留学先として学生数600人の大学を選んだ理由

こんにちは! 学生ブログライターのあんです。私は現在バージニア州の田舎にある、リベラルアーツの女子大に留学しています。学生数約600人、1クラスの人数が15人になると、あまりの学生の多さに教室がざわつくというほどの、とても小さな大学です。

今回は、私がどのようにしてこの大学を選んだのかをお話ししたいと思います!

(前回の記事はこちら

もくじ

1.リベラルアーツ・カレッジという選択
 1-1.自分が何をしたいのかわからない
 1-2.新しい自分に出会う日々
2.女子大という選択
 2-1.「女の子らしく」って何?
 2-2.留学して常識が壊された
3.小さな大学という選択
 3-1.ディスカッションに対する恐怖
 3-2.留学を成功させるカギ
4.田舎という選択
4-1.自分らしさを失わないこと
4-2.スポーツを続けられること
5.まとめ

1.リベラルアーツ・カレッジという選択

同級生が志望校や学部を決め始めている高校2年の冬、自分がやりたいことを1つに絞りきれず心に迷いのあった私は、リベラルアーツ・カレッジ(小規模で寮制の私立大学)に進学することを選びました。

1-1.自分が何をしたいのかわからない

高校生のころの私は、好きなことと得意なことが必ずしも一致していませんでした。英語は得意科目だったので、もちろん将来それを仕事にできればいいと考えていましたが、それだけの理由で英文学科のある大学に進学し、興味のある栄養学やスポーツ科学を学ばないまま社会人になってしまうことに疑問を感じていました。

また、医学にも興味があったものの、数学が嫌いだという理由で文系を選んだ私には、日本の大学の理系に進むという選択肢は気づいたときには手遅れになっていたのです。

さらに、当たり前のように地元の学校に進学し、最低限の常識や知識しか備わっていない18歳の私が、今後の長い人生を大きく左右しうる決断をしてしまっていいのだろうかと不安にもなりました。

1-2.新しい自分に出会う日々

そんなとき、栄 陽子留学研究所でリベラルアーツ・カレッジの存在を知り、私の悩みは一瞬にして解決されました。私は実際に、いまリベラルアーツ・カレッジで映画や音楽、クリエイティブライティングや心理学などさまざまな科目を勉強しています。

高校までのように英語「を」1つの科目として学ぶだけでなく、英語「で」たくさんの分野の知識をとり入れ、いままで興味のなかった分野にも惹きつけられることで、毎日新しい自分に出会えていています。

リベラルアーツ・カレッジについて詳しく知りたい人は「アメリカの大学の種類について」を参照してください。

2.女子大という選択

高校までは共学にしか通ったことのなかった私にとって、キャンパスに女子しかいない環境は未知の世界でした。それでも、海外ドラマにあるような大学生活とは少しかけ離れた女子大を選んだのには、日本で生まれ育った私だからこその理由があります。

2-1.「女の子らしく」って何?

海外では女性のリーダーが当然のように活躍しているにもかかわらず、生徒会長や学級委員長は男子が担うという考えが、私にとってはいつの間にか当たり前になっていました。

物心ついたころにはすでに、だれに教わったわけでもないのに、女の子はおとなしくおしとやかにしていることが求められるものと感じ、人前で自分の意見を主張することもできませんでした。

しかし、将来を見つめ、どんな女性になりたいかを考えたり、短期留学を通じて自分の知らなかった世界が広がったりして、いままで自分が当然だと思っていたその考えに疑問を抱くようになりました。そして、この文化の中にいる限り、自分はずっと変わることができないと思うようになったのです。

2-2.留学して常識が壊された

そういった自身の考えの変化から、女性のリーダー育成に力を入れているアメリカの女子大に魅力を感じるようになりました。

いま留学している大学では、自分と同世代の女子たちが、学生自治会長をはじめとする自治会役員、RA(各寮のフロアリーダー)や運動部のキャプテンといった役割をすべて担っています。毎日本当に刺激的です。

