英語力とアメリカ留学。〜留学成功のカギは“英語力”だけじゃない!〜
皆さんこんにちは!バージニア州の女子大に留学している小川です!
バージニアの秋は紅葉がとっても綺麗でいつも癒されています。。。
さて、2年前、高校三年生でアメリカの大学に進学する準備をしていた私は、1年後に迫った留学に対して、凄まじい不安を覚えていました。
なぜなら、私は英語で生活するという環境に身をおいたことがなかったからです。
「本当に、英語力があまりない私がアメリカの大学でやっていけるのか。。?」と。
そして今ならこう言えます。英語力は、留学を成功させるためのほんの一部にすぎないです!!!!
今回は、なぜこのように断言できるのか、エピソードも交えて、書いていこうと思います!

Biologyの授業の実験。蔦の葉の気孔の密度をみています!
1、英語ができる≠Aが取れる
研究所の講演会に行ったことがある方は、陽子先生の「授業中にもう何もわからなくて、突然“先生!!!”と叫んだ」というエピソードを聞いたことがあるかもしれません。
実は、私も似たような経験をしました。笑
アメリカに来て初めての学期、私は化学の授業を取りました。
まず教科書が分厚すぎて失神しそうになったのですが、びっくりしたのは授業の速さ。
毎回毎回ありえない速さで授業が進むのです。
そして先生の言っていることもまーーったくわからず。。。
アメリカの大学は、悪い成績を取ると最悪退学になってしまうので、次第に精神的に追い詰められていきました。
そしてついに、記述式の小テストで問題の意味がまっったくわからず、点数はまさかの60点!!! 70点を下回ると退学の危機なので、とうとう教授のオフィスに相談に行くことにしました。
そして、教授から”How are you?” (アメリカでは挨拶がわりによく聞かれます) と言われたとたん涙がブワーっと出てきました。
突然のことに先生は当然混乱。笑
私は「全然元気じゃない!授業も全然わからないし、テストも最悪!私はきっと退学になるんだああー」と5分くらいわめきちらし、(今から考えればいい迷惑ですね笑)落ち着いたところで先生が私にこう聞いたのです。
「君は英語がわからないのかい?それとも化学がわからないのかい?」と。
一瞬、言葉に詰まりました。
でも、考えてみれば私は高校のとき化学が得意だったのです。
「化学自体はわかると思います」と答えると、先生はいくつかの化学反応式を書いて、「これを完成させてみて」と言いました。
全世界共通で、水はH2Oですし、CH4はメタンです。
高校まで日本で習ってきたことを生かしてとっても拙い英語で説明し、化学式を完成させると、先生は、「これがこのテストで聞いていたことだよ。君はちゃんと理解しているね。」そしてなんと、60点だった小テストを100点に直してくださったのです!(驚き
そして、教授は、「教科書の英語やテストの英語がわからないなら聞きにおいで、それで君の成績を下げることはないし、僕は化学がちゃんとわかってるかどうかを知りたいからね。」とも言ってくださいました。
振り返ってみれば当時、私は「英語でどうやって勉強するか」がわからなかっただけだったのだと思います。
少しずつ勉強の仕方がわかるようになると、「あれ?意外と簡単じゃーん」と思えることも増えました。
高校で習った「同素体」や「イオン結合」などの基礎知識があったおかげで、理解できる部分も多かったのです。
つまり、日本で勉強してきた“学力の土台”があったからこそ、英語がわからなくても授業についていけたんだと思います。
でも、もちろんすべてがスムーズだったわけではありません。
「混成軌道」など日本でも大学レベルの内容に入ると、日本語に訳しても意味がわからず、「もう無理っっ!」と思ったこともありました。
それでも、わからない部分を一つひとつ丁寧に調べ、理解できるまで粘り強く取り組みました。
そのうちに気づいたのです。
Aを取るために必要なのは、“英語力”だけではなく、“考える力”“基礎学力”、そして“あきらめない粘り強さ”だということです。
英語が得意でも、理解しようとする努力がなければ成績は上がりません。
” Um… I don’t know…”だけではFailしてしまいます!
逆に、英語が完璧でなくても、「わかるまでやる」という姿勢があれば、必ず成長できます。
その結果、なんと試験ではクラス1位を取ることができました。
「英語ができる=留学がうまくいく」ではなく、 「学力・考える力・粘り強さがある=留学を成功させる」なのではないかなと、今ならそう思えます。
2、人柄!
そして、もう一つ心配だったのが、「友達ができるかどうか」でした。(前のブログにも少し書いているので、ぜひ読んでみてください!)
英語がうまく話せない私に、果たして誰か話しかけてくれるのだろうか…。
でも今思うのは、友達ができるかどうかは英語力ではなく、人柄で決まるということです。
誰だって、悪口ばかり言う人や、いつも不機嫌そうな人とは仲良くなりたくないですよね。
反対に、優しくて、話をちゃんと聞いてくれる人には自然と人が集まります。
この経験を通して感じたのは、”英語力”よりも”人としてどう接するか”ということだと思います。
留学で大事なのは、英語がどれだけ話せるかではなく、「どんな人でいたいか」。
それを大切にできる人こそ、本当の意味で留学を“成功させる”人だと思います。

友達と一緒に行ったスターバックス。アメリカにしかないメニューもあります!
まとめ
留学するとなると、英語力に不安を感じる人は多いと思います。
もちろん語学力は大切ですが、それを補うための知識や努力、行動力があれば、多少語学が苦手でも何とか乗り越えられます!
もし英語力の心配で留学に二の足を踏んでいるあなた!ぜひ、一度思い切ってチャレンジしてみてください!
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