専攻によって違う!? アメリカの大学生の特徴
こんにちは! 留学生ブログライターのあんです!!
さて、アメリカの大学のユニークな点の1つが、入学するときに自分の専攻(メジャー)を決めておく必要がないことです。また、どの科目も大学1年生レベルのものがあるので、音楽や演劇、コミュニケーションや哲学といった、日本の高校ではそんなに深く勉強するチャンスのなかった分野でも専攻できます。
今回のブログでは、そんな専攻=メジャー別に見た学生の特徴についてお話ししていきたいと思います!
専攻はバラバラだけどみんな仲よし!
もくじ
1.アメリカの大学で専攻できる分野
2.専攻別の学生の特徴
2-1.プレゼン上手なコミュニケーション専攻
2-2.眠らない生物学専攻
2-3.アジア人が多い数学&統計学専攻
2-4.個性派ぞろいの演劇専攻
2-5.人種によって差があるフランス語/スペイン語専攻
3.まとめ
1.アメリカの大学で専攻できる分野
そもそもアメリカの大学では、どんな分野を専攻できるのでしょうか?
大学の規模にもよりますが、アメリカの大学ではありとあらゆる分野を専攻できます。
といってもイメージがつきにくいと思いますので、少し分類してみましょう。
- 人文学系:哲学、文学、歴史学、宗教学、外国語など
- 自然科学系:数学、物理学、生物学、化学、心理学など
- 社会科学系:社会学、経済学、政治学、ビジネスなど
- 芸術系:美術、音楽、演劇など
ちなみにどんな専攻に人気があるのかといえば、以下の通りです(niche.comより)。
1位 ビジネス
2位 看護学
3位 心理学
4位 生物学
5位 工学
6位 教育学
7位 コミュニケーション
8位 財務・会計学
9位 犯罪学
10位 文化人類学・社会学
ビジネスや心理学は留学生にも人気ですね。看護学は、おそらく州の資格になるので、留学生にはそんなにポピュラーではないと思います。あとベスト10には入っていませんが、アート系の専攻も、留学生には人気が高いようです。
2.専攻別の学生の特徴
秋色のキャンパス
では、私なりに見た、メジャー別の学生の特徴を紹介しましょう。
2-1.プレゼン上手なコミュニケーション専攻
「ああ、やっぱりコミュニケーションメジャーなんだ」と納得できるような学生が多いです。
コミュニケーションのクラスでは、リサーチの方法やメディアが与える影響、文化の違いなど、さまざまなことを扱います。そしてそのほとんどのクラスでプレゼンテーションがあります。Public Speakingというスピーキングに特化したクラスもあるほどです。
これらのクラスをとることで発言力が上がるのか、もともとそういう人たちが専攻するのかはわかりませんが、コミュニケーションメジャーの学生はハキハキしてよく発言しますし、プレゼンテーションも上手です。
ちなみに今年のMiss Virginiaは、私の大学を卒業したコミュニケーションメジャーの先輩が選ばれました。
彼女の成績がいいことは噂で聞いていましたが、なんと彼女はMiss America本戦で「NFL(プロのアメフトリーグ)の選手が国歌斉唱の際にひざまずく行為」について圧倒的な発言をし、見事に賞を受賞しました。SNSやネットニュースでも取り上げられていて、私自身、同じキャンパスで授業を受けていた卒業生の活躍はとても誇らしく、そして嬉しく思いました。きっと大学で受けたコミュニケーションの授業が、彼女の思考や回答へ導くスキルを与えてくれたのではないかと思っています。
2-2.眠らない生物学専攻
第1印象としては、「いつもセカセカ忙しそうな人たち」です。実際に“STEM majors never sleep.”(STEM専攻は決して眠らない)というのを聞いたことがあります(STEMとはScience, Technology, Engineering, and Mathematicsの略で、いわゆる「理工系」の分野のこと)。
それもそのはず、生物学メジャーの中には、医科大学院(メディカルスクール)や獣医科大学院(ベテリナリースクール)をめざしている学生も多いのです。卒業までにとらなければならない単位も多く、1学期に履修する科目の数も多くなります。
また、講義に加えてLabと呼ばれる実験のクラスも必修になりますから、毎週「ラボのレポート期限が!」と嘆いている学生を寮で目にします。
また私の大学では、生物学を専攻している学生の多くが、サッカーや乗馬、水泳など運動部に入っているのも特徴の1つかなと思います。私も中高は運動部で、自分の身体がどう動いているのか興味があって、当初は栄養学を学ぼうかなとも思っていたので、運動部の学生に理系が多いのは理解できます。
最初は人文学系の分野をメジャーにしたかったけど、将来のことを見据えて生物学にしたという学生もけっこういます。サイエンス系のほうが就職に有利、というのはあるのかもしれませんね。
2-3.アジア人が多い数学&統計学専攻
第1印象は「アジア人留学生」です。うちの大学はネパールからの留学生が全体の留学生のかなりの割合を占めているのですが、彼女たちのほとんどがこの分野を専攻しています。
アジア人は数学に強いというのはステレオタイプに過ぎないと思っていましたが、あながち間違っていないのかもしれませんね。
ちなみに私はあまり数学が得意ではなく、統計学のクラスに手こずっています(笑)。
2-4.個性派ぞろいの演劇専攻
この人たちはズバリ「個性が強い」です。以前、頭にティアラを乗せてドレスを着て、「私は今日が誕生日です」と書かれた襷をかけた学生を見かけましたが、案の定、演劇メジャーでした。
そんな感じで、おもしろい格好をした学生が教室に入ってきたぞ、と思ったときは演劇メジャーの人の確率が高かったりします。
もちろん演技する人は表現力が豊かなので、普段の話しかた1つとっても、すごく情熱的だったり、逆に悲しい気持ちを大胆に表現している印象があります。
ただ「演劇」といっても、役者だけでなく、照明や録音、脚本などさまざまな役割があるので、表現のありかたは人それぞれです。
2-5.人種によって差があるフランス語/スペイン語専攻
フランス語メジャーの学生には白人が多く、スペイン語メジャーの学生にはヒスパニック系が多い印象があります。
これらのメジャーは、クラスも英語ではなくその言語で進行することが多いので、履修条件としてある程度の言語レベルが求められています。そのため、その言語とつながりのある学生が多く専攻しているのだと思います。もちろん中には、高校でフランス語を履修して好きになったからという学生もいます。
またおもしろいことに、外国語を専攻している学生の多くが、国際学やアートなどと、「ダブルメジャー」(2つの異なる分野を専攻すること)をしています。
3.まとめ
寮の部屋の飾り付け
アメリカの大学のメジャーと、学生の特徴がなんとなく伝わったでしょうか? もちろんすべての学生がこれに当てはまるわけではありませんが、少しでも雰囲気を感じていただけたらと思います!
これから留学を考えているみなさんも、どんな仲間が待っているか楽しみですね!
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