留学生活とは「サバイバル」! そのための準備が留学成功のカギを握る

田舎の大学に放りこまれたけど

自宅への帰り道で、「SAKAEから留学した者です。覚えてますか?」と声をかけられました。

「いやぁ、田舎の大学に放りこまれて大変でしたが、あれで力がつきました。感謝しています」と道々、話が続きました。

マサチューセッツ州ボストンから1時間ほど離れたリベラルアーツの大学、Endicott Collegeに入学した彼は、そこで力をつけて2年後に大規模州立大学に編入し、卒業したそうです。

いまはアートディレクターとして活躍しているとか。

英語ができれば留学がラクになる、わけではない

私は、「英語力が高かろうが低かろうが、本人の学力や能力に応じてアメリカの大学・大学院に入学させる」ことをモットーにこの仕事を始めました。

英語力が少々高くても、アメリカの授業についていくのは大変なのです。

アメリカの大学は、1日の授業時間は3時間ほどですが、そのために学生たちは予習・復習に5、6時間は費やします。

授業では自分の意見を求められますから、それくらい勉強しないと授業についていけません。

成績が悪いと簡単に退学になりますし、大学院進学や就職のためにも、よい成績を残しておくことがとても重要です。

したがってみんな、平均90点以上をめざして勉強します。

そんなところに日本人がノコノコ入っていって、太刀打ちできるわけがありません。

したがって私たち栄 陽子留学研究所では、アメリカの大学でいかに「サバイバルする」か、そのノウハウを伝授しているのです。

留学生が「サバイブできる」大学とは?

たとえば「大学選び」についていえば、

・下手な英語を我慢強く聞いてくれる学生
・ノートを嫌がらずに貸してくれる学生
・宿題を気軽に手伝ってくれる学生
・「わからない」と言えば相手をしてくれる先生

そんな親切な学生や先生が多い大学を選べ、とか。

寮がしっかりしていて、ある程度、精神的にも時間的にも経済的にも余裕のある学生が多いところじゃないと、だれもモタモタしている日本人に親切にしてくれないよ、とか。

つまり、よくあるような「大学のレベル」で大学探しをするのではなくて、アメリカの生活に不慣れで、サッパリ英語がわからなくて、ドキドキしている日本人が何とか生き残れる環境として、適した大学を選ぶ方法を教えているわけです。

留学中の時間割は、日本で組み立てられる

また、クラスのとりかたも、英語力が低いときはこんな時間割を組めばいい、わかるようになったらこんな時間割、とか、授業がわからなかったら(ほとんどそうですが)必ず先生に泣きつく、クラスで1番できる学生を見つけておく、とか、そんなことも指導しています。

とても大切なサバイバルスキルです。

また、アメリカでは各大学が「スクールカタログ」(ルールブック)を発行しているので、これをもとに作成したオリジナル教材を使って、授業の予行演習をします。時間割ももちろん、英語で組み立てる練習をします。

最初の学期に

・ Algebra
・ Painting
・ Freshman English
・ Spanish
・ Geography

をとって、もしGeographyの授業がむずかしくてムリ、と思ったら、授業が始まって2週間以内にWithdrawすると、Geographyの履修を取り消すことができる。

といった練習をしていると、

・ 代数
・ 油絵
・ 1年生の英語
・ スペイン語
・ 地理

をとって、地理についていけないようであれば、2週間以内なら履修を取り消せる、などと、いちいち日本語に置き換えなくてもみんな頭に入ってくるようになります。

単語を覚える能力には人それぞれ差がありますが、考えたり、実行したりすると、その言葉はみんな頭に入ってくるのです。

留学に不可欠なサバイバル能力

また、日本語でまったく知らないことを英語で突然勉強するのはむずかしいので、必ずとらなければならないアメリカ史などは、基本的なことを押さえて勉強できるように教材も用意しています。

そうやってサバイバル能力を身につけていくうちに、大規模大学より、小規模なリベラルアーツの大学で、キャンパスの周りに何もないような、田舎の寮制大学が適していると思うようになります。

前述の人も、そんな大学に放りこまれたわけです。放りこむといったって、願書や推薦状や成績表や英語能力の証明など、さまざまなものを提出して入学許可を得なければなりません。

一般に日本の高校生の英語力は、だいたい英検2級か準2級くらいです。IELTS™で5.5、TOEFL®スコアで45くらいでしょうか。

そこで当研究所のカウンセラーたちは、あの手この手でアメリカの大学に交渉して、英語力には目をつぶって入学させてもらうのです。

合格も、奨学金の獲得も、「交渉」次第

1人の学生が数校の大学に願書を出し、カウンセラーが交渉していくというのは、当研究所が47年間、変わらずに実践してきたことです。

最近は、奨学金を獲得する交渉もやっていて、カウンセラーは本当に留学生のためによく働いています。

冒頭の彼が留学したEndicott Collegeは、その当時、女子大から男女共学に生まれ変わるときで、新しい学長のもと、外国人獲得にも積極的でした。

ですから交渉もうまくいったのです。

いまは、学長もスタッフも変わってなかなか交渉が手ごわくなっています。

学長や大学のスタッフが変われば、入学条件も変わります。

SAKAEから留学した学生が1番で卒業したりすると、その後に留学する人の奨学金の額が多くなったりします。

もちろん、帰国子女やインターナショナルスクール出身で英語力が非常に高い人もいます。英語力・学力ともに高く、「東大かアメリカの大学か」なんていう人もいます。

編入や飛び級で留学する人もいます。

みんな入学のためのプロのアドバイスや、アメリカの授業についていく方法や、日本でできる予習、アメリカ人の学歴や就職・仕事の考えかたなど、いろいろなことを学びにやってきています。

しかしながら、いわゆる口コミサイトを見ると、「SAKAEはレベルの低い大学ばかり紹介する」とか「自分で大学を選んだり願書を書いたりできない人が、そもそも留学するもんじゃない」と書かれているではありませんか。

入学のことしか考えない日本人独特の発想か、それとも、それでもSAKAEから留学している人たちへのジェラシー?

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著者情報:栄 陽子プロフィール

栄 陽子留学研究所所長
留学カウンセラー、国際教育評論家

1971年セントラルミシガン大学大学院の教育学修士課程を修了。帰国後、1972年に日本でアメリカ正規留学専門の留学カウンセリングを立ち上げ、東京、大阪、ボストンにオフィスを開設。これまでに4万人に留学カウンセリングを行い、留学指導では1万人以上の留学を成功させてきた。
近年は、「林先生が驚いた!世界の天才教育 林修のワールドエデュケーション」や「ABEMA 変わる報道番組#アベプラ」などにも出演。

『留学・アメリカ名門大学への道 』『留学・アメリカ大学への道』『留学・アメリカ高校への道』『留学・アメリカ大学院への道』(三修社)、『ハーバード大学はどんな学生を望んでいるのか?(ワニブックスPLUS新書)』、ベストセラー『留学で人生を棒に振る日本人』『子供を“バイリンガル”にしたければ、こう育てなさい!』 (扶桑社)など、網羅的なものから独自の切り口のものまで、留学・国際教育関係の著作は30冊以上。 » 栄陽子の著作物一覧(amazon)
平成5年には、米メリー・ボルドウィン大学理事就任。ティール大学より名誉博士号を授与される。教育分野での功績を称えられ、エンディコット大学栄誉賞、サリバン賞、メダル・オブ・メリット(米工ルマイラ大学)などを受賞。

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