アメリカの大学に留学して専攻を決めるまで

お久しぶりです。アメリカのブランダイス大学(Brandeis University)に留学中のさきです。

大学の冬休みも終わり2学期めに突入しましたが(2022年1月時点)、初めの2週間はオンラインになりました。食堂もテイクアウトのみになり、コロナの影響がいろいろなところに出ました。

さて私は、この間ついに専攻を決めました。いままでは週末のイベントなどを中心に書いてきましたが、今回の記事では私がどのように専攻を決めたかについて書いていきます。

実験
突然変異の有無を見るための実験

専攻を決めなくても入学できるアメリカの大学

アメリカの大学は、専攻を決めずに入学できます。

私の大学では2年生の終わりまでに専攻を決めなくてはいけませんが、それまでは自由にやりたいことを見つけることができます。

先生たちもいろいろな科目に挑戦することを強く推奨します。それで、入門のクラスはかなりの人数が集まります。

いま私は2年生の2学期が始まったところなので、時間には少し余裕がありましたが、自分の中でやりたいことが決まったので、専攻もそれに決めることにしました。

寮の部屋
寮の部屋

上の写真は、いま住んでいる寮の部屋です。少し狭いですが、ルームメイトと会話をしたり勉強したり一緒にするのにはちょうどいい大きさです。

理系が好きなのはわかっていたけど・・・

私は、中学・高校時代から理系が好きだというのはわかっていました。でも理系の中にもいろいろな専攻があって、いままで決められなかったのです。

これまでは、理系のどの専攻を選んでもいいように、理系科目全般の入門クラスを中心にとっていました。化学、物理学、生物学です。

私は運がよく、高校のときにとった数学のAPテストの結果(この結果がよければ大学の単位として認められます)があったので、1年目は数学のクラスはとらずに済みました。おかげでいろいろな分野の理系科目をとれたのです。

1年目は英語が必須科目だったのですが、英語のクラスにも種類があって、私は人間の発展や恋愛観に関する科目をとりました。

そこで学んだことがとてもおもしろかったので、取り扱っている内容が近そうなAnthropology(人類学)の科目をとってみることにしました。

結果としては、私はやっぱり理系が好きで、とくに化学と生物学が好きなことに気がつきました。

アカデミック・アドバイザーの先生(学業の相談に乗ってくれる先生。履修科目を選ぶときにも相談します)には、「興味があまりない科目をとって、実際にあまり好きではないと確認することも大事だ」とも言われました。

下の写真は留学1年目に雪が積もったときのもの。とても寒くてオンライン授業でよかったと思いました。

雪景色
キャンパスの雪景色

心理学も専攻の候補に

留学して1年めの夏は、サマースクール(夏期集中講義)がオンラインだったこともあり、日本でアルバイトをしながらオンライン授業をとっていました。

このときは、いま流行りの、一度は挑戦してみたいと思っていた「プログラミング」、個人的に少し興味があった「心理学」、そして専攻候補になるかもしれない「生物学」の科目をとりました。

心理学はおもしろいと思ったので、このときはまだ専攻候補としても残しておきましたが、プログラミングは私にはむずかしすぎて、専攻にしたいほどのおもしろさを感じるまでは至りませんでした。

この夏にした大きなことの1つが、大学にある研究室に所属できるように教授にメールを送り、面接をしてもらったこと。結果として2年生の初めから研究室に所属できるようになりました。今後、研究職を視野に入れている私としては将来への大きな進歩です。

以下の写真は、冬に日本に帰るときに経由したロサンゼルスの空港です。温かくって、将来、大学院に行くときには西海岸を中心に調べちゃいそうです。

ロスの空港
ロサンゼルスの空港

専攻をバイオケミストリーに決定!

2年目は前年に引き続いて化学と生物学の科目をとりました。

そのほか、心理学に関係する分野として、神経科学(neuroscience)(脳の仕組みや人がどのように物事をとらえるのかを科学的な目線で学ぶ)をとりました。

神経科学はおもしろかったのですが、どちらかといえば私にとっては専攻(major)よりも副専攻(minor)になりそうな気がしていました。

この時点で、私の中では生化学(biochemistry)、化学、ケミカルバイオロジー(chemical biology)の間で迷っていました。ただ、これらの違いなどがいまいちつかめず、アカデミック・アドバイザーの先生に相談したり、それぞれの専攻のアドバイザーの先生に相談したりしました。

先生にはおもに、それぞれの専攻の違いや、いままでの卒業生の進路先などを中心に質問しました。研究グループに所属できたので、グループを引率している教授に、博士課程の経験談を話してもらったりしました。

その結果、冬休みが終わる間近にbiochemistryの先生と面談をし、これを専攻することに決めました。

下の写真は、初めて対面で行ったJSA(Japanese Student Association)のイベントの様子です。

日本人留学生が主催するイベント
日本人学生協会のイベント

科目履修にあたって気をつけたいこと

さてアメリカの大学では、とりたい科目をすべてとれるかというと、そうではありません。

科目によっては、必ずしも毎学期に開講されないものもあります。

私は生物学の免疫の科目をとりたかったのですが、来年度まで待たなくてはならなくなってしまいました。

また科目によっては、導入の科目をとらないと受けられないものもあります。物理学の科目をとるにあたって数学の科目を履修していなければならなかったり、実験の科目と同時期(またはその以前)に講義の科目をとらなければならなかったりです。

とりたい科目の授業時間が重なっていれば、どれか1つの科目に絞り込まなければなりませんし、そもそも1学期にとれる単位数の上限もあります。

以下の写真は、今年の吹雪。週末だったのでそこまで影響はありませんでしたが、食堂に行くのも一苦労でした。

吹雪
吹雪!

まとめ

以前の記事でもお伝えしたと思いますが、私は理系が好きなので、文系の人がどのように専攻を決めているのかはわかりません。

でも、理系を専攻するうえでは、いろいろなことに早めに挑戦するのがいいと思います。自分が思っている以上に、1年が過ぎるのが速かったです。

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