中川 真友子
Canisius College 在学中
専攻:International Relations
30歳を目前に留学を決意!
私は、現在ニューヨーク州の北西にあるCanisius Collegeに通っています。アメリカに来てから丁度一年が経ちました。留学後の最初の一年は、異国の地で右も左も分からず不安にかられる方が少なくないと聞いていた私も、アメリカへ飛び立つ直前までは不安な毎日を過ごしていました。しかし、渡米してみると、学生時代から海外生活にあこがれていた私にとっては、むしろ毎日がワクワク・ドキドキ興奮の連続でした。実は、私は幼少の頃、両親が海外留学生のホストファミリーになったり、留学する直前まで海運会社に勤務し、多国籍の船長さん達と英語で会話する機会がありました。そんな海外生活や英語を話す機会に恵まれていたことが、功を奏したのかもしれません。
そんな私も留学を考え始めたきっかけがあります。そのきっかけとは、年齢の節目でした。30歳目前にこれまでの自分の人生を少し振り返ってみたのです。すると、20代は比較的順風満帆に過ごしてこられたけど、自信を持てる何かを身につけられたのかな、人間として成長できたのかな...。私は30代という次の人生をどのように過ごしたいのか、そんなことを色々考えるようになりました。
そして、獨協大学の創設者・天野貞祐氏の言葉を思い出したのです。「大学は学問を通じての人間形成の場である」と。私の次の目標が決まりました。もともと人に教えることが大好きな私は、もう一度本格的に英語を勉強しながら大学院で教育学を専攻し、卒業後は英語で教育に関わる仕事をしようと決意したのです。
しかし、決意した後が大変でした。それまでの悩みを余り周囲に相談していなかった私が、突然アメリカに留学したいと言い出したので、両親や友人からは随分心配されました。何で今留学なの?仕事はどうするの?結婚は?などなど...。私は時間をかけて周囲の人を説得していきました。(一度言い出したらなかなか意見を曲げない私の性格を皆も分かっていたのかもしれませんけど)。
栄陽子先生との出会い
その後、どうやって留学先の学校を見つけ、入学手続きをどうするのか、色々インターネットで情報収集していたところ、栄陽子留学研究所のことを知りました。そして、無料の留学セミナーもあることを知った私は軽い気持ちで参加しました。
所長の栄陽子先生のお話の中で、大変興味深かったお話があります。それは「アメリカの教育システムは、学生に分析力、判断力、決断力を学ばせることに重きをおいている」と。
私は、この教育システムについて具体的に学び、自分の将来の仕事にも活かしたいと思うようになり、先生にカウンセリングを申し込みました。私の場合、留学カウンセリングというより30代の目標についての人生相談を兼ねての申し込みでした。
先生と初めてお会いさせていただいた時の第一印象は、「あっ、あの似顔絵とそっくり!」。「中川さん、こんにちは!今日はどんな相談なの?」。関西弁でニコニコしながら挨拶してきた先生は、初対面なのにとても親しみやすい雰囲気を持った方でした。私は自分の気持ちと考えを素直にお話しました。そして数回のカウセリングを通して「良いんじゃないの?挑戦してみたら!」と背中をポンと押してくださいました。なぜかお母さんに、頑張ってみれば!と応援してもらっているような印象でした。
留学してみて
そうこうして、今、私は単身アメリカに留学しています。9月から4年目の春セメスターが始まります。4年生の一年間で、大学院(マスター)に入学する準備を行います。いよいよ専門的に教育学について学べる環境が整うわけです。海外に出ると日本にいる時より少しだけですが、自分自身を見つめる時間が増えます。自ずと積極的に自分の考えを表現する機会が増えるからかもしれません。自分の人生をどうしたいのか...。私の場合は30歳という節目が自分を見つめ直す良い機会でした。
これからアメリカの大学院に留学される方は、何を学ぶために留学するのか、目標は具体的であればあるほど卒業までに身につけられるものも多くなると思います。アメリカという国は学びたいと思う者に対して多くの門戸が開かれており、専門性の高い優れた教育機関が揃っています。目的をしっかり考え、積極的に留学にチャレンジしてみてはいかがでしょうか!