いよいよアメリカの新学期がスタート! キャンパスの様子は?

オンラインか、対面か。大学の選択

アメリカの大学が本格的に始まりました。

今学期、授業をオンラインで実施するかどうか、アメリカの大学の判断は次のようになっています。

大都会にある学校は、まずほとんどオンラインです。

寮の一部は開いていますが、自宅でオンライン授業を受けるのが一般的です。

12%の学生が転校を考えたというデータが出ていますが、まだどれくらいの学生がやめてしまったか(戻ってこなかったか)、というデータは目にしません。

留学生は、まず14日間の隔離

授業がほとんどオンラインになったにもかかわらず学費を値上げした、と南カリフォルニア大学は非難を浴びています。

実際、アメリカの大学は寮費などで利益を上げないと、建設費や維持費が出ないので大変なのです。

田舎の小さな大学は、とりあえずハイブリッド(対面授業とオンライン授業の組み合わせ)でキャンパスを開けました。

寮の一部が隔離部屋になっています。

州によっては、他州から来た学生も14日間隔離するところがありますが、留学生はどこでも全員が隔離対象になります。

ソーシャルディスタンスを促す注意書き

試行錯誤が続くアメリカの大学キャンパス

隔離中は、授業はオンラインで受けます。

毎朝、熱を測り問診を受けます。

ある大学では、8月25日の時点では、留学生と、ホッケー、レスリングの選手が隔離されていました(スポーツ選手は陽性反応が出やすいでしょう)。

ところが8月31日は陽性者が増えて、すべての授業が2週間オンラインのみで行われることになってしまったのです。

2週間後にまた、どうするのか決定するそうです。

おそらく、これからどこの大学でも、陽性者が出てカフェテリアを閉めたり、全部オンラインになったり、の繰り返しが起きるのではないでしょうか。

カフェテリアが閉まると、発表されるメニューから選んでパックされたものを受け取って、なるべく1人で食べることになります。

部屋には消毒グッズがたくさん置いてあり、よく手を洗うようにといった張り紙がしてあります。

しかしまぁ、寮生活ですからねぇー。なかなかむずかしいですよねぇー。

おそらく、ちゃんとしたワクチンや治療薬ができ、この病気のメカニズムがはっきりするまで、どの大学も試行錯誤ですよ。それでも、ともかくよくやると思います。

とある日の留学生の朝食

新ビジネス? オンライン試験監督業

さて、ITの国アメリカでは、オンライン授業だけでなく、オンラインの試験監督業なるものが台頭してきています。

有名なのが6社あるようですが、彼らのソフトウェアはオンライン試験の不正行為を正確に検知し、防止できるんだそうです。

これらの会社は、今回のパンデミックが始まって最初の数か月で売り上げが900%増えたということです。

zoomもすごいけど、これもすごいですね。アメリカの大学も契約を始めているそうですよ。

AIでアルゴリズムを使ってやっているんだろうことは想像できますが、具体的にどうなっているのかサッパリわかりません。

もうすべてAIに監視されるんですよ。

何か怖いですねぇー。

テレワーク、テレワークなんて言っている日本人は、本当にかわいいというか遅れているというか。

ともかくアメリカはダイナミックな国ですよ。

人気記事

» 栄陽子の留学コラムトップへもどる


▼ 読むだけでアメリカ留学に役立つ資料をお送りします。

留学資料を無料でとりよせる

著者情報:栄 陽子プロフィール

栄 陽子留学研究所所長
留学カウンセラー、国際教育評論家

1971年セントラルミシガン大学大学院の教育学修士課程を修了。帰国後、1972年に日本でアメリカ正規留学専門の留学カウンセリングを立ち上げ、東京、大阪、ボストンにオフィスを開設。これまでに4万人に留学カウンセリングを行い、留学指導では1万人以上の留学を成功させてきた。
近年は、「林先生が驚いた!世界の天才教育 林修のワールドエデュケーション」や「ABEMA 変わる報道番組#アベプラ」などにも出演。

『留学・アメリカ名門大学への道 』『留学・アメリカ大学への道』『留学・アメリカ高校への道』『留学・アメリカ大学院への道』(三修社)、『ハーバード大学はどんな学生を望んでいるのか?(ワニブックスPLUS新書)』、ベストセラー『留学で人生を棒に振る日本人』『子供を“バイリンガル”にしたければ、こう育てなさい!』 (扶桑社)など、網羅的なものから独自の切り口のものまで、留学・国際教育関係の著作は30冊以上。 » 栄陽子の著作物一覧(amazon)
平成5年には、米メリー・ボルドウィン大学理事就任。ティール大学より名誉博士号を授与される。教育分野での功績を称えられ、エンディコット大学栄誉賞、サリバン賞、メダル・オブ・メリット(米工ルマイラ大学)などを受賞。

» 栄 陽子留学研究所についてはこちら