留学生の就活イベント「ボスキャリ」レポート:事前準備編
こんにちは。カリフォルニア州の大学で、ファッションマーケティングを勉強しているミオです!
私は先日、初めてボストンキャリアフォーラム(以下「ボスキャリ」)に参加しました。海外に留学生している日本人コミュニティのなかではかなり有名なので、知っているかたも多いと思いますが、ボスキャリとは日英バイリンガル向けの就職イベントです。
私は実際にボスキャリを経験してみて、気がついたことがたくさんありました。
今回の記事では、ボスキャリというイベントの概要&当日を迎える前に準備しておくべきことをお伝えしたいと思います。将来、ボスキャリに参加するかたの参考になれば嬉しいです。
ボストンキャリアフォーラム会場入り口
ボスキャリとは?
ボスキャリは、毎年11月頃(2018年は11月9日~11日)、ボストンのコンベンションセンターにて、金土日曜日の3日間に渡って開催されます。
日英バイリンガル向けの就職イベントなので、グローバル人材を求める企業と国際感覚にすぐれたバイリンガル人材をつなぐ場となっています。2018年は、230社の企業がイベントに参加していました。
企業説明会やエントリーシート記入、選考面接などのプロセスを一気に行うので「最短3日間で内定がとれる」というのが、このイベントの最大の特徴です。海外に住んでいて日本での就活に参加することがむずかしい留学生にとっては、これが最大の就活チャンスです。
会場であるHYNES CONVENTION CENTER前にて
ボスキャリの参加者
公式ウェブサイトでは、参加対象者について以下の通り記載されています。
・日本語力、英語力共に少なくとも初級レベルをお持ちの方で以下のいずれかの条件を満たす方
‐日本国外の大学の学士又はそれ以上(修士、博士等)の学位をお持ちの方、又は取得予定の方
‐1年以上の交換留学経験をお持ちの方で日本の学士又はそれ以上の学位をお持ちの方、又は取得予定の方
‐留学経験をお持ちの職務経験者や海外での職務経験をお持ちの方
私のようにアメリカの大学に正規留学をしている学生も参加していましたが、驚くことに多くの参加者はさまざまな場所からボストンに集結していました。
アメリカ国外からも多くの日本人留学生が来ていて、私が話した人たちはイギリスや中国から渡米してきたと言っていました。日本の大学に通う学生も来ていて、交換留学経験者や帰国子女の人たちも予想以上に多くいました。また英語が第一言語という外国人のかたも、日本での仕事を求めて参加していました。
企業のフルタイムポジションの採用においては、学生の卒業年というのはチェックされますが、イベント自体は学年・国籍を問わず参加することができます。
大学1年生であろうが、いずれ日本で仕事をしたいと考えているのであれば、早い段階からボスキャリに行くことをおすすめします。企業説明会に参加したり、インターンを募集していたりするので、価値はあると思います。 私は4年生になってから初めてボスキャリに参加したので、「去年も行っておけばよかったかも」と思いました。
ボストンの街並み
ボスキャリの準備、いつから?
アメリカで大学生活を送っていると、日本の就活事情を知る機会がまったくありません。
私は自分でリサーチをするうちに、就職活動のために準備しなければならないことは山ほどあることに気づきました。
自己分析から始まり、業界・企業研究やWebテスト対策、エントリーシート記入、履歴書作成、面接準備など、想像以上にやることがあります。
ボスキャリの開催が11月だからといって、秋学期が始まると大学の授業が忙しくなり、就活の準備に手が回らなくなります。ボスキャリ直前・直後に試験やペーパー(レポート)提出が重なることもあり、11月は本当に忙しくなるので、夏休みくらいに準備を始めるといいと思います。
ホテル・飛行機の予約は早めに
ボスキャリが開催される週末は、参加者みんなが同じように動きます 。同じ日程で同じ場所へ向かうので、ボスキャリの日程や会場が正式に発表されたらすぐに、宿泊場所を決めて、飛行機のチケットをとることがオススメです。待てば待つほど、選択肢が減り、値段が高くなります。
私は6月に友達と一緒に、Airbnbとフライトの予約をしました。その時点でさえも、近くのホテル・Airbnbはボスキャリの週末だけ予約が埋まっていました。最終的に私たちは、会場から徒歩5分ほどのところを予約することができましたが、宿泊場所の手配はできるだけ早めにやっておいたほうが絶対にいいです!
会場の様子
ボスキャリ前にできること・すべきこと
まずボスキャリに向けて済ませておきたいことは、CFN(ボスキャリの公式サイト)の会員登録です。学歴や職歴、自己PRなどを記載して、オンライン上でレジュメを完成させます。CFNのアカウントをつくることで、ボスキャリ前に知りたい情報をニュースレターで受け取ったり、気になる企業のリストを整理したりもできます。
オンラインレジュメを完成させると、企業に事前にオンライン応募することができるようになります。
ボスキャリの場合、9~11月頃に事前応募の受付が始まります。
事前応募をするメリットは、イベントが始まる前に書類選考をしてもらい、通過すればWebテスト受験やSkype面接のチャンスをもらうことができること。
さらにこのプロセスを通過した人は、ボスキャリが始まる前から、当日の二次面接の約束やディナー(企業のかたと夜ご飯を食べる)のアポイントメントをとることができます。
事前応募をする際、共通のオンラインレジュメだけを提出するだけでもいい企業もありますが、多くの企業はそれぞれ追加質問(志望理由、興味のある業務、学生時代にがんばったことなど)を用意しています。この質問への回答とレジュメをオンライン上で提出することで、事前応募は完了です。
エントリー後、すぐに企業から返事が来て、追加のアプリケーション提出やWebテスト受験方法の詳細などのメールが届くこともありましたが、ボスキャリ直前で書類選考が通らなかったというメールが届いたり、メールなどの返事が一切無かったりと、対応は企業によってさまざまです。
ちなみに事前応募でダメだったとしても、ウォークイン(ボスキャリの会場にて応募する)という選択肢があるので、落ち込まずにボスキャリ当日まで準備を進めましょう。
ボスキャリは事前準備が大切
今回初めてボスキャリに行ってみて、終始圧倒されまくりでした。
事前に先輩や友人から話を聞いていたので、そうとう規模が大きいイベントだとはわかっていましたが、実際に参加してみて、その人数や雰囲気には本当に圧倒されてしまいました。
私は6月から飛行機や宿泊先を予約していましたが、当日が近づいてくると、「なんでもっと前からちゃんと準備しなかったんだろう?」と思ってしまうこともありました。
「最短3日間で内定をもらえる」ボスキャリですが、実際その前からの長期的な準備や努力が必要です。
今回はボスキャリへの事前対策について紹介しましたが、次回の記事では当日の動きかたについてお話ししたいと思います。
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