アメリカの大学の寮生活を覗いてみませんか?
みなさん、こんにちは! カリフォルニア州の大学で、ファッションマーケティングを専攻しているミオです。
私はアメリカ留学を始めて最初の2年はキャンパス内の寮に住んでいました。「アメリカの大学は寮生活が基本よ!」と栄 陽子先生が言う通りで、留学生はもちろんアメリカ人の学生も、寮で暮らすのが当たり前です。
とはいえ見知らぬ人とのルームシェア、共同バスルームの利用、カフェテリア(食堂)での食事・・・新たな生活が楽しみでありながらも、慣れない環境で暮らすことへの不安は正直とても大きかったです。
ところが実際に留学生活が始まるとすぐに慣れて、寮での毎日がとても楽しくなりました。
今回は、そんなアメリカの大学の寮生活を詳しく紹介したいと思います。
寮の仲間たちにもらった誕生日プレゼント
もくじ
1.アメリカの大学寮ってどんなとこ?
1-1.寮はキャンパス内にある
1-2.寮の設備
2.日常を共にするルームメイト
2-1.初めてのルームシェア
2-2.2年目のルームメイト
2-3.最後のルームメイト
3.ホールの仲間たちと共に過ごす時間
3-1.オープンドアポリシー
3-2.サプライズパーティも
4.寮でのトラブル
4-1.基本的には話し合って解決
4-2.ルール違反は絶対ダメ
5.寮生活も留学の醍醐味
1.アメリカの大学寮ってどんなとこ?
私が留学している大学はとても小さな規模の大学ですが、寮は大きかったです。大学によって寮の様子も異なると思いますが、私が過ごした寮は以下のような感じでした。
1-1.寮はキャンパス内にある
キャンパス内には寮が2棟ありました。
1つは平屋でキャンパスの中心にあるSouth、もう1つは3階建てでキャンパスの端に建っているNorthの寮です。
どちらに住んでも料金は同じですが、Southはエアコンがないので、私は2年ともNorthの寮で暮らしました。基本的にはエアコンが欲しい・静かに過ごしたい人はNorth、食堂や教室に近いほうを好む人はSouthに住むという選びかたでした。
Northの寮
1-2.寮の設備
私が過ごしたNorthの寮には、12のホールありました。
ホールというのは、住人専用の扉があって、廊下があって、トイレやキッチンがある1つのくくりです。12個の異なる男女コミュニティによってNorthは成り立っているというわけです。ホールの扉の鍵はそれぞれ違うので、そのホールに住んでいる人しか扉を開けられない仕組みになっています。
1ホールにつき3人部屋が1つ、2人部屋が4つ、1人部屋が4つあって、15人で1つのホールをシェアします。それぞれのホールには、RA(寮長のアシスタント)が1人います。
バスルームは共同で、シャワー、トイレ、洗面台がそれぞれ3つずつ。またキッチンには冷蔵庫・冷凍庫、ガスコンロ、電子レンジ、ウォーターサーバー(常温・冷水・お湯が出る)が設備されていました。
朝のバスルームはシャワーを浴びたり、洗顔したり歯を磨いたりする人たちでいつも混雑していました。
2.日常を共にするルームメイト
寮で過ごした2年間、私はずっと2人部屋に住んでいました。インド人、カザフスタン人、バングラデシュ系アメリカ人の3人とルームシェアの経験をしました。それぞれのルームメイトとの生活について紹介しましょう。
2-1.初めてのルームシェア
留学1年めのルームメイトはインド人の子でした。建築専攻の2年生だったので、入寮した日にキャンパスの施設や授業のことなどを教えてくれました。
ルームメイトといっても、仲よしになることもあれば、ただ同じ部屋を共有しているだけの関係になることもあります。私と彼女の関係は後者でした。
当初は会話をしていましたが、時間が経つにつれて話すことはほとんどなく基本的に挨拶だけに。
建築は大学の中で1番ハードな専攻で、徹夜して作業する学生がとても多いのが特徴でもあります。私のルームメイトもその1人で、ほとんど毎日徹夜して朝に部屋に帰って昼過ぎまで寝ていました。
私と生活習慣が真逆だったので、2人で部屋で過ごすという時間は比較的少なかったです。そのため夕方から寝るまでだいたい1人だったので、自由にのびのび生活ができました。
初めてのルームメイトとそんなに仲よくなれなかったのは残念でしたが、1人部屋のような生活ができたことはラッキーでした。
2-2.2年目のルームメイト
2年生の秋学期は、カザフスタン出身の1年生がルームメイトになりました。
部屋にある食べ物は「好きに食べていいよ」、冷蔵庫や鏡などの持参した家具は「好きに使っていいからね」と言ってくれるとても優しい子で、一緒に外出するくらい仲よくなりました。
