留学生の立場からアメリカの大学授業を徹底解剖! 落としかけたクラスの裏話まで大公開!

みなさんこんにちは。アメリカのバージニア州の女子大に留学している小川です。日本は4月から新学期ですね。そのことを友だちに話したところ、「なんで4月なの?」と聞かれたので、「逆になんでアメリカって9月なの?」と、お互いなぜなのかよくわかっていませんでした笑

さて、今回は前学期(2024年の秋学期)にとっていたクラスを紹介します!

アメリカの大学の統計学
アメリカの大学の統計学

Statistical Methods (統計学)

とにかく! とにかく! むずかしかった!! というのがまず感想です。「アメリカの数学は日本人にとってはいい成績がとりやすい」とか言ったのはどこのどいつだよ!? と言いたくなるくらい大変なクラスで、Fail(日本でいう「不可」)しかけました。

1週間に授業が3回あり、授業の前にテキストを7〜10ページ読んで、章末問題(1回の授業で1章やるのですさまじい速度で進みます)を解いて授業の前日までに提出。さらに1週間に1回大きな宿題があって、それも解いて提出。

こなさなくてはいけないリーディングと、慣れないソフトウェアを使うので、慣れるまでは本当に大変でした。

私ができるアドバイスとしては、わからないところはあやふやにせず教授にきちんと聞くこと。復習をコツコツと行うことです。これらのおかげで、最終的にはAをとることができました!

Introduction to Earth Science(地球科学)

私の専攻(メジャー)の1つがEnvironmental Scienceで、その専攻の必修科目でした。

おもに宇宙が誕生してから現在に至るまでの、絶滅や、大気や生態系の変化、地質学などを学びました。

とにかく、細かい情報や専門的な語いが多くて苦労しました! 1学期に4回ほどテストがあったのですが、すべて85点近くで、目標の93点には一度も到達できませんでした。

まずい、と思った私は、教授が授業中に「これについて書いてきたらエキストラクレジット(自由課題。提出するとポイントがもらえる)をあげます」と言った課題はほとんど提出し、最終成績はどうにかA-をとることができました。

以下のスライドは、「白亜紀の大量絶滅」についてプレゼンしたときのものです。なんと25分という長さ。案外どうにかなるものです!

プレゼン資料
プレゼン資料

General ChemistryとLab(化学 付・実験)

この科目は、一般的な化学の知識を身につける、また高校まで化学を勉強したことがない人もとっていい、というもので、「原子とは?」というところから始まりました。

日本人の感覚からすると、中学の理科から高校の化学基礎の終わりまでをカバーしたものです。

でも私たちが何年もかけて勉強した内容をたったの3か月半で終わらせるので、恐ろしいスピードです。

そして何を言おう、テキストがぶっちぎりで1番分厚くて、初めてみたときは失神しそうになりました笑

また、Labの授業では毎回3 〜 5問のQuiz(小テスト)がありました。問題が少ないがゆえに1問ミスすると大幅減点されるという恐怖と闘いながら、なんとかどちらのクラスでも最終的にAをとることができました。

First-Year Foundation(大学生としての基礎を身につける科目)

この科目は、新入生として(編入生ではなく)大学に入学した学生全員がとらなくてはならないもので、専攻に関係なく、いくつかのセクションに分かれて授業が行われました。

これからの大学生活に必須なエッセーの書きかたやディスカッションの方法について学ぶというもので、毎週60〜100 ページくらいの本を読んでクラスでディスカッションをし、1冊読み終えたタイミングで300〜500 wordsのエッセーを書いて提出という流れでした。

本の内容はそこまで専門的すぎることもなく、アメリカにおけるマイノリティ、LGBTQ+、教育の大切さについて書かれたものでした。

とにかくアメリカ流のディスカッションに慣れていなかった私は、話し合いの輪に入るだけでもすごく苦労しました。なんとか教授や留学生オフィスのかたのご協力もあって、最終的にはAをとることができました。

Concert Choir(合唱)

私はもともと音楽が好きだったので、大学でも何かしらの音楽のクラスをとりたいと思っていたので、合唱のクラスをとりました。

合唱の経験がまったくなくても参加可能で、経験者も未経験者ものびのびと歌える環境があったのは、音楽や芸術を大学で1から始められるアメリカならではだと思います。

このクラスでは、隣の大学に演奏会に行ったり、みんなの家族を招待して合唱をしたり、クリスマスコンサートを開催したりと、さまざまな行事があって、思い出深い経験になりました。課題を提出し、きちんと毎回出席したおかげで、Aをとることができました。

世界が広がる! アメリカの大学の授業

いかがでしたか? この学期はとにかく忙しくて、自分でもよく乗り越えられたな、と不思議に思います。留学していると、有意義だけど大変な授業や、課題やリーディングに追われる日々になります。でもそれを乗り越えたときには世界が広がって見えるはずです!

みなさんの留学生活が充実したものになりますように!

(第4回終わり。第5回へ続く)

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