留学生でも初心者でも学べる! アメリカの大学の映画の授業

留学体験記  2018年09月12日

こんにちは! バージニア州の大学に留学中のブログライター、あんです。

アメリカの大学に留学して、いままでやったことのないものにチャレンジしたいと思っているかたもいるのではないでしょうか? そんなみなさんにオススメなのが、「映画(フィルム)」のクラスです!


私の大学にある映画と写真のスタジオ表札

もくじ

1.アメリカの大学の映画の授業とは?
 1-1.座学系の映画の授業
 1-2.実践系の映画の授業
2.映像作品はどのようにつくるのか
 2-1.ステップ1:構成を考える
 2-2.ステップ2:撮影
 2-3.ステップ3:編集
3.作品の発表会
4.新しいことにチャレンジできるアメリカ留学

1.アメリカの大学の映画の授業とは?

私は「映画」のクラスといえば、映画史などのレクチャーを聞くだけかと思っていました。ところが、映画のクラスってじつはいろいろな種類があるんです! 私の大学の映画の授業を紹介しましょう。

1-1.座学系の映画の授業

座学系の授業として、Intro to Film ArtAmerican Cinemaの2つの科目があります。

Intro to Film as Artは、イントロダクション(入門)のクラスなので、撮影に必要な道具や方法、主要ジャンル、演技やディレクターの役割、そして映画と演劇・文学との関係など、幅広い範囲を扱う座学系の授業です。

一方American Cinemaは、アメリカ映画にフォーカスしたクラスになっていて、ハリウッド映画やドキュメンタリー映画をはじめとする、さまざまな映画を授業内で鑑賞します(How exciting!!!)

これらのクラスは、1年生でも、未経験の学生でも、履修可能です。オリエンテーション(日本の大学のガイダンスに相当します)に、American Cinemaの教授から「授業で『スターウォーズ』を観られるよ!」と勧誘されたのを覚えています。

私は実際に作品をつくりたかったので、次に説明するvideo productionというクラスを履修しましたが、機会があったらぜひ履修してみたいと思っています・・・٩( ‘ω’ )و

1-2.実践系の映画の授業

実践系の授業は、AnimationVideo ProductionFilm Productionの3クラスがあります。

これらは実際に作品をつくるクラスで、すべて200番台のクラス(おもに2年生がとるクラス)です。それが、教授に交渉したところ1年生の私でも履修することができました。アメリカの大学はルールはあるものの、私たちが思っている以上に臨機応変に対応してくれることがよくあります。

私が履修したVideo Production のクラスでは、初心者が動画制作をする上で知っておくべき技術や道具について学び、1学期に2つの作品をつくりました。 初心者向けと聞いていたのに思った以上に本格的でビビりましたが(笑)、三脚やライトの種類に加え、音やフレームのことなど、初めて知ることばかりでとっても楽しかったです!

照明をどこからあてるべきかを学ぶ時間には、照明担当・キャスト・監督などに役が割り振られて、とあるアメリカ映画のワンシーンを再現したのがおもしろかったです。

リーディングも毎時間10〜20ページくらいあって、作品の評価だけでなく道具やテクニックに関するクイズ(小テスト)と試験もありつつ、作品提出の期限にも間に合わせなくてはならないので、ひょっとしたらその学期で1番苦戦したクラスかもしれません。また、つくった作品に関してクラス内で批評し合うこともしょっちゅうありました。

でも、映画を専攻している学生だけでなく、YouTubeを始めたい、あるいはもうチャンネルをもっている子や、Englishを専攻していて物語の展開がとてもユニークな子など、さまざまなタイプの学生が集まって、かつ8人程度の小さいクラスだったので、とても居心地がよかったです。

Film Productionのクラスは、Video Productionとはまったく異なります。

技術や道具について学ぶことには変わりないのですが、Video ProductionのクラスではドラマやYouTubeといった映像づくりに関する授業であるのに対し、このクラスは昔の映画のようなフィルムを使ったモノクロの映像づくりを学びます。編集も、パソコンのソフトを使うのではなくフィルムをハサミで切る作業が基本になります。

Animationのクラスは、個々人がアニメの作成にとりかかります。もちろん技術や用語を学ぶ座学の時間もありますし、Film Productionをすでにとったことが履修条件になるので、少しレベルは高いかもしれません。それでも2Dや3Dのアニメーション、音についても学ぶことができるので、アニメ好きの方は楽しめるのではないでしょうか。


アート系の教室はすべてこの建物にあります

2.映像作品はどのようにつくるのか

ここまで、それぞれのクラスでどんなことを学ぶのか説明してきましたが、やっぱり、どうせなら実際に作品をつくるクラスをとってみたいですよね! ということで、私がどのようにして作品づくりをしたのかお話ししていきます!

