アメリカの留学生活で避けられない「プレゼンテーション」とは?

こんにちは! 長かった夏休みが終わり、今学期はどんなことを学べるだろうかとワクワクが止まらないあんです。

いま留学1年目を振り返ってみると、プレゼンテーション悩みの種であったとともに、私を大きく成長させてくれたように感じます。

そこで今回は、アメリカの大学でだれもが経験するプレゼンテーションについて、私の経験をもとにお話ししたいと思います!

もくじ

1.プレゼンテーションとは?
2.私のプレゼンテーション体験
 2-1.プレゼンテーションの内容
 2-2.ここで差がつく!? ビジュアル要素
 2-3.プレゼンテーションはどれだけ成績に影響するか
3.留学生がプレゼンテーションを乗り越えるためのヒント
 3-1.オフィスアワーを利用する
 3-2.練習あるのみ!
4.プレゼンは留学ならではの悩み?

1.プレゼンテーションとは?

みなさんは「プレゼンテーション」と聞いてどんなことを想像しますか?

会社で企画を提案したり、TEDのように経験談やリサーチ結果を伝えるものなど、なんとなくイメージはつくかもしれません。日本の高校ではプレゼンテーションをする機会が少ないので、実際に経験したことのある人は少ないのでは・・・?

アメリカの大学のプレゼンテーションでは、教授を含むクラス全員の前でリサーチの結果や自分の意見を発表します。多くの場合、ただ口頭で伝えるだけでなく、パワーポイントやグーグルスライドを利用して、画像や動画、グラフといったビジュアル要素も使います。

長さは異なりますが、短くて5分、長くて20分くらいです。

2.私のプレゼンテーション体験

私を苦しめたコミュニケーションのプレゼンテーションが行われた教室

ここからは、私の実体験をもとに、
・ プレゼンテーションの内容
・ ビジュアル要素
・ 成績への影響
について詳しくお話ししていきたいと思います。

2-1.プレゼンテーションの内容

私が留学している大学はリベラルアーツの小さな大学なので、1クラスの学生数が10人程度です。ありがたいことにどのクラスもアットホームな雰囲気でプレゼンテーションができています。

それでも母語でない言語を人前で話すことはとても勇気のいることです。私はいつもプレゼンテーションの本番何日も前から不安と緊張が止まりません(;_;)

できればプレゼンテーションのないクラスを選びたい、プレゼンテーションしなくていい専攻を選びたい! と思う人もいるかもしれません。試験よりもプレゼンテーションのほうがマシ! という友人もいますが、私は個人的に試験のほうが好きです(苦笑)。

そうはいっても、プレゼンテーションが求められない専攻ってほぼほぼないんです。

私はこれまでイングリッシュ、コミュニケーション、心理学、ファーストイヤーセミナー(フランス料理について学ぶ)など、さまざまな分野のクラスでプレゼンテーションを行いました。

ファーストイヤーセミナーでは自分の「おふくろの味」について話す短いインフォーマルなものを始めとし、学期末にはフランス料理と世界との繋がりについてリサーチをし、それを発表する20分程度の長めのものまで、1学期に5回ほどのプレゼンテーションを行いました。

心理学のクラスでは他の学生とペアになり、約3か月の間に授業で学んだことをもとに、アメリカで実際に放映されている教育番組を分析して、よい点や改善点などを発表しました。

コミュニケーションのクラスでは異文化についてのリサーチを発表するものや、自分がUncomfortableだと思った実体験だけをもとに話すものなど、合計3回のプレゼンテーションを行いました。

私は履修していませんが、エコロジー、数学、インターナショナルスタディーズ、ビジネスなど、理系/文系にかかわらずほぼすべてのクラスでプレゼンテーションがあると周りの友だちから聞いています。

自分がプレゼンテーションをするのは気が引けますが、他の学生やクラスのプレゼンテーションは機会があったら積極的に見てみたいなあと常に思っています。

深夜、数学のプレゼンテーションを控えた友人の練習に付き合いました

2-2.ここで差がつく!? ビジュアル要素

私はプレゼンテーションにまだまだ慣れず、ストレスになっていることは間違いありませんが(笑)、それでもパワーポイントの作成は毎回楽しんでいます。

私が日本で通っていた高校はありがたいことに、プレゼンテーションを行う機会をたくさん与えてくれた上に、パワーポイントのつくりかたまで学ぶ時間がありました。それで、高校で学んだことを生かして、毎回客観的な視点から自分の作品を見ながらつくっています。