またGender Women Studies という女性学のカリキュラムや、リーダーシップについて学ぶ授業が非常に人気で、いままで「社会では大和撫子のような女性が求められている」と考えていた自分の常識が、いい意味で日々壊されているのを実感しています。

3.小さな大学という選択

いくら英語が得意でも、大きな講堂で、教授のレクチャーをアメリカ人と同じペースで理解する自信が私にはまったくありませんでした。「留学生」という、言語にハンデをもった状態で、ネイティブと同じ土台で戦うにはどうしたらいいかを考えて選んだのが、少人数制の大学です。

3-1.ディスカッションに対する恐怖

栄 陽子留学研究所のセミナーに参加するたびに、栄先生や講師のかたから、アメリカと日本の教育の違いについてたくさん教えていただきました。

その中で、私が一番不安に感じていたことは、ディスカッションです。

アメリカの大学では、出席率やテストの結果のほか、ディスカッションへの貢献度が成績に大きく影響します。

高校卒業まで日本で教育を受けてきた私にとっては、授業中に手を挙げて発表することでさえチャレンジでした。日本語が通じる環境でも、自分の意見に自信がもてず発言できなかったし、そもそもそういった機会が授業中にそんなに与えられてこなかったのに、いきなり英語だけの環境に飛び込んでネイティブと同等にディスカッションで戦える自信はまったくありませんでした。そんな環境に自分が入ったら単位を落としてしまうのではないかと、内心お先真っ暗でした。

3-2.留学を成功させるカギ

そこで、言語にハンデがあったとしても、自分の努力を理解してもらい、教授に1対1で時間を割いていただける大学を選ぶことが、大学留学を成功させるカギの1つになると考えたのです。

そうして私は、教授と学生の数の比率が大きい大学ではなく、授業中はもちろん授業外でも教授に指導していただける少人数制の大学を選択することになったのです。

4.田舎という選択

4,000を超えるアメリカの大学の中には、テーマパークや観光地に車ですぐ行けるほどのところにキャンパスを構えているものもあります。しかし、私はそんな環境とは正反対の、自然豊かな田舎にある大学であることを大学選択の条件の1つに挙げていました。

4-1.自分らしさを失わないこと

私は生まれてから18年間、富士山の麓にある田舎で育ちました。そのせいもあってか人混みが苦手で、留学するなら地元と同じような環境がいいと思っていました。

また、留学中は、課題やプレゼンテーションの準備などに追われます。もちろん、日本語が通じない生活です。日本では感じなかったストレスに襲われることになります。

そこで、ストレスをできるだけ少なくして、自分らしくいられる環境を選ぶことが大事だと考え、田舎にある大学に留学することにしたのです。

4-2.スポーツを続けられること

また、中学・高校と陸上部に所属していた私は、大学でもスポーツを続けたいと考えていました。このことも、空が広くて緑の多い環境を選んだ理由の1つです。

実際、いま留学している大学では、馬がキャンパス内を歩いていたり、週末には友だちよりもリスに会う回数のほうが多いほど自然豊かです。秋には友だちとメイプルの木の観察をし、冬には寮の横にある坂でソリをして遊びました。

机やパソコンに向かって作業する時間から解放され、自然豊かな環境でリフレッシュできることを大学選びの条件の1つにしたことは、いまでも大正解だったと思っています!

5.まとめ

アメリカの大学選びには、高校の成績やTOEFL®テストのスコア、学費なども欠かせないポイントです。

私が留学している大学が求めるTOEFL®テストの点数は、高校2年生のころの私には到底及ばないレベルでした。でも、この大学で勉強したいと決意してから1年後、努力の甲斐あってなんとか基準をクリアすることができました。

これから留学するみなさんも、まずは自分の思い描く理想にピッタリな大学を探して見てください!

 

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