アメリカの高校に留学すると夏休みが3か月も! どうやって過ごそう?
みなさんこんにちは。アメリカのマサチューセッツ州にあるMiss Hall’s Schoolという高校に留学しているAyakoです。
アメリカの高校に行って、日本の高校とのたくさんの違いを経験しましたが、一番大きい違いは、夏休みが3か月もあることです。
日本の学校のシステムと違い、アメリカの学校の新学期は9月から始まるため、夏休みは次の学年に進級する準備の期間です。
初めてこんなに長い休みをもらったので嬉しい反面、この長い休みをどのように使おうかと最初はとても悩みました。宿題はありませんし(本を1冊読むくらいの宿題があったりしますが)、この3か月を充実させるか、だらだら過ごすかは、本人の自由です。
私はいままで2回の3か月間の夏休みを経験しました。10年生と11年生の間と、11年生と12年生の間です。
最初は戸惑いながらでしたが、この3か月間の効率のよい使いかたもわかってきたようですので、紹介します。また1年目と2年目の夏休みの使いかたがとても違ったので、今回は1年目の夏休みにフォーカスしてお話します。2年目の夏休みについては、次回の記事で紹介します。
キャンプでの発表
好きなことができるのはいましかない!
夏休みが始まって最初の2か月、つまり6月から7月にかけては、自分と家族のために時間を使いました。
日本の友だちや妹は、まだ学校があり遊ぶ暇がなく、両親も働いているため、ほとんどの時間を自分1人で家で過ごしていました。
正直言うと、少し暇だなと感じたり、寂しかったりするときもありましたが、周りや時間を気にせずに、自分が好きなことやれる時間はいましかない! と思い立ちました。
毎日の献立と料理
妹が学校に行く時間に合わせて起床し、夏休みの割には規則正しい生活を送っていたと思います。最初の1、2か月はただただ自分の好きなことに時間を費やしました。
まずは1年間、寮で自炊ができなかった反動もあり、1日中キッチンで何かを料理していました。帰りが遅い家族に夜ご飯をつくって待っているのが楽しくて、家族からも好評だったので毎日朝から夜ご飯の献立を考えながら生活していました。
また、何か新しいことに挑戦したいと思い、スペインタイルの習いごとに行ってみたり、新しい楽器や趣味を始めたり、ふくろうカフェに行ってみたりしました。
スペインタイルの制作途中(焼成前)。寮の部屋の表札です
友だちと1年ぶりに再会
7月に入ると少しずつ日本の学校の友だちと遊べるようになり、ご飯を食べに出かけたり、遠出したりしました。
コロナの制限があって約1年ぶりの再会だったので、話に花が咲き、日本の学校で起きたことを教えてもらったり、アメリカでの経験をお互いに喋りまくりました。
ただ、日本の友だちはもう将来のこと、大学のことを考え始めていることを知り、少し不安や焦りを感じました。システムが違い、私のほうは半年くらいすべてが遅れているので、そのときはまだ大学のことを考え始めてもいなかったからです。
一緒の時期にアメリカに行った何人かの友だちとも会い、この怒涛の1年について語り、いろんなことを分かち合いました。
大切にした家族との時間
1年目の夏休みに一番大切にしたのは、家族との時間だと思います。
1年間家族と離れて生活したことで、親の大切さや、家族が近くにいること、みんなでご飯を食べられることの楽しさを改めて実感し、1日1日を大切に過ごしました。家族全員で旅行をしたり、ご飯を食べたり、家族との時間を多く過ごしました。
家族旅行
英語力を低下させないためにキャンプに参加
この3か月間、心配だったことが1つあります。それは英語力の低下です。
いままで英語しか話していなかったのに、3か月間日本語しか話さなくなったら英語力が元に戻ってしまう? という心配がありました。そんなことになったら1年間の努力が水の泡です。
家族にも英語を忘れないようにね、と言われていましたが、日本語しか話さない生活で、忘れないようにするのはむずかしいです。日常的にアメリカの高校の友だちとは会話していましたが、それでは足りないと思い、日本で英語キャンプの参加を決めました。
それは約1週間集中の英語キャンプで、ハーバードの現役の学生さんが先生として日本に来て、パブリックスピーキング(人前で話す能力)やアカデミックライティング(学術的な文章)のレッスンをしてくれるものです。
この1週間は毎日朝から夕方まで英語漬けで、授業だけではなく学生さんたちのハーバードでの生活や、勉強方法などたくさん質問し、学ぶことが多かったです。
キャンプの最後には集大成としてスピーチ発表が行われ、キャンプ中に書いたエッセーを、参加者と親御さんたちの前で発表しました。
私はこの経験は英語を忘れないためにも、次年度のためにレベルアップする上でも役に立ったと思います。またそのキャンプで、たくさんの友だちができました。一番小さくて小学校低学年の参加者もいて、その子たちが英語を喋っているのを見て、刺激も受けました。
アルバイトにも挑戦
最後に、アルバイトです。
アメリカでは留学生はアルバイトはできないし、日本の高校はアルバイトが禁止だったので、ずっとやりたかったバイトを探し始めました。
ただ、採用してもらうのは思っていたよりむずかしかったです。いくつか飲食店に面接に行きましたが、すべてのお店が口をそろえて言ったのは、3か月しか働けないんだったら採用はむずかしい、ということでした。
結局できたアルバイトは、お盆の時期2週間の宅配便のバイトだけでした。第一希望のバイトではありませんでしたが、そこには私と同じく留学していて短期間だけアルバイトをしたいと思っている人がたくさんいたので、英語で話すことができて、結果オーライ、いい経験になりました。
3か月の夏休み、いかに過ごすか
宿題もなく、時間があり余るほどある夏休み。人とのつながり、新しいことを学ぶ・経験することに時間を使った夏休みでした。
この3か月をどう使うかはそれぞれの自由ですが、せっかくの貴重な時間を充実させて、自分を成長させることに使うのがおすすめです。
(第21回終わり。第22回に続く)
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