留学生には超ストレスフル!? アメリカの大学の期末試験

留学体験記  2018年08月08日

こんにちは! 学生ブログライターのあんです。ついこの間まで、今学期はどんなことを学べるのだろうとドキドキワクワクしていたのに、あっという間にファイナル(期末試験)が3週間後に迫ってきました(2018年4月時点)。そんなわけで大学の仲間の顔にもストレスや疲れが見えるようになってきました。もちろん私にも・・・(笑)。

そこで今回は、私の大学の期末試験事情についてお話ししたいと思います!

もくじ

1.テストの種類
 1-1.ペーパー
 1-2.テイクホームテスト
 1-3.作品提出・プレゼンテーション
 1-4.筆記試験
2.テスト形式
 2-1.CumulativeもしくはNon-Cumulative
 2-2.Open bookもしくはClosed book
3.期末テストのスケジュール
 3-1.Scheduled-Exam
 3-2.Independent-Exam
4.メンタルサポート
5.まとめ

1.テストの種類

アメリカの大学の期末試験の結果は、成績に大きく影響します。テスト直前まで暗記をしたりノートを見返したり、みんな必死になります。しかもテストの種類は、日本の中学や高校でよくある「筆記試験」だけじゃないんです。

1-1.ペーパー

1つ目は、アメリカの大学に留学する人ならだれでも経験するであろうペーパー(レポート)です。これは厳密には「試験」というわけではありませんが、だいたい学期末に提出するものです。

これは、自分の意見を述べるエッセー形式のものと、何十冊・何百ページもの資料を読んでまとめるリサーチペーパーの2種類に分かれます。

「ペーパーは準備に時間をかけられるから英語にハンデがある留学生にとっては有利」ということをよく聞きますが、私は個人的にはそう思いません・・・。

というのも、授業の内容と、教授が学生に何を求めているのかをしっかり理解していればいい成績がとれるかもしれませんが、そうでないととんでもない成績をとってしまう可能性があるのです。

私自身、ある授業で何十時間も考えて準備したのに、与えられたテーマを理解しておらず、“What I’m disappointed is...”と辛口の評価をいただいた経験があります。あのときはかなり凹みました(;ω;)

ちなみに去年とっていたファーストイヤーセミナーでは期末に2ページ、イングリッシュでは5ページと少なめでしたが、今学期はコミュニケーションで7ページ以上、ミュージックで12~24ページです。1か月前から準備を始めていますが、それでもかなり忙しくなりそうです。

ライティングセンター。ここでチューターの指導を受けられます。

1-2.テイクホームテスト

2つ目の「テイクホームテスト」は馴染みのないかたも多いのではないでしょうか?

私もじつは、いまのところ受けたことがありません。統計学や地理学をとっている友だちがこの形式のテストを経験していましたが、どちらも普通のテストに比べてかなりむずかしいそうです。

というのも、このテストは名前の通り、試験当日に受けるのではなく、その何日も前から各自部屋に持ち帰って取り組むものです。教科書やネットを使うこと・友だち同士で相談することが許されているのも、このテストの特徴の1つです(ルールについてはクラスごとに異なります)。それだけ、簡単に解けないことが問われるのです。

1-3.作品提出・プレゼンテーション

3つ目はアート系のクラスでよく見られるテスト形式です。

秋学期に私が履修したフィルムのクラスでは、筆記テストに加え、ファイナルプロジェクトとして約3分間のビデオを提出することになっていました。その作品は学校のオーディトリウムで、何十人ものオーディエンスが観ている中で上映されたのですごく緊張しました。

また、そのクラスでAをとるには「お客さんからお金をとれるレベルであること」が基準になっていたので、締め切り前は編集室に夜中までこもる生活をしていました。

プレゼンテーションに関しては、今学期とっているコミュニケーションのクラスがそれに当たります。テスト前の最後の授業で、各自リサーチをした異文化について10分間で発表をすることになっています。

私は小さな規模の大学に留学していて、多くのクラスでプレゼンテーションをする機会が与えられるため、留学当初に比べれば人前で話すことに慣れてきましたが、やっぱりいまでも毎回手が震えます(3週間後の私のプレゼンのためにクロスフィンガー!)。

1-4.筆記試験

やはりこの形式のテストが最も一般的ではないでしょうか?