2-1.ステップ1:構成を考える

さあ動画をつくろう! といっても、いきなり撮影に入るわけではありません。まず漫画のコマ割りのように、どの角度で撮影するのか、どんな風にストーリーを展開していくのか、アウトライン(構成)を書きます。

スタイルはドキュメンタリーでも物語でもかまいません。その構成をもとに、クラスで自分のアイデアを発表し、教授やクラスメイトから改善点や新たなアイデアをもらいます。自分では到底思いつかなかったようなユニークなアイデアをもっている学生もいるので、自分が発表する以上に、クラスメイトのアイデアを聞くのが毎回楽しみでした。

アウトラインが完成したら、次は実際に撮影してRough Footageを用意します。これは編集前の映像のことです。これもクラスで見せ合うのですが、自分ではNGだと思っていたシーンが意外と好評だったり、よく撮れたと思うシーンでも「もう少しこっちの角度から撮り直してみたら?」「風の音が強すぎるね」、「こういうシーンがあればもっと違和感なく繋がるんじゃない?」など、予想外のアドバイスをもらうこともあったので、すごく貴重な時間になりました。

2-2.ステップ2:撮影

もちろんRough Footageの映像をそのまま使えることもありますが、大抵1回の撮影で完璧なカットを集められるわけではありません。

そこで、Rough Footageに対してもらったアドバイスをもとに、また撮影を行います。ここで気をつけなくてはならないのが、撮影道具は指定されたものを使わなくてはならないので、自分のiPhoneとかミラーレスカメラを使えないこと。

道具を借りるための専用の部屋があって、三脚・照明・カメラ・レフ板・マイクなどなんでもそろっているので、自分で道具を用意する必要も、お金を支払う必要もありません。

背景を合成するためのグリーンの壁がある部屋や、きれいな音を録るための部屋もあります。

キャンパス内は自然豊かで、かついろいろな部屋があるので、撮影はキャンパス内で完結できますが、キャンパス外で撮影したらExtra Point(ボーナス点)をもらえるというルールがあって、私はダウンタウンにあるお寿司屋さんで撮影しました。もちろん衣装も小道具もすべて私が準備しなくてはならなかったし、キャストたちと予定を合わせることも頭に入れておかなくてはなりませんでした。

2-3.ステップ3:編集

編集作業も、指定された部屋にあるパソコンとソフトを使って行います。そのことを教授が説明しているのを聞きとれなかった私は、自分のMacに入っているiMovieを使って編集しようとしていました(笑)。教授とクラスメイトの会話を聞いているうちに、だんだん何か自分が勘違いしていることに気がつき、教授に確認したところ、ていねいにその編集室まで連れて行ってくれました。

私のように、留学したばかりのときは、理解できないことも多いと思いますが、困ったときや不安なときは自分で判断せず、とにかく教授に確認することが大事だと思います。ちょっとした勘違いが成績に影響することもありますし、教授に聞くことも英語を話す練習になります。

編集する部屋は5つほどあって、その部屋に入るための暗証番号は、映画のクラスを履修している学生にしか教えてくれません。編集が必要な映画のクラスをとっている学生はたくさんいるので、作品提出の期限前には編集室が非常に混んで、予約が必要になります。そこで私はあえて比較的空いている早朝や休日の夜にまとめて編集していました。

編集室のパソコンにはAdobe Premiereというソフトが入っていて、もちろん言語も英語設定になっています。日本語でも意味がわからないような初めて見る用語が多く、最初は操作に戸惑いましたが、慣れていくと感覚的にわかるようになってきましたし、授業でも同じ用語が繰り返し使われるので、その言葉が何を指しているのかわかるようになりました(言語習得ってこういう風にしていくんだな〜と感じます(笑))。


このドアの向こうで学生たちが編集しています٩( ᐛ )و)

3.作品の発表会

できた作品は教授が採点して終わりではありません。1学期で2つの作品をつくると述べましたが、1つめの作品はクラス内で鑑賞しあいます。2作目はいわゆる「ファイナルプロジェクト」なので、キャンパス内にある上映場のような大きな場所で、Film Production、Video Production、そしてAnimationをとっているすべての学生の作品が期末試験期間中に上映されます。

この上映会には、クラスを履修している学生だけでなく、だれでも参加していいことに加え、作品の上映後に名前が紹介され、拍手が送られるのですごく緊張しました。

私はファイナルプロジェクトとして、アイデンティティに関するモノクロのビデオをつくりました。“Do you love yourself ?”と問いかけ、何人かの学生がそれぞれ自分自身の嫌なところについて語ることから始まる作品です。最終的には彼女たちが自分の好きなところを語って終わるものなのですが、その作品を観ながら泣いてくれたり、大きな拍手をくれたりしたのが本当に嬉しかったです。

私の作品の冒頭部分をここに掲載していますので、ぜひご覧ください!


テスト期間にもかかわらず上映会に駆けつけてくれた友だち

4.新しいことにチャレンジできるアメリカ留学

映像の知識や動画づくりの経験がまったくなくても、ゼロから学んで大きな成果を残すことができるということを、映画のクラスを通じて学びました。また、まったくの初心者でもこれらの経験ができる環境を与えてくれるアメリカの大学の魅力に改めて惹かれました∩^ω^∩

アメリカには、映画だけでなく音楽や美術、演劇などさまざまな分野にゼロからチャレンジできる大学がたくさんあります。

みなさんも、アメリカ留学をきっかけに新しいことに挑戦してみませんか!?

 

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