博士課程一年目が終了して、夏休み!
はじめに
お久しぶりです、さきです。
ついに博士課程一年目が終了して、夏休みに突入しました。博士課程では夏休みはなく、夏の間は研究をしています。
休むときは教授と相談して、休みをもらうので、学校というより、普通の会社みたいな感じです。
Tufts大学の化学の博士課程はユニオンに入っているので、1学期に1週間は休みが取れることになっています。
教授によっては、もう少しフレキシブルな人もいるので、相談や内容によって変わるみたいです。
特に留学生は時差や移動距離もあるので、要相談です。今回の記事では、春学期について書いていきます。
春学期
博士課程とはいえ、一年目はクラスを取らなくてはいけなかったので、秋学期と似たような生活スタイルになりました。
春学期は朝9時の授業をとっていたので、朝が大変でした。特に1月2月の間は夕方の5時にはもう真っ暗で夜みたいな感じだったので、寒いし暗いしで大変でした。
雪も降りましたが、電車もバスも止まることはなく、もともと心配していた公共交通機関は大丈夫でした。
今回は秋学期とは違い、いろいろな授業の基礎になるクラス(化学専攻、生物化学専攻、医学部に行きたい大学生も取れる、もしくは必須の授業)をとっていたので、久しぶりに100人近く生徒がいるクラスの授業をとりました。
大学院に入ってから、基本的に15人前後の生徒数のクラスしかとっていなかったので、久しぶりの感覚でドキドキでした。
私は人前で話すのが苦手なので、人数が少ないクラスだと強制的に話さなくてはいけない状況になるので、苦手だと思っていました。
いざ大きいクラスに入ると、やはり他の人に隠れられるので楽でしたが、実際の成績を見てみると、小さいクラスの方が教授とのやりとりがあるからか、成績が良かったです。
これに関しては、人それぞれ好みがありそうですが、置いてきぼりにならないという面では、クラスの平均サイズが少ない学校の方が良い気もします。
ただ、たとえ人数が多いクラスをとったとしても、アメリカの大学はディスカッションが当たり前のようにあるので、グループプロジェクトなどクラス全員一斉にではないけれど、小さなグループに分かれて話す場面などが結局あり、とんでもなく置いてかれることはない気もします。
私の1週間のスケジュールです。
個人的に今学期取って良かった授業は、物理有機化学(physical organic chemistry)です。
主に大学院生や化学専攻の生徒しか取らない授業なので、人数が少なく、生徒数は10人以下でした。
私がこのクラスをとった理由は、有機化学の授業は必須だからだったのですが、実際に授業を受けてみると、難しいけれど、今まで習っていたことの理由が説明されてとても面白かったです。
例えば、大学生の時に有機化学の授業(このクラスは主に大学生がとる有機化学の基礎のクラス)はとっていて、この時にSN1反応とSN2反応があると言うことを習い、さらにその時に条件によってSN1になるかSN2になるかがある事を習いました。
今回の授業ではそこからさらに一歩進んで、今までの知識では判定が微妙になるケースがあったのですが、それはどうしてそうなるのかなどを習いました。
私は昔から理由が説明できる教科(理科など)の方が暗記系(歴史など)より好きだったので、この授業は私にとってピッタリでした。
実験TA
春学期は一般化学の実験のTAをしました。
なかなかスケジュール調整が上手くいかず、まさかの夜のシフトになってしまいました。
6時から9時の間のセッションですが、終わったら帰って良いので、早いときは7時遅くても8時30までには実験室を出ることができました。
実験のクラスの前にTAミーティングがあるのですが、その時にこの実験は複雑だから時間がかかる、もしくはシンプルだからスムーズにできるなどの情報が共有されるので、なんとなくどれくらい時間がかかるかはわかります。
複雑な実験の日はメールで生徒に事前に伝えておくといろいろなことがスムーズに進みました。
採点、実験など時間を取られるのは取られますが、今学期に関しては大きな問題もなく終わって良かったです。
研究
前の学期から引き続き、デモのシミュレーションをしながら研究内容について学んでいます。
大学院に入ってから、他の学校の教授や企業の人が学校に来てセミナーをしてくださるのですが、その中でも研究内容に近い教授が来たときはお昼を一緒に食べたり、研究室でセミナーとは別にその教授と話す機会があります。
その時に聞いた話だと、他の研究室では私がやっているようなデモのシミュレーションをするところもあれば、研修などなく、すぐに研究に入るところもあるそうです。
大学院に入って一番変わったことはやはり他の大学の教授とのセミナーへの参加だと思います。
私の所属している研究室ではTuftsに来てくださる教授の他に、TheoChem(Greater Boston Area Theoretical Chemistry Seminar Series)へも参加しています。
最先端の研究を聞くことができるので、毎回勉強になっています。
正直まだ話についていけてない時の方が多く、先輩にその事を相談すると、先輩たちも最初は分からなかったそうなので、いずれ先輩のように教授にいい質問をできるようになりたいです。
今更ですが、この建物に化学関係の教室、実験室、研究室があります。
最後に
今回は大学院1年目の2学期目について書いてきました。忙しいことに変わりはありませんが、少し環境にも慣れ、さらに気温が上がるにつれて私の気分も向上しなんやかんやいって楽しい生活を送っています。
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