私が日本の高校と一番違うな~と感じるのは、問題の内容です。

高校までは、用語とその意味さえ丸暗記していれば、歴史や生物などほとんどのクラスで高得点がとれました。

ところがアメリカの大学のテストは、意味を覚えるだけではまったく太刀打ちできません。

たとえば、心理学のクラスでは「Assimilation」と「Accommodation」という、人間が物事を学ぶときに起こる2つの似た意味をもつ用語を学び、テストでは「子どもが4本足の動物すべてを犬と呼ぶ」ことはどちらの用語で説明されるか、というような応用的な問題が出ました。

また精神病について、「自分は生きている価値がないに違いない」と考える患者は「Anxiety」と「Depression」のどちらに診断されるべきかという問題が出ました。このように、多くの問いで応用的なことを聞かれるので、暗記だけではなく、深い理解が求められます。

2.テスト形式

筆記試験は、いくつかの種類に分類できます。

2-1.CumulativeもしくはNon-Cumulative

Cumulativeは1学期に学んだことすべてが試験範囲になること、Non-Cumulativeはミッドターム(中間試験)以降の授業が試験範囲になることをいいます。

テスト範囲は、授業初日に配られるシラバス(授業進行表)に書かれています。私が今学期とっている数学のクラスは、計3回のテストがあり、3つ目の期末試験がCumulativeです。そのため3か月前に学んだことを復習し直す必要があり、かなり勉強に時間を割くことになりそうです・・・。

2-2.Open bookもしくはClosed book 

Closed bookは、教科書を見て受けてはならない、というごく普通のテストです。

Open bookはクラスによってルールはさまざまですが、教科書やノートを持ち込んでいいテストです。丸暗記よりは応用力を求められるテストです。

今学期、私はコミュニケーションのクラスで初めてOpen bookのテストを経験しました。教授は「きみたちは、Siriに記憶できる情報量では勝てないのだから、与えられた情報をいかに応用できるかという力が求められる」という考えをもっていて、実際にテストはネット記事を読んでそれを分析する、というとてもユニークなものでした。

3.期末テストのスケジュール

テストといえば、普通は同じ日の同じ時間に一斉に受けるというイメージが強いと思いますが、私が留学している大学では、ちょっとユニークなシステムがあります。

3-1.Scheduled-Exam

これは、授業時間に応じてテスト時間も決められているというやりかたです。たとえば火曜日と木曜日の10:20から始まる授業は、期末試験1日目の9:00にテストを受けるという感じです。

3-2.Independent-Exam

私が自分の大学の好きなところの1つが、Independent-Examという制度を設けていることです。

このIndependent-Examをとりいれているクラスでは、テストを受ける学生は、1日3回(9:00~12:00/14:00~17:00/19:00~21:00)のテスト時間のうち、自分の好きな時間にテストを受けられます。

テスト勉強に思い切り時間をかけたければ、テスト期間の最終日に受けることもできます。私は前学期、1科目しか期末テストがなかったので、初日に受けて速攻日本に帰りました(笑)。

初日に受けた学生が2日目に受ける学生に答えを教えることができちゃうんじゃないの?と思ったかた。そうなんです。できちゃうんです。

でもだれもそんなことしません。というのも、うちの学校にはHonor Codeという日常生活の基本的な決まりや、テストをごまかさないないといったさまざまなルールがあり、学生はテスト前にそれらを守ることを誓う旨の署名をします。だからみんなことあるごとに“But we have an honor code.”と言って厳粛に決まりを守っています。

ですから、テスト監督も学生が担います。大学が学生の自主性を尊重し、大学と学生の信頼があってこそ、このシステムが成り立っているのです。

テストは全員、サイエンスビルディングにあるこの部屋で受けます。

4.メンタルサポート

ここまで読んでくださったかたは、期末試験がアメリカの大学生にとってどれほどストレスフルなものか想像していただけたでしょうか?

でも、私の大学はそんな状況にいる学生を見捨てたりするような鬼じゃありません( ´∀`)

前学期はマッサージ師が来て、ラップトップと長時間向き合って凝った肩をほぐしてくれたり、サービスドッグが来て学生の心を癒してくれました。

また図書館にはフリーコーヒーとスナックが用意されたり、黒い布をかぶった謎の学生団体がフリーハグをしたりもしていました。

とくに私の大学でユニークだと思うのは、テスト初日の前夜、DJが学生食堂に来て音楽を流し、教員がパンケーキやフルーツを配ってくれるというものです。夜中まで勉強して腹ペコだった体にエネルギーを蓄えて、ヒップホップミュージックでテンションを上げて、もう一踏ん張りがんばろうという気持ちになれます。

疲労で図書館で寝てしまった友だち。真似しないでください。

5.まとめ

アメリカの大学では期末試験だけでなく中間試験や小テストなど、「自分の能力を第3者が評価を下す」機会が学期中、何回もあります。その度に時間をかけて準備する必要がありますし、どんなに普段おちゃらけている学生も、テスト前になると人が変わったように勉強を始めます。

言語にハンデのある留学生にとっては、とくにストレスの溜まるのが期末テストの期間ですが、「人生のうちでこんなに勉強できるのもいまだけかもしれない。アメリカの大学にいるから経験できること。」と私はいつもポジティブに捉えています。

それでは期末試験、がんばります!!!

 

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