OPTとはどのような制度? アメリカで働きたい留学生が知っておきたい

みなさんこんにちは! カリフォルニア州の大学で、ファッションマーケティングを勉強しているミオです。

留学生がアメリカの大学を卒業した後に、アメリカに滞在して企業で研修を受けられる制度があります。これをOPT(Optional Practical Training)といいます。

すでに留学しているならご存知のかたも多いと思いますが、今回はこの OPT の仕組みについて詳しく紹介します。

コンセプトはシンプルですが、細かいルールなどが複雑なので、今回は私が周りの人々(留学生オフィスのアドバイザー、先輩、友だち)を通じて集めた情報をみなさんとシェアしたいと思います。

アメリカの移民法にも関係することですので、できるだけ正確かつ最新な情報を得ることをオススメします!

OPT制度を使って企業へアポイントをとる

OPTとは

OPTは Optional Practical Training の略です。卒業しても1年間までは、アメリカに滞在して、専攻と同じ分野の仕事に就いてもよいという制度です。

通常なら大学生活が終われば学生ビザが切れてしまい、アメリカを去らなければならないのですが、この OPT のシステムを利用することで、卒業後もアメリカに最長1年は滞在できるというわけです。

なおSTEMと呼ばれる理工系の分野を専攻すると、このOPT期間は最長で3年になります。

OPTの条件

F-1ビザを取得している

基本的にアメリカ大学・大学院に「F-1」という種類の学生ビザを取得して留学している人は、OPTの制度を利用できます。F-1というビザは、「卒業を目的として」アメリカの大学・大学院に留学する人に発行されるビザです。

そのほかの条件

そのほか、以下のような条件があります。

  • 1年以上、フルタイム学生として在学している(一般的には、「1学期に12単位以上を取得している」学生のことを、フルタイム学生といいます)
  • 6か月以内に失効しないパスポートを所持している
  • 有効なI-20(入学許可証)を所持している

OPTの期間

OPTの期間は最長12か月

OPT の期間は最長12か月です(STEM分野は36か月)。

この1年以内に、就労ビザのスポンサーになってくれる会社を見つけることができれば、そのビザの期間だけ、アメリカに滞在することができます。OPT期間中のビザは、あくまでも学生ビザ(F-1ビザ)です。

仕事探しがうまくいかなかった場合は、1年が過ぎたらアメリカを出なければなりません。

OPTに関する注意点

卒業後すぐ「ひとまず帰国」はしないほうがよい

アメリカの大学の卒業時期は、だいたい5 月下旬です。また12月に卒業する人もいます。卒業後はひとまず日本に帰国して、日本で夏休みやお正月を過ごしてから、再度アメリカに入国してOPTを始めよう、という人もいるかもしれません。

でも、OPT期間中に無職の状態でアメリカを出国しないほうが賢明です。私の留学生アドバイザーが言うには、「学生でもなく仕事もない状態で国外に出てしまうと、 アメリカに入国する意味がないと見なされてしまい、再入国がむずかしくなる」のだそうです。

OPTをしない場合は期間内に帰国しなければならない