留学中の長期休み。行き場のない留学生はどこに行けばいい!?
こんにちは、Ayakoです。私はマサチューセッツ州の西部にあるMiss Hall's Schoolという小さな高校に留学しています。
留学して初めて経験した大きな休みは、Thanksgiving Breakでした。サンクスギビングとは、歴史ある収穫感謝祭で、私の高校では11月の中旬から後半にかけて、約2週間の休みがあります。
怒涛の9月・10月を生き延びて、初めてゆっくり一息つけて、リラックスできる時間なのでずっと楽しみにしていましたが、1つ問題が・・・。
以前の記事でもお話ししたように、18歳以下は、成人している人の同伴がないと、1人でホテルに泊まることも予約することもできません。
アメリカの高校に入学して2か月、まともに英語を喋れない私に、一緒に2週間過ごそう、と言ってくれる友だちはいませんでした。またアメリカにだれも親戚や家族がいない私は、休みが近づくにつれて、みんながどこに行くとか、だれと過ごすかとか、休みの話になるたびに焦り、心細くなっていました。
居場所がない多くの留学生にとって、長期休みは楽しいものでもありながら、辛いものでもあります。ということで今回は、私が体験した初めての長期休みについてお話ししたいと思います。
マイアミに向けて出発!
一緒に旅行しない?
留学1年目はまだコロナ禍で、帰国の規制も多く、帰っても隔離などでほぼ日本を楽しむことができなさそうだったので、前から帰国しないことだけは決めていました。そこで、私が選べるのはただ1つ、だれかと一緒にアメリカで本場のサンクスギビングを経験することでした。
そんな中、いつも通り放課後にバレーボールの練習をしていたとき、ある先輩が「サンクスギビングの予定ある?」と声をかけてくれました。私は少し恥ずかしながら「何もないです」と言うと、「一緒に旅行しない?」と誘ってくれたのです。
その先輩は、学校に来た最初の日に一緒にダイニングホールでご飯を食べた、中国から来た先輩でした。学年も違い、よく話すような仲ではなかったですが、廊下で会ったら手を振ったり、一言話したりしていました。またスポーツのチームが同じだったり、つながりが多かったので、誘ってくれたようです。
誘ってもらったときは本当に嬉しく、「行くところがある!」と安心しました。その先輩は19歳だったので、ホテルに泊まることもできます。
それから、ほかにも友だちを誘って、最終的には学年も出身も違う4人で、フロリダ州のマイアミに行くことになりました。誘ってくれた先輩以外は私とまったく接点がない人たちだったので、正直、仲よくなれるか心配でしたが、みんな本当に優しく輪に入れてくれました。
いざ、マイアミへ!!
じつはこの旅は、私にとって初めてといっても過言ではないアメリカ旅行でした。
出発当日は11月にもかかわらず、雪が降っていました。でも私たちが向かうのはマイアミビーチなどで知られる暖かい場所なので、半袖や短パンなど夏服をいっぱいにつめて、飛行機に乗りました。
同じアメリカ国内で、しかも地図で見ると近そうなマイアミも、ボストンから4時間くらいかかり、アメリカの大きさをまた実感しました。今回泊まったのはいわゆるホテルではなく一軒家のゲストハウスです。
1階部分が私たちの部屋
優雅なマイアミ生活!?
アクティブなメンバーがそろった今回の旅行では、予定は分刻みで進んでいきました。
朝起きたら、フィットネスが好きな友だちがリビングで体操を始め、料理が好きな先輩は朝ごはんをみんなのためにつくり、大学進学準備の真っ最中だった先輩は、ソファでエッセーを書き始めるという、カオスな感じで毎日が始まります。
朝ご飯の後は、みんなでビーチに行って、写真を撮ったり波打ち際で遊んだり、ただただ浜辺に寝そべったり、それぞれの時間をゆっくり過ごしました。
砂浜で空を見ながら寝転んでいると、なんて優雅な生活を送っているんだろう、と現実から解放されて、幸せな気分になりました。
マイアミで一番お金を使ったのは、食事です。毎日みんなで明日のご飯はどこにしようかと話し合い、みんなが行きたいところを回りました。
たとえば、私はゲストハウスの近くの日本食屋さんを提案し、中国の子は中国料理、ベトナムの子はベトナム料理などです。
また、デザートで箱のアイスを爆買いして、夜中にみんなでいろいろな話をしながら食べたのも、本当に楽しかったです。
毎日美味しいご飯をたらふく食べて、みんな満腹で家に帰ると、カラオケ大会が始まります。ホテルではないので騒音も気にせず、夜遅くまで楽しみました。
私は何の洋楽も知らなかったので、みんなと歌える曲が少なかったのですが、1人の子が、「私”Lemon”を歌える!」と言ってくれて、みんなでLemonを熱唱したのがいい思い出です。みんな、最年少の私をいつも気遣ってくれて、友だちの優しさに触れました。
日本の寿司とは違いますが、美味しかったです
友だちのありがたさを実感
楽しい2週間はあっという間でした。初めてこれだけの期間を友だちと旅行して、ときには意見が食い違うことがあっても、友だちのことをよく知ることができて、新しい友だちも増えて、自分のことをわかってくれる人ができたのが、私にとって本当に嬉しかったことでした。
それまで英語を大人数の前で話すのが怖かったけれど、話さないと上手くなれないし、話しているうちに友だちのほうが「こういうことを言いたいの?」と聞いてくれたり、わかりやすいように話してくれたりして、友だちの温かさも知るきっかけにもなりました。
不安でいっぱいだった初めての長期休みは大成功! 最高の思い出になりました。
ビーチに行く途中に虹を発見
(第13回終わり。第14回へ続く)
Ayakoさんの記事一覧
- 第1回 思い立ったら、即行動。コロナ禍での「高校留学」という大きな決断
- 第2回 自分と向き合った半年間。アメリカの高校への出願プロセス
- 第3回 いよいよ渡米! アメリカのキャンパスで充実の日々
- 第4回 アメリカの高校への入学を控えて。ボストンでの3週間
- 第5回 カルチャーショック! アメリカの高校に留学して驚いたこと
- 第6回 いよいよアメリカの高校のキャンパスに到着! 人生最大の試練に!?
- 第7回 友だちづくりはオリエンテーションから。アメリカ高校留学便り
- 第8回 アメリカの高校生の1週間のスケジュール。メリハリをつけて留学生活を乗り切る!
- 第9回 アメリカ高校留学奮闘記。えっもう夜!? あっという間に過ぎる1日
- 第10回 アメリカの高校に留学中の私の週末の過ごしかた
- 第11回 日本をアメリカの高校で紹介! 国際色豊かなイベント
- 第12回 寒〜い冬の乗り切りかた。私のアメリカ高校留学チャレンジ
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