【パイロット留学】を志す人に知ってほしいこと

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パイロット

パイロットの免許をとれるアメリカの大学に留学したいという人がいます。

日本ではこの免許をとれる一般の大学は少なく、防衛大学や崇城大学、東海大学などに限られます。

その他、専門的な進路では防衛大学校や航空大学校など。

どれも入学するのも難しく、目の検査もとても厳しいということです。

航空分野で1番人気のアメリカの大学

飛行機

世界的に見ると、いわゆるLCC(格安航空会社)など、新しく航空業界に参入する会社も多く、パイロットが不足しているそうです。

それでアメリカで免許を取得しても、国を選ばなければ仕事には就けるだろうと思っている人もいます。

ただアメリカの大学でパイロットをめざしたいという人のほとんどは、何より「飛行機が好き」「空を飛びたい」という人たちです。

この分野で、アメリカで1番人気が高い大学が、Embry-Riddle Aeronautical Universityというフロリダの私立大学です。

毎日400もの練習機が行き交うキャンパスには、管制塔をはじめ最新の設備が整い、学生たちはプロさながらのトレーニングを受けます。

FAA(連邦航空局)の模擬試験を受けられるコンピュータラボなどもあって、この大学を出ると就職がとてもいいと聞いています。

2番手はシェールガスで湧いた中西部の州立大学

次に挙がってくるのが州立のUniversity of North Dakotaです。この大学は日本の東海大学と提携しています。

ここもフライトシミュレーションなどの設備がよく整っています。

ノースダコタ州といえば、最近はちょっと下火になりましたが、シェールガスが出た10年前あたりは、もうすごい景気がよくて、アメリカ全土から働きたい人が押すな押すなと詰めかけました。

このシェールガス増産の影響もあって、世界の石油がダブつき、値段が下がってしまって、せっかくのシェール採油場が、あちこち倒産したり、売りに出されたりしました。

早くからシェールガスに投資していた日本の商社は随分痛い目に遭って、後から売りに出た採油場を買った商社は得をしたそうです(どこの商社か言えませんが・・・)。

何でも長く見てみないとわからないものですねぇ。株に限らず、投資はむずかしい!

そんなわけでUniversity of North Dakotaも、州が潤ったおかげで、どんどん設備を大きくしたものと思われます。

パイロットになるための実習時間と費用

アメリカの大学は、いわゆる「入試」がありません。

高校の成績や先生からの推薦状、エッセー(自己アピールの作文)、TOEFL®テスト(英語を母語としない人のための英語テスト)のスコアなどを総合的に評価して合否が決まります。これは航空学の分野でも同じです。

したがって防衛大学校のようにむずかしい試験を受けなくて済みます。

費用は、大学の学費・寮費・食費にプラスして、フライトの実習費がかかります。

私立のEmbry-Riddle Aeronautical Universityの1年度の学費+寮・食費は約48,000ドル、州立のUniversity of North Dakotaは約27,000ドルです。

実習時間や実習費用は、飛行機の種類によって大きく異なります。

Embry-Riddle Aeronautical Universityでは、セスナ機であれば1時間120ドル、高性能機ともなると1時間あたり240ドルかかります。

商用機のパイロットになるためには、250時間以上の実習が必須とされています。

というわけでけっこうお金がかかることは覚悟しなければなりません。

「飛行機の国」アメリカ

昔は、University of Illinois, Urbana-Champaignというイリノイ州の名門州立大学にもパイロット科があったのですが、閉鎖になりました。

フライトシミュレーションの設備や飛行機の保全など、なかなか大変なのだろうと思います。

また、アメリカの航空業界は競争が激しいため、先の見通しがなかなか立たないということもあります。

アメリカでこの科をもっている大学は、20校ほどあります。

大型飛行機でなくても、小さな飛行機やヘリコプターの操縦などは、二年制のコミュニティ・カレッジでも学べます。

パイロット科をもっているコミュニティ・カレッジは50校ほどあります。

なにしろアメリカは飛行機と車の国ですから、小さな飛行機があちこち飛んでいます。

郊外の大学などに行く際は、大きな空港で小型飛行機に乗り換えるのですが、それが10人乗りくらいの小さな飛行機だったりします。

キャビンアテンダントも当然いなくて、飛行機が飛び上がったら機長がカーテンを開けて、乗客のほうを向いて“Welcome aboard.”なんて言うから、「挨拶はいいから前を向いてちゃんと操縦してよ」と言いたくなります。

農薬も小型飛行機で撒くアメリカですから、プライベート機の免許を、半年とか1年でとれる課程もあります。

とはいえ、いまやドローンで農薬を撒く時代かもしれません。

ドローン

キャビンアテンダントの課程をもっている四年制の大学はありません。二年制もごくわずかです。

なにしろアメリカでキャビンアテンダントといえば、力仕事で、パワーみなぎるおばちゃんの仕事というイメージですから、わざわざ大学で長く学ぶことはないようです。

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栄陽子プロフィール

栄 陽子留学研究所所長
留学カウンセラー、国際教育評論家

1971年セントラルミシガン大学大学院教育学修士課程を修了。帰国後、日本で留学カウンセリングを立ち上げ、留学指導を行い、これまでに7000人以上の留学を成功させる。留学関係の著作も多数。 » 栄 陽子留学研究所について