パワーポイントなんか使ったことがない、そんなのつくったことない、という人もいるかもしれません。私が前学期履修したコミュニケーションのクラスでは、教授がプレゼンのビジュアル要素について時間を割いてレクチャーしてくださり、プレゼンの内容を妨げるパワポの特徴や、避けるべきことなどたくさん学べたので、とってもラッキーだったなあと思っています。

とくに参考になったのは、多くの学生、まして留学生は「自分の言葉が伝わらなかったらどうしよう」と思うあまり、自分が話していることをそのままスライドに書きがちですが、それはタブーであることや、ブレットポイント(箇条書き)を避けることなどです。

同じクラスをとっていた4年生のアメリカ人は、口頭でのプレゼンテーションが上手なだけでなく、ビジュアル面でも色と内容がマッチしていて、画像の配置が口頭の内容を決して邪魔せず、毎回勉強になりました。

また、プレゼンテーションのときにはいつもよりちょっとオシャレをして、ヒールを履いたりフォーマルな格好をしてきたりする学生もいました(今学期は私も服装に気合いを入れてみようと思います!)。

自作のスライド

2-3.プレゼンテーションはどれだけ成績に影響するか

プレゼンテーションが成績に影響する比重は、中間・期末テストと同じであることが多いです。ファーストイヤーセミナーでは期末テストがなかった分、プレゼンテーションが成績に大きく影響したので、毎回のプレゼンテーションが勝負でした。

留学生はもちろん英語のハンデがありますが、多くの教授はそれを理解してくれるので、アクセントや発音のせいで成績が下がることはないと思います。

プレゼンテーションも、ペーパー(レポート)と同じで、最も大事なのは内容です。

英語がネイティブレベルでないとしても、リサーチや自分の意見をまとめるのに時間をかけることはできるはずですので、そこに関しては言い訳ができません。

ファーストイヤーセミナーやコミュニケーションのクラスでは、2桁を超える時間をかけてリサーチをしたり、図書館で資料を漁ったりしたのは、本当にしんどかったけどよくやったなぁと自分のことながら思います(´;ω;`)

3.留学生がプレゼンテーションを乗り越えるためのヒント

ここまで、いかにプレゼンテーションが大変か、ということを述べてきました。

「じゃあプレゼンテーションの経験値が浅い上に、英語が母語でない私たち留学生はどうしたらいいの!?」と思っているあなた。ここからはそんなプレゼンを乗り越えるためのヒントを紹介したいと思います。

3-1.オフィスアワーを利用する

ペーパーだろうがテスト前だろうが、私が毎回お世話になっているのはオフィスアワー(教授がアポなしで学生の訪問を受け付ける時間)です。

授業内容を1番理解しているのも成績をつけるのも教授ですから、最もいいアドバイスをくれるのも、やはり教授だからです。また、アメリカの大学、とくに規模の小さなリベラルアーツの大学では、信じられないほど教授が喜んでていねいに手助けをしてくれます。

じつは私は留学当初、「質問する=能力がない、理解していない」と思われるのではないかと、教授に助けを求めるのを恐れていました。しかし、そんなことはまったくないことにすぐ気づきました。むしろ聞かないでうやむやにしているほうのマイナス面のほうが大きいです。

自分でできる最大限のベストを尽くしてプレゼンテーションの準備をすることは当然ですが、不安なことがある場合はほったらかしにせず、教授にメールをしたりオフィスアワーを活用してください。

3-2.練習あるのみ!

そして、最も大事なのはとにかくひたすら練習することだと信じています。

私は毎回、実際にプレゼンを行う教室に行き、パワーポイントとタイマーを用意して本番同様の練習風景をスマホで録画してチェックしています。

また、クラスメイトと見せ合いをしてアドバイスをもらったり、逆に相手の資料を見ることでいいところを真似したりすることもあります。いまはまだ改善点だらけで、途方に暮れることばかりですが、日本語だろうが英語だろうが、練習なしにいいプレゼンはできないと思います!

悩みも吹っ飛んでしまうほどの美しいキャンパス

4.プレゼンは留学ならではの悩み?

今学期も心理学のクラスでプレゼンテーションをすることが、早速明らかになりました。いまから不安な気持ちでいっぱいですが、1つひとつ乗り越えることで自分の自信にもつながりますし、他の学生のプレゼンテーションから学ぶこともたくさんあるので、少し楽しみです。

留学しているからこそ経験できる悩みだと思うと、とても贅沢な悩みだなあと感じたり感じなかったり・・・(笑)。

 

あんさんの記事一覧


このページが気に入ったら→ 

Facebook

Twitter


▼ 読むだけでアメリカ留学に役立つ資料をお送りします。

留学資料を無料でとりよせる

留学相談 留学講演会
留学中の就職支援
栄陽子の書籍
栄 陽子の留学コラム