AIの時代。留学は生きる力になるか?

我が家にChatGPTがやってきた

ChatGPTが毎日のように進化しています。

おもしろい答えがいっぱい返ってくるので、ついつい2時間くらい遊んでしまいます。

うちの息子は、転職の紹介をする小さな会社に勤めていますが、転職者への呼びかけや説得の文章などをChatGPTに頼んで作成してもらっているとのことです。

それがどんどん進んだら息子の仕事は必要なくなるのではと思います。

また副業で、やはり小さな規模の音楽会社の海外部門を、英語ができるのは息子だけという理由で一人で担当していますが、これも最近、日本語で返事が来るようで、早晩、英語ができる仕事も必要なくなりそうです。

彼が「俺の仕事を奪う気か」と伝えたら、Oh, sorry.と返答してきたそうです。

本人はのんきに笑って話していますが、まぁ大変な時代になったものです。

お嫁は、子どもの発達障害についての自分のブログをChatGPTに書いてもらっているそうです。

孫は、小学校の特別支援学級の6年生で、知的障害プラス発達障害で、どうやら頭の中は小学校1年生くらいのようです。

乗り物にこだわりがあって、東急バスの話をしてくれて、私のiPadで東急バスを見せてくれると言うのですが、ひらがな・カタカナがやっとの孫が、どうやってiPadを使うのかと思ったら、ちゃんと音声で指示を出しているのです。

いつもポチポチと文字を打っている私には驚きで、その手があったか、これじゃ、この孫はついに字を覚えないまま人生を生きるかも、と思ったものです。

こうして家族全員、ITなしでは生きられないようになっています。

どの国で教育を受けるのがベストか?

そのうちあの仕事がなくなる、この仕事がなくなる、といろいろニュースで出ていますし、気候変動で自然災害も増えています。

最近、風の強さが尋常ではありません。

台風のときのような風がビュンビュン吹いて、吹き飛ばされそうになります。

どこか一つの国の問題ではなく、地球規模で考えないと解決できそうにない問題が山ほどある時代に、世界は自国第一主義に走るという、真逆の方向に進んでいて、私は、うちの孫をどうやって育てるか、いやいやその前に、すぐにも職を失いそうな息子をどうするか、はてさて、このまま日本に置いておいていいものか、などなど考える日々です。

2番目の小学校2年生の孫は、お兄ちゃんを見習っているせいか、とても幼くて、お兄ちゃんはもちろん、この妹もとても受験勉強なんてムリです。

もっとも、これからの時代、日本の大学の法学部や経済学部に行っても、とてもとても食べていけるとは思いません。

AIの時代だからこそ考えたい「私の幸せ」

これからますます、「自分はどう生きるのが幸せか」が問われることになります。

いまだに日本の教育は、同じものをキチンと間違いなく正確に時間通りに作る、仕上げる、という工業社会に必要な人間を作る教育になっていて、AIが一番得意なことを、相変わらず勉強しているわけで、もう、世界の標準から相当遅れています。

イーロン・マスク氏は、公務員の仕事なんか全部AIができると考えていて、トランプさんの号令のもと、かなり進めたはずです。

アメリカの教育は、そもそも自分のハピネスを見つけることが目的ですから、トランプさんが少々メチャクチャやっても、どんどんおもしろい人材が生まれてくるはずです。

わが孫たちをいつアメリカに行かせるか。悩みどころです。

52年やってきた私の仕事もなくなるの?

日本の支援学級は中学までしかありませんので、上の孫は高校からアメリカに行かせるつもりでした。

下の孫は中学校卒業まで日本にいないと日本語も英語もゴチャゴチャになるので、お兄ちゃんを先にアメリカに、と考えていましたが、お嫁が占いで、お兄ちゃんはまったく外国に向いていないと言われてきました。

そういえば、小学校1・2年のときに、お嫁の大学院の勉強のためにアメリカの小学校に行っていた孫は、そのレベルの英語はペラペラしゃべっていたのに、日本に帰ってきてからはガンとしてしゃべりません。

ウソでしょう。本当に外国はダメなの?

私の52年もやってきた留学の仕事はお嫁に任せるつもりでしたが、それこそChatGPTが何でも返事してくれるし大学のリストも作ってくれるのですよ。

ChatGPTに、うちの仕事必要なくなるんじゃない? と聞いたら、「留学の情報提供の仕事は必要なくなります。

しかし栄 陽子留学研究所には、IELTS™️やTOEFL®︎テストのスコアが低い学生をちゃんとアメリカの大学に入学させて卒業させています。

それは私たちはできません。そのノウハウが特別のものであるともっと強調するのがいいです」との返事。

はてさて、未来はどうなることか!?

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著者情報:栄 陽子プロフィール

栄 陽子留学研究所所長
留学カウンセラー、国際教育評論家

1971年セントラルミシガン大学大学院の教育学修士課程を修了。帰国後、1972年に日本でアメリカ正規留学専門の留学カウンセリングを立ち上げ、東京、大阪、ボストンにオフィスを開設。これまでに4万人に留学カウンセリングを行い、留学指導では1万人以上の留学を成功させてきた。
近年は、「林先生が驚いた!世界の天才教育 林修のワールドエデュケーション」や「ABEMA 変わる報道番組#アベプラ」などにも出演。

『留学・アメリカ名門大学への道 』『留学・アメリカ大学への道』『留学・アメリカ高校への道』『留学・アメリカ大学院への道』(三修社)、『ハーバード大学はどんな学生を望んでいるのか?(ワニブックスPLUS新書)』、ベストセラー『留学で人生を棒に振る日本人』『子供を“バイリンガル”にしたければ、こう育てなさい!』 (扶桑社)など、網羅的なものから独自の切り口のものまで、留学・国際教育関係の著作は30冊以上。 » 栄陽子の著作物一覧(amazon)
平成5年には、米メリー・ボルドウィン大学理事就任。ティール大学より名誉博士号を授与される。教育分野での功績を称えられ、エンディコット大学栄誉賞、サリバン賞、メダル・オブ・メリット(米工ルマイラ大学)などを受賞。

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