思い立ったら、即行動。コロナ禍での「高校留学」という大きな決断

はじめまして、Ayakoです。私はマサチューセッツ州の西部にあるMiss Hall's Schoolという小さな高校に一昨年から通っています。今年の秋(2023年9月)からSeniorという最高学年を迎えます。

留学するまでの唯一の海外の思い出は、私が小さいときに行ったハワイ旅行でした。家族や親戚にも留学経験がある人はだれもいず、私が留学することなど、私自身も家族も想像したことがなかったと思います。

そんな私が留学を決断したのは2年前のことですが、そのときのことはいまでも鮮明に覚えています。

今回の記事では、日本での高校生活を楽しむ、ごく普通の高校生が留学を決めたきっかけと理由、心情の変化などをまとめてみました。コロナ禍というイレギュラーな時期に留学を決めたので、いろいろな葛藤もありました。

日本の高校で
日本の高校で

なんで、私が留学を?

最近会う人みんなに「本当にあなた、よくあんな時期に留学決断したわね、勇敢だったわ」と言われます。

そう、私が留学したのはコロナ禍真っ只中でした。そのコロナこそが私の留学を後押ししてくれたとは、ほとんどの人が知りません。

私が留学を本格的に考え始めたのは、2020年の夏の終わり。ちょうど、コロナウイルスが猛威を奮っていたときです。学校は私が中3になる少し前に休校になり、家でオンライン授業をただただこなす毎日でした。

じつは、その何年か前から留学については知っていて、興味もありましたが、その当時はまったく乗り気ではありませんでした。

その理由は、自分は留学なんてできないと思い込んでいたのと、学校生活が充実していて、楽しい日々と大好きな友だちを失うのが怖かったからだと思います。一歩を踏み出すきっかけと新しい世界に飛び込みたいと思う明確な理由が、そのときはなかったのです。

話はコロナに戻って、長い休校がやっと開けた! と意気揚々と学校に行くと、友だちの顔はマスクで見えず、一番楽しい食事でも一言も喋ることができないなど、コロナの前にはまったく想像もできない生活が始まりました。

私が本当にショックだったのは、部活や学校行事など私の生活の中心だったものがなくなってしまったこと。ただただ勉強するためだけに学校に行くのが憂鬱になってしまいました。

留学するなら、いましかない!

そんなとき、ふと留学という言葉を思い出し、少し留学のことをネットで調べてみたり、考えたりしてみました。

やがて「留学するなら、一歩踏み出すなら、いましかないのでは?」と考えるようになり、そこからはアメリカで生活している自分を想像して、希望を膨らませる毎日が始まりました。一回挑戦したい、と思うと、その気持ちを止めることができませんでした。

両親にその思いを伝えると、そこからはトントン拍子で物事が進みはじめました。

私の両親は留学に対して理解があり、私が留学を決意したことを喜んで、全力で協力してくれました。母の職場にいる、留学した子どもをもつ人たちに話を聞いてくれたり、エージェントを調べたりしてくれました。このときは不安などまだ何もなく、ただただアメリカに出発する日を夢見て、ワクワクした毎日を過ごしていたことを覚えています。

栄 陽子留学研究所との出会い

そこで見つけたのが栄 陽子留学研究所でした。初めてオフィスに行った日、そこで栄先生に、「なんで留学したいのか」「何を勉強したいのか」などたくさん聞かれました。

私は、留学することにワクワクして、肝心な目標が定まっていないことに気づきました。

そこで私は、

  1. 世界中に友だちをつくる
  2. 英語を上達させる
  3. 新しい環境でコロナを忘れて思いっきり楽しむ

というなんともありきたりな目標を立てました(この目標と現実についてはまたお話ししたいと思います)。

ほかにもいくつかエージェントに無料相談に行きましたが、栄 陽子留学研究所のスタッフのフレンドリーさや雰囲気のよさなどで、ここを選びました。

留学準備から出願まで

私は比較的早い時期から(出願の半年くらい前から)準備を始めたので、時間に余裕をもってじっくり出願までのプロセスを踏んでいくことができました。

学校に通いながら出願をこなすのは大変でしたが、書き慣れないエッセー(自己アピールの作文)を手伝ってもらいながら書いたり、必要書類をそろえたり、学校とのやりとりが円滑に進むようにしていただいたりしました。

英語ができず、学校から指定される必要なものもよくわからなかった私にとって、たくさんの高校留学をサポートしてきたカウンセラーと一緒に準備ができたのは本当にありがたかったです。このサポート抜きでは、留学は達成できなかったと思います。

留学が現実的になっていく

合格通知
海を越えて届いた合格通知と祝福メッセージ

出願を始め、留学が現実的になってくると、不安と寂しさが襲ってきました。

ずっと留学の楽しそうなところだけに目を向けていたのが、自分の英語のできなさや、親元を離れる心配など、現実的なことが頭の中を回るようになりました。

このころはまだ合格できるかわからなかったのもあり、学校をやめて留学しようと思っていることを友だちにもほとんど言っていなかったので、家族以外だれにもこの不安や寂しさを打ち明けられない辛さもありました。

一番不安だったインタビュー(面接)も終わり、複数の高校から合格通知が届き始めると、現実味は増すばかりです。

期待や希望が膨らむいっぽうで、ずっと心配だった友だちや家族とのお別れも近づいてきます。毎日どうやって過ごしていいかわからなくなるくらいでした。

いまでも鮮明に覚えているのは、最後の登校日、私が唯一留学することを話していた親友がクラス全体からのプレゼントを用意していてくれたことです。そこで私は友だちの大切さを改めて実感し、学校を離れてもずっと大切にしていこうと心に誓いました。

友だちと離ればなれになってしまう、というのが私にとって一番大きな不安だったのです。いまでは、年に数回しか会えない時間を一回一回大切にしようと思えています。住む場所が遠く離れたいまでも、オンラインでやりとりしたり、帰国したときには会ったりして、関係はずっと続いています。

コロナによって私も、多くの人と同じように、楽しかった日常が奪われました。そこでただただ文句を言って過ごすか、我慢して日常が帰ってくるのを待つか、新しい道を探すか、それは人それぞれだと思います。

私は、コロナが私の大きな前進を手伝ってくれて、背中を押してくれた、とプラスに考えるようにしています。高校生という貴重な時間にこうやって一歩を踏み出せて、留学を経験できたことに本当に感謝しています。

(第1回終わり。第2回に続く

出発当日に
出発当日に栄 陽子先生と


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