アメリカの高校に留学中の私の週末の過ごしかた
こんにちは、Ayakoです。私はマサチューセッツ州の西部にあるMiss Hall's Schoolという小さな高校に留学しています。
前回の記事では、私の1日のスケジュールをみなさんに紹介しました。今回は、私の週末の過ごしかたを紹介したいと思います。
私は寮生活を送っています。そんな私の週末は金曜日の授業後から始まり、日曜日の夕食後で終わります。最初は週末って土曜日から日曜日の夜までじゃないの? と疑問に思っていましたが、そうではない理由が、以下を読んでいただければわかると思います。
Six Flags(遊園地)にて
始まる! 最高の時間
まず金曜日、その週の最後の授業が終わったら、最高すぎる時間が始まります。
この授業の後は、すぐにでも外に飛び出したくなるくらい開放的な気分になります。金曜日以外の平日は、授業が終わっても次の日の宿題に追われることが多いのですが、金曜日はいくら宿題が多くてもそのことは一切考えずに過ごすことができる唯一の時間です。
もし「1週間で一番好きなときは?」と聞かれたら、絶対に「金曜日の夜」と答えます。
金曜日の夜だけは、何も考えずに、夕食も友だちとゆっくり食べることができます。いつもだったら、「宿題があるから行くね」「テスト勉強しないとだから先行くね」という感じでどんどん人が減っていき、最後までみんなと話せることは少ないのですが、金曜日は気がすむまでみんなと話すことができるのです。
ご飯が終わっても、ダイニングホールでゲームをしたり、映画を見たり、時間を気にすることなく友だちと楽しみます。金曜日の夜は、生徒全員のお気に入りの時間です。最近は、Ludoというゲームに友だちとハマっていて、毎週末遊んでいます。
Ludoというゲーム
週末は食事の回数が減る!
ただ1つだけ、私にとってつらいことが週末にあります。それは、1日2食しかご飯が出ないことです。
アメリカでは、週末は朝食と昼食を合わせた「ブランチ」を食べる習慣がある人が多いようですが、生まれてから一度も朝ごはんを抜いたことがなかった私には、慣れるのに時間が必要でした。いまもまだ慣れていません。
しかも、私は週末に限って早く起きてしまうので、余計に自分を苦しめています。早いときは週末でも6時半くらいに目が覚めてしまいます。それからブランチの10時半まで、4時間も空腹と闘わなければならないのです。
友だちの多くは、週末はこれでもか、というほど寝ます。平日はゆっくり睡眠をとれないので、週末に「寝貯め」しておくのです。朝10時くらいまでは寮全体がとても静かで、よくこんなに寝られるな、といつも感心しています。
私も10時くらいまで寝られたら、起きてすぐご飯を食べられるのに、と思いながら、1人静かに朝の時間を過ごします。待ちに待ったブランチは、いつもの朝ご飯より少し豪華で種類が豊富です。日曜日には自分でワッフルを作ることができます。
週末のアクティビティ
週末には先生と委員会の人たちがイベントを開催したり、キャンパス外に買い物に行く機会が与えられます。
留学生や寮生にとっては、これが唯一のキャンパスから出られる時間です。毎週火曜日くらいに、次の週末に行きたいところを登録します。
私は月に1回くらいは、Walmartという大きなスーパーに買い物に行き、日用品や食べ物などを買います。
Walmartの近くにあるMarket 32という食料品店には寿司が売っているので、月1回の自分へのご褒美に買って帰り、友だちとSUSHIパーティーをします。日本の寿司とは見た目も味もまったく違い、美味しいともいえず、安くもないのですが、ついつい買ってしまいます。
アメリカのSUSHI!
Six Flagsにでかけることも
いままで行って楽しかった週末のアクティビティは、Six Flagsやローラースケート、ボーリングなどです。
Six Flagsはとても大きい遊園地で、怖い乗り物からお化け屋敷までたくさんのアトラクションがあります。学校から2, 3時間かかりますが、そのアクティビティがあるときは必ず参加します。とくにハロウィンのシーズンは、遊園地のあちこちにチェーンソーを振り回したゾンビがいて、叫びまわります。
スケートやボーリングも定期的にあって、楽しいし、気分転換になるのでよく行きます。1年間、毎週いろんなアクティビティを企画してくださるので、周りに何もない田舎にいても勉強だけにならず、楽しく充実した日々を送ることができます。週末のアクティビティは高校生活の一部としてなくてはならないものです。
あっという間の週末
ただ、週末だからといって遊びほうけているわけにもいきません。
スポーツに参加している人はほぼ毎週、他校との試合があり、遠征しなければなりません。試合がある日は10時過ぎに学校を出て、帰ってくるのは夕方6時過ぎなので、ほぼ1日潰れてしまいます。私は秋学期だけチームスポーツに参加していたので、時間管理や体調管理が大変でした。
また、スポーツがなくても、大量の宿題や予習課題が私たちの至福の時間を少なくします。
宿題は本当に大量です。本を読む宿題、プロジェクトを完成させる宿題、問題を解く宿題、いろいろな種類の宿題がすべての教科から出されます。
11年生(日本の高2)のときにとったアメリカ史の授業のための予習は、最初は4時間以上かかりました。そのため週末であっても図書館で過ごすことになります。
部屋にこもっていても、気が散って1つのことに集中できないので、ブランチを食べたら、図書館に直行し、おなかがすいたり、集中力が切れたりしたら、ダイニングホールに行って、お菓子を食べて気分転換をしたり、外を歩いたりしていました。
図書館には同じように宿題に追われている友だちがたくさんいて、みんなでがんばります。土曜日の夜くらいになると、もう次の週のことや宿題のことしか頭になく、せっかくの週末を楽しむ余裕がありません。
日曜日の夜からまたStudy Hall(自習時間)が始まり、一気に次の週が始まる雰囲気になります。こんな感じで毎週楽しみにしている週末は秒で過ぎていくのです。
これを読んでくださったみなさんは、どうして私にとって金曜日の夜が一番楽しいのか、納得してくださったと思います。
(第10回終わり。第11回へ続く)
Ayakoさんの記事一覧
- 第1回 思い立ったら、即行動。コロナ禍での「高校留学」という大きな決断
- 第2回 自分と向き合った半年間。アメリカの高校への出願プロセス
- 第3回 いよいよ渡米! アメリカのキャンパスで充実の日々
- 第4回 アメリカの高校への入学を控えて。ボストンでの3週間
- 第5回 カルチャーショック! アメリカの高校に留学して驚いたこと
- 第6回 いよいよアメリカの高校のキャンパスに到着! 人生最大の試練に!?
- 第7回 友だちづくりはオリエンテーションから。アメリカ高校留学便り
- 第8回 アメリカの高校生の1週間のスケジュール。メリハリをつけて留学生活を乗り切る!
- 第9回 アメリカ高校留学奮闘記。えっもう夜!? あっという間に過ぎる1日
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