自分と向き合った半年間。アメリカの高校への出願プロセス
こんにちは、Ayakoです。私はマサチューセッツ州の西部にあるMiss Hall's Schoolという小さな高校に留学しています。
前回は、コロナ禍で留学を決断するに至った経緯をお話ししました。今回は、アメリカの高校への出願プロセスについて私の体験をお話ししたいと思います。
留学生の仲間たち
私は出願する1年前くらいから栄 陽子留学研究所に通い始めました。最初のうちは、アメリカでの高校生活はどんな感じなのか、担当のカウンセラーとお話ししながら、少しずつ準備を始めていきました。
学校選び
出願プロセスの中で私が一番楽しかったのは、やっぱり学校選びです。
3年間親元を離れて過ごすのですから、学校選びは本当に重要だと思います。でもアメリカはびっくりするくらい広いですし、高校を選ぶにも多すぎます。
そこで、私はこんな学校がいい! という希望をいくつかカウンセラーに伝えました。とくに私が希望したのが「田舎の小さい学校で先生と生徒の距離が近い女子校」でした。
その理由は、英語に自信がなく授業についていけるか不安だったので、先生がみんな私を知っていて、気にかけてくれるような学校がよかったのと、単に都会より田舎が好きだったからです。また、小学校からずっと女子校に通っていたので、最初は慣れている女子校に行きたいと思いました。
私は絶対このスポーツがあってほしい、このクラスがなきゃいやだ、といった希望がなかったのですが、あったらカウンセラーに言っておくべきだと思います。
学校のリサーチ
私の希望をもとに、カウンセラーが20校くらいを候補として選んでくれました。
それからは、時間があればそれらの学校のホームページを見たり、SNSを見たりして、学校のリサーチを進めていきました。
そこで重要視したのは治安のよさや立地、生徒と先生の数の比率、留学生の割合、キャンパスの広さなどです。
このリサーチで、20校から6校ほどに絞りました。この期間は本当に楽しかったし、いまは大学のリサーチも同じように楽しんで進めています。
課外活動や留学生の割合も重要
アメリカの高校で2年間過ごしてみて感じるのは、スポーツや課外活動の多さや留学生の割合などは、アメリカの高校生活を楽しむには大事なポイントかなと思います。
高校留学が初めての海外経験だったり英語に自信がない人は、留学生が多い学校に行くほうが手厚いサポートを受けられたり、留学生同士で友だちになりやすかったりすると思います。私の学校の生徒の約40%は留学生で、留学生同士の絆も深いです。
スポーツの多さでいえば、私の学校は全校生徒150人と小さい学校ということもあり、選べるスポーツが限られていて、もう少しあったらよかったな、と思うことがときどきあります。
アメリカの高校への出願に必要なもの
学校のリサーチと並行して、いろいろなことを進めていきました。出願に必要な以下の項目についてお話ししていきます。
- エッセー
- 学校の先生からの推薦状
- TOEFL®テストやSSAT®のスコア
- 面接
エッセー
出願においてエッセーは一番重要だと聞き、多くの時間をかけた記憶があります。
私はすべての出願校に共通のエッセーを提出ました。トピックは以下の4つです。
- Something that made you change
- Your favorite book
- Your extracurricular
- Your character/skill
すべてのトピックが完成するまでは何か月もかかりました。
- いままでの人生で何を達成したか
- 何を学んできたか
- Who I am
これらのことを一番考えた数か月でした。
私は渡米する直前まで日本の高校に通っていたので、学校のテストや宿題と並行して出願準備を行うのは大変でしたが、時間が許す限りカウンセラーのもとに通い、添削していただいては直して、の繰り返しでした。
推薦状
推薦状は、中3のときの数学の先生、英語の先生と、担任の先生に書いていただきました。先生がたには日本語で書いていただき、それをカウンセラーが英訳してくださいました。
私が通っていた学校はまだ私費留学の対応に慣れていなかったので、手続が大変でした。最初はコロナ禍だったこともあって、何かあったときのために日本の学校に籍を残して留学しました。
半年アメリカの学校で過ごしてみて、コロナによる制約も少なくなり、生活にも慣れ、アメリカの高校を卒業することに決めました。そこで高1の3月時点で、日本の高校を退学することにしました。学校との複雑なコミュニケーションもカウンセラーが仲介してスムーズに進むようにしてくださいました。
TOEFL®テストとSSAT®
TOEFL®テストやSSAT®は一番苦労したものの1つだと思いますし、いまも大学出願のために苦労しています笑。
テストは、前日に勉強して結果が出るものではないので、時間が限られている私にとって本当にストレスでした。
私は教材を買ってただただ繰り返し勉強し、テストの形式や、スピード感に慣れることを目標に勉強しました。TOEFL®テストもSSAT®も受験料が安くないので、出願までにテストを受けられたのは2回だけでした。出願ギリギリにどうにか目標スコアを上回ることができました。
面接
出願プロセスの最後になりますが、とても大事なのが面接です。実際に出願した学校の先生と面接して、自分をアピールします。
私が出願した年は、コロナの影響で現地に行くことができなかったので、すべてオンラインで面接を行いました。
時差の関係でほとんどの学校の面接は、真夜中12時から1時くらいに始まり、朝の5時から面接、なんていうこともありました。
ただ緊張しすぎて、眠気なんて吹っ飛び、開始15分くらい前から椅子に座りながら落ち着かなかったのをよく覚えています。
面接に慣れる作戦として、一番優先順位が低い志望校からスケジュールを組みました。聞かれるであろう質問とそれに対する答えをメモに書いて、何度も何度も復習しました。
いざ面接が始まると、日本の就職の面接を想像していた私は度肝を抜かれました。ある学校の先生は飼っている猫と登場したり、別の学校の先生は時間があるからと言って学校のツアーをしてくださったり、とても楽しい面接でした。
途中からは時間も忘れ、気がついたら20分の予定が1時間以上経っていたこともありました。ただ、面接は怖くない、楽しいものとわかっていても、緊張しなかったことはなかったと思います笑。
Congratulations, Ayako!! からの幸せな苦悩の日々
面接から2、3週間くらいで結果が届き始めました。メールで来るのですが、開けるときはドキドキして息をするのも忘れるほどでした。
Congratulations, Ayako!!
多くの学校からこの文で始まるメールが届きました。これを見たときは嬉しさでいっぱいで、同時にこれまで感じていたプレッシャーやストレスがどこかに吹っ飛びました。
最初に第一希望と第二希望の学校から合格通知が届いたので、他の学校にはお断りのメールを返し、そのあとは最終決断を出さなくてはいけない日まで、どちらの学校に行くか悩み続けました。
第一希望の学校に行けばいいじゃないかと思うかもしれませんが、どちらも同じくらい好きだったので辛い決断でした。
最終的に私が選んだのは第二希望の学校でした。理由は、どちらの学校も調べ尽くした上での直感です笑。
いまもまったくこの決断に後悔はしていませんし、私はいまの高校が大好きです。そういう大事なときに、ピンと来る、理由はないけど何か感じる、という具合に、自分の勘を信じるのも1つの手だと思います。
理系クラスを受ける校舎
(第2回終わり。第3回へ続く)
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