか参考にしてください。

栄陽子留学研究所は特定の大学との提携ではなく、留学者の希望に合わせた大学を探し出願のサポートをしています。音楽留学以外で留学実績のある大学も多くあり、さまざまな要望に対応することが可能です。

自分に合った音楽留学をプロに相談したい、どの大学がよいか、希望の大学に入るにはどのように勉強し出願するのがよいかなど、音楽留学について迷った際には「留学相談」にお越しください。栄 陽子がどんな疑問にもお答えします!

大学留学 コンテンツ一覧

アメリカ留学についてお悩みのかたは
お気軽にご相談ください

アメリカ留学についてわかりやすく解説
した資料と当研究所のパンフレットを
お送りします。

資料請求

カウンセラーに個別にご相談
したいかたはこちら

留学相談

アメリカ留学のことが1日でわかる
講演会(無料)へのご参加はこちら

留学講演会

その他、どんなことでも
お気軽にご相談ください

お問い合わせ