ただその子は、入学前から1人部屋の空きを待っていたようで、空きがでたタイミングでそちらに引っ越してしまいました。
そのため残りの秋学期は、2人部屋を独り占めという特権をゲット。広くて自由でこれまたとてもラッキーでした。
2-3.最後のルームメイト
春学期には、バングラデシュ系アメリカ人の3年生がルームメイトになりました。
宗教上の理由でお肉をまったく食べなかったり、毎日お祈りをしたりで、私の生活とはまったく違いましたが、1学期でとても仲よくなり何でも話せる大好きな友だちになりました。
毎日のように隣の部屋の子たちを巻き込んで、一緒に遊んだり映画を見たり、交流が広がりました。
1人で住むのも快適でしたが、部屋にこもることが自然と多くなりがちです。
ルームメイトがいると、その子が友だちを部屋に連れてきたりして、人と接するチャンスが増えるので、私は1人部屋よりもルームシェアのほうが結果的に楽しかったです。
国際色豊かな寮生活を通して、3人のルームメイトと出会い、日々の生活の中で新たな発見をしたり異なる価値観に触れたりする、よい経験ができました。これもアメリカ留学ならではの体験だと思います。
ルームメイトと寮に住む友だちとフォトブース
3.ホールの仲間たちと共に過ごす時間
寮に住んでいる学生たちは、留学生だけではなくアメリカ人学生も、みんな家族と離れて住んでいます。ですから、同じ寮の仲間たちと一緒に過ごすのが大きな楽しみになります。
3-1.オープンドアポリシー
開けたい気分のときは部屋のドアを開けっぱなしにしておくというのがオープンドアポリシー。
部屋のドアを閉めていると、みんな寮にいるのに「寂しい! もったいない!」ということで、私たちのホールはこんなポリシーをつくっちゃいました。
ドアが開いていると、隣や向かいの部屋の子たちと毎日挨拶したり、暇な子がひょっこり遊びに来たり、気軽にホールのメンバーと交流ができました。
3-2.サプライズパーティも
ハロウィンやバレンタインにはお菓子を交換したり、キャンパス内のイベントにみんなで遊びに行ったり。
日常でも「みんなでアイス食べに行こう!」とか、夜なのに「ビーチに行こう!」なんて言って出かけたことも多々あります。
私の誕生日には、同じホールの友だちみんなでサプライズをしてくれました。0時ぴったりに部屋に突撃してくれて、箱いっぱいのドーナツとカップケーキをもらってお祝いしてもらいとても嬉しかったです。冒頭に載せた写真が、そのカップケーキです。
4.寮でのトラブル
楽しいことがたくさんある寮生活にも、トラブルは付きものです。
ルームメイトと気が合わなかったり、自分のものが勝手に使われていたり。他の部屋からの物音がうるさい、友だちや恋人を毎日部屋に連れてきて居心地が悪いなど。またエアコンが寒すぎる、シャワーのお湯が出なくなったといったトラブルもあります。
困ったことがあれば、RAや大学のスタッフに相談して解決します。
4-1.基本的には話し合って解決
寮生活で何か問題が起きたときは、基本的にRAに相談します。
ルームメイトと2人では話しにくい場合でもRAが間に入ってくれます。私はルームメイトと揉めたことはなかったのですが、私の友だちはRAに間に入ってもらって話し合いをしていました。その結果2人で住むのはむずかしいということで、別々の部屋に移動するという結果に。これも1つの解決法なんですね。
4-2.ルール違反は絶対ダメ
寮でのルールは基本的なことばかりです。夜中に騒がない、室内でタバコを吸わない、お酒を飲まないなど。
私はルール違反をしたことはありませんが、1年生のとき、私たちのホールの天井からお酒の空き缶が発見されて、ホールの連帯責任で全員罰金に。
気持ちよく生活するためにはルールを守ることが大事です。大学によってはアルコール所持が見つかったら一発で退学になるようですよ。留学生が退学になったら帰国しなければなりませんから、くれぐれも軽はずみなことはしないようにしましょう。
5.寮生活も留学の醍醐味
留学生だけでなくアメリカ人の子たちも、1年間寮に住むと、仲よくなった友だちとキャンパス外へ引っ越すパターンが多いです。少なくとも1年生のときは、友だちづくりのためにも、環境に慣れるためにも、寮に住むのが最良の選択だと思います。
大学によっては最初の2年は寮に住むのを必須としていたり、卒業まで寮生活が義務づけられていることもあるようです。
これからアメリカの大学に留学して、寮に住むかたは、ぜひ寮生活をめいっぱい楽しんでください!
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