留学は冒険ではなく現実に立ち向かうこと、小川さんの大学留学体験談

小川 景子

College of St. Elizabeth(ニュージャージー州)卒業 アート専攻

留学で出会った日本人はおもしろい

皆とてもユニークで、アメリカ人がまともに思えてくるほど変わっている人が多い。こんなことを言ったら変に思われるかもしれないが、日本人留学生は皆マゾ&サドのようだ。初めは絶対無理だと思ったことでも徐々に慣れていくようで、だんだんそれが快感となっていくのかもしれない。たとえば、留学生ならばこんな光景は日常茶飯事。日本人留学生同士が、「明日までに50ページテキスト読まなくっちゃ......」「うわっ それ死ぬね......」って笑っておしゃべりしながらお互いに励まし合っている。同じようにがんばっている日本人留学生とのこんなじゃれ合いは何よりも心強い。ホントに出会いは財産である。


親も、強くなる

留学中に何か困ったことがあったとき、いろんな人がヒントを出してくれる。私の場合、留学に関して家族に精神的な支えはあまり求めない。留学をしたことのない両親に何かを訴えても通じないし、泣きついても困られるだけだから、そんなときは友だちや先生に愚痴を言ったり、1週間に1度くらいは独りで泣いてストレス発散したりする。

だが、この2年間に1度だけ両親に泣きついたことがある。私の愛犬が亡くなったときだ。その訃報をきいて1週間くらいがんばっていたのだが、ふと気がゆるんだ瞬間にすべてが崩れてしまい、もうこれ以上留学は自分には無理だと思った。母に、「もう帰ってもいい?」と電話できいたら、母は何を勘違いしたのか、「帰ってきてもいいけど、往復したら3日はかかるんだから授業遅れちゃうよ、成績悪くなっちゃうよ、それでもいいの?」なんてとぼけた返事をした。自分はもう留学をやめるという意味で帰ると言ったのに、単に数日間休みたいのだと思ったらしく、軽くあしらわれてしまった。自分の娘がこんなにも思いつめているのに何て親だろうと呆れてしまった。でも、その母の勘違いの一言で救われた。そのとき、留学している自分たちと共にその親たちも強くなっているのだと、実感した。今は、その母の一言にとても感謝している。


自分を支えてくれている言葉たち

アメリカに出発する前に、私のカウンセラーの方が言った「大きくなって戻ってきてください」という言葉、それから留学が始まって少したったころ、何かの書類と一緒に、「お元気ですか?」というメモをくださった。また、私のある友人が、「好きになることや一生懸命に努力できることも一つの才能だ、何かを成し遂げる秘訣は、出来るまで諦めないこと」と励ましてくれた。それらは、私にとって何よりもたのもしい<お守り>である。

この春私はCollege of St. Elizabeth を卒業して、今秋からFashion Institute of Technology のMaster's program(修士課程)で勉強することになった。これからも、カウンセラーの方や、両親、友だちや先生など、いろんな人に支えられてどうにか卒業を成し遂げると思う。遠慮なく、頼りまくっていこうと思う。


英語 “の” 勉強と、英語 “で” の勉強

ラッキーなことに、すべてのクラスで"A"を取ることができた。だが、私の英語力は2年間でTOEFL®テストのスコアが 30点程しか伸びていない。とくに、ESL(English as a Second Language:外国人のための英語)やEnglish Composition(英作文)のクラスは、英語の勉強というよりむしろ、英語での勉強のテクニックを学ぶというようなものだった。英語の勉強も英語での勉強も違った楽しさがある。日本にいるときのように、語学としての英語を勉強する暇はない。

よい成績をとることよりも、TOEFL®テストでスコアを上げることのほうがはるかに難しい。逆説のようではあるが、留学して、私は英語に対して苦手意識をもつようになり、私の乏しい英語力は大きなコンプレックスとなった。英語力がほとんど伸びていないという脅迫観念は、何ごとに対しても、自分をpassive(消極的)にしてしまった。そんな自分自身や英語に率直に立ち向かうことがこれからの私の課題である。


冒険でない留学

実際に留学する前は、留学はもっと冒険ぽいものだと思っていた。留学しているこの2年間で、たくさんの冒険はちょこちょことあったが、留学生活そのものは、まぎれもない現実だった。厳しい現実の中で、努力した分だけ自分に返ってくる。その分、うまくいかなかったときのダメージは大きいが、だからといって落ち込んでいても時間は過ぎていくし、授業は毎日あって、立ち止まっている暇はない。できることはそのときにやっておかないと、次のステップに進めない。今やらないことは後でツケが回ってくる。精神的な緊張や不安などは徐々に積もっていき、だんだん怖さも増してくるから、最初の勢いや憧れだけではやっていけない。冒険をしたいのなら、語学留学や駅前留学のほうが、冒険らしい経験ができるのだろうと思う。


7月16日に夏休みで帰国してきた小川さんが、研究所に遊びに来てくれました。 徳渕カウンセラーと一緒に研究所の前で記念撮影。



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