ハーバード(Harvard University)に入るには?

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ハーバード大学(Harvard University)といえば、世界でトップレベルの名門大学としてよく知られています。アメリカ大統領をはじめ数々のエリートを世に送り出しているハーバードには、世界中から入学希望者が殺到します。ここでは、そんな超難関といえるハーバード大学に、日本人留学生が入るにはどうすればよいのかを解説します。

―目次―

1. 厳しい競争に勝ち抜いた者だけに許されるハーバード入学
2. ハーバードの入学審査項目
3. ハーバードの審査基準
4. ハーバードが求める学生とは?
5. ハーバードへの具体的な入試対策
6.【合格のカギ】他の出願者と違う私
7.【諦めない!】ハーバードに入学するもう一つの方法
8.【最高の留学をするために】ハーバードに囚われてはいけない

厳しい競争に勝ち抜いた者だけに許されるハーバード入学

留学生が、世界のトップ校といわれるハーバード大学に入るためには、厳しい書類審査による出願を経なければなりません。

2013年度の統計によると、ハーバード大学・大学院に在籍する日本人は88人です。そのうち、大学に在学している人はたったの13人。また2014年度の全出願者34,295人のうち、合格したのはわずか2,048人です。合格率でいえば約6%にすぎません。

アメリカ全土から、そして世界各地から、ハーバードを目指す若者たちが出願します。ハーバードに合格する可能性を秘めた出願者同士での厳しい競争に抜きん出て、狭き門をくぐり抜けた者たちが、将来の世界を担うエリートとしての教育を受けることになるのです。

≪ハーバード大学に在籍していた著名人の一例≫

  • ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者)
  • マーク・ザッカーバーグ(Facebook創設者)
  • デイヴィッド・ロックフェラー(銀行家)
  • バラク・オバマ (アメリカ合衆国第44大統領)

ハーバードの入学審査項目

ハーバードの入試では、あらゆる角度から出願者を評価します。また、ハーバードに限らずアメリカの大学には入学審査を専門に行うAdmissions Office(※入学管理課)という部署があり、一人ひとりじっくりと時間をかけて、出願者の合否を見極めます。日本のような、一斉で行って点数を競う入試試験というものがありません。ハーバードのAdmissions Officeが審査の材料とするのが、以下の項目です。

  • 願書
  • 高校4年間の成績(アメリカの高校は四年制が多いのですが、日本人の場合は高校3年間でかまいません)
  • エッセイ(作文)
  • 推薦状2通
  • SAT®/SAT®教科別テストのスコア
    (SAT®とはアメリカの全国共通テストのことで、年に7回実施されます。高校2年生の頃から何回か受けることができます。日本でも年に6回受験できます。大学には一番良いスコアが出せたものを提出できます。)
  • 面接

これらを総合的に判断してAdmissions Officeが合否を決めるというのですが、日本人にとってはわかりにくいですよね。そもそも留学につきもののTOEFL®テストはどうなっているんだ、という気持ちが湧いてきますが、ハーバードはTOEFL®テストのスコアを要求しません。願書を出してくる留学生はTOEFL®テスト満点というのがほとんどですし、国語としての英語力を評価するにはSAT®のスコアを見ればよいという考えなのでしょう。

多角的・総合的に評価されますので、成績がよいから合格とか、SAT®のスコアがちょっと低いから不合格、というわけではありません。成績が少し低くてもエッセイが素晴らしいものであれば、合格の可能性は高まります。日本人の感覚では、単純にテスト点数や成績の良し悪しを重要視しがちですが、面接やエッセイなどもテストのスコアと同じ、またはそれ以上の比重があります。とはいえハーバードに合格するレベルなると、テストのスコアにしろ、エッセイにしろ、すべてにおいて傑出(ほぼ満点)している人ばかりが出願してくるのも事実です。

ハーバードの審査基準

実は、アメリカの大学の入学審査はとても複雑で、ハーバードともなると、その基準はアメリカ人でも実態がよくわからないのです。

特に、エッセイや面接などは、日本人に馴染みのない試験です。この項目ではハーバードの理念に適う者かどうかを見られていると考えられています。とても崇高な内容ですが、とても抽象的でもあります。

【ハーバード大学の理念】

「文芸と科学の発展に寄与し、それらを学ぶ若者への教育の発展に寄与し、ひいてはわが国の青少年教育の発展に寄与する。新たな知識の扉を開き、その知見を学生と共有し、学生の知性・人間性いずれにおいても最大限の可能性を引き出し、やがて学生をして社会に貢献する」
(“The Mission of Harvard College”より抄訳)

ハーバードが求める学生とは?

この尊敬すべきではあるものの、ある意味ごく当たり前ともいえる理念を掲げるハーバードは、どのような学生を求めているのでしょうか。

「異なる考えかたと表現の自由を尊重し、新たな発見と批判的思考に喜びを見いだすこと。協力してことにあたるにあたってリーダーシップを発揮すること。自らの行為に責任をとること。生涯にわたって、さらに知識を広げ、社会に貢献すること」
(“The Mission of Harvard College”より抄訳)

このような素質をもつ学生だというのです。これもまた漠然としていて、ピンとこないかもしれません。しかしここには、ハーバードそしてアメリカの名門大学がこぞって重視するキーワードが含まれているのです。それは「異なる考えかた」「リーダーシップ」「社会に貢献すること」です。それぞれについて簡単に説明しましょう。

人それぞれの「異なる考えかた」を尊重する

 

アメリカの大学は「多様性(diversity)」をとても大切にしています。移民の国アメリカは、異なる意見や思想、価値観がぶつかり合い、認め合うことで発展してきました。人それぞれの個性を尊重し、違いを認めることは、ハーバードのみならずアメリカの大学では学問に対する欠かせない姿勢です。

「リーダーシップ」を育む

 

アメリカの名門大学は、将来の世界のリーダーとなる人材の教育を担っています。リーダーシップは、ハーバードが入学審査において非常に重視する資質の一つです。なおアメリカの大学教育はリベラルアーツ・カレッジと呼ばれる四年制の大学が根幹を成していますが、このリベラルアーツ・カレッジ(ハーバードもかつてはリベラルアーツ・カレッジでした)が果たしてきたのが、まさにリーダーの育成にあります。

エリートの義務として「社会に貢献すること」を奨励する

 

ハーバードはしばしば「エリート大学」とも呼ばれますが、エリートは、生まれながらにしてエリートであるわけではありません。本人の努力は欠かせませんが、やはり環境・社会・経済などさまざまな条件に恵まれているからこそエリート教育を享受できるわけです。その教育成果を社会に還元するのは、エリートとして当然の義務でもあるでしょう。

これら以外にも「新たな発見」「批判的思考」というのも重要なキーワードです。「新たな発見」とは独創性や感性にすぐれていることをいいます。また「批判的思考」とは、教科書に載っていることや定説と呼ばれているものを鵜呑みにするのではなく、それらを自分自身の考えかたによって問い直すことをいいます。いずれも、ハーバードが高く評価する資質です。

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ハーバードへの具体的な入試対策

これらハーバードの入学審査項目のそれぞれにおいて、「いかに卓越しているか」、そして総合的な評価において「いかにハーバードに『ほしい!』と思わせるか」が、ハーバードへのいわば入試対策ということになります。

まず、「数字」で評価される項目があります。高校の成績とSAT®がそれにあたります。したがってこれらに「卓越している」とは、高校の成績がオールA(※10段階評価でオール10)かそれに近い、そしてSAT®のスコアがきわめて高い(※ほぼ満点)、ということになります。日本から留学する場合、高校3年間の成績が評価されますから、まずもって高校で優秀な成績を修めることが大切です。

一方で、「数字以外」で評価される項目もあります。エッセイ、推薦状、面接がそうです。ほかに、願書の記入項目のうち、課外活動の実績も評価の対象になりますし、そのほかにたくさんある記入項目も、審査のチェックポイントになりうるでしょう。

【合格のカギ】他の出願者と違う私

問題は、これら「数字以外」の項目において、いかに「卓越しているか」「ハーバードに『ほしい!』と思わせる」か、ということになりますが、これは残念ながらノウハウやテクニックではどうしようもありません。何が正しいとか間違っているというものでもありません。しかもこれらの資質は、短時間で身につくものではありません。時間をかけて育んでいくものです。

しかし、手がかりになるものはあります。先に紹介した「異なる考えかた」「リーダーシップ」「社会に貢献すること」です。

「異なる考えかた」とは、いわば個性です。ユニークさとか独創性といってもいいでしょう。ハーバードには頭のいい<変人>が集まっている、というのは極端ですが、少なからずそういう面もあります。

「リーダーシップ」は、いかに主体的に考え、工夫し、行動を起こし、グループをまとめたか、といった資質です。思いやりとか協調性、創造力もリーダーの素質といえるでしょう。

「社会に貢献すること」は、具体的にはボランティア活動が、その資質を示す実績になります。アメリカはボランティアがとても盛んですし、その実績は出願大学にプラスの印象を与えるので、アメリカの高校生はかなりの時間をボランティアに費やしています。

ハーバードの入学審査項目のうち、「数字以外」の項目については、こうした資質をそなえていることを、いかに効果的かつ印象的にAdmissions Officeにアピールするかがカギになります。世界中から逸材と呼ばれる人たちが出願してきますので、こうした優秀な出願者との競争の中でどれだけ抜きん出るかが問われるのです。

【諦めない!】ハーバードに入学するもう一つの方法

ハーバードに入学するためには、入学審査項目すべてにおいて突出していなければなりません。

それだけハーバードへの入学は難しいわけですが、現状ではむずかしいけれども、時間をかければ、合格できる可能性もあります。

たとえば高校での成績はそれほど優秀でない場合でも、日本の大学あるいはアメリカの他の大学’(リベラルアーツカレッジなど)に入学し、オールAをとってからハーバードへの編入をめざせば、成績という点においては高評価されます。

また日本の高校でのボランティア経験や課外活動でのリーダーシップが見栄えのないものであったとしても、やはり日本あるいはアメリカの大学でこれらの実績を上げてからハーバードへの編入をめざす方法が考えられます。

日本で「編入」というと馴染みがないかも知れませんが、アメリカではごくごく一般的で、多くの学生が行うステップアップの方法でもあります。

まずはアメリカのリベラルアーツなどに入学し、1、2年かけて英語力を上げてSAT®で高スコアを狙うというのも良いでしょう。

また、大学院からハーバードを狙うという進路もあります。ハーバードの大学院は、ハーバード大の卒業生を優先させることはしません。やはり多様性が重視されるからです。大学でしっかりよい成績を修め、課外活動やボランティア活動を充実させ、日ごろから主体的にものを考え、個性を磨き、周りを率いていくことを続けていけば、かなり「強い」出願者になれるはずです。

【最高の留学をするために】ハーバードに囚われてはいけない

最後に、そもそもハーバードにどれだけこだわるのか、自問を重ねることも重要でしょう。アメリカにはハーバードの以外にも世界にその名を馳せる有名大学がいくつもあります。例えばMIT(※マサチューセッツ工科大学)はテクノロジーの分野でハーバード以上の評価を得ています。その他にもハーバードを除くアイビーリーグや、パブリックアイビーセブンシスターズなど、多くの選択肢があります。

最初からただ一つの選択肢、ハーバードのみに固執するのではなく、さまざまな可能性を模索して、自分自身にとって最適な形で留学に臨むことが大切です。



東大をはるかに凌ぐ、超難関のハーバード。だれにも真似のできない「自分磨き」をするのが、ハーバードへの進路対策になるといえるかもしれません。ハーバードが興味を抱くのは、「ほかのだれでもないあなた」にほかならないのです。

栄 陽子留学研究所では、これまでアメリカの数々の名門大学への留学を実現させてきました。奨学金を得た留学生も少なくありません。偏差値では測りきれない自分の本当の資質をぶつけて名門大学にチャレンジしたいという方は、ぜひ留学相談をお受けください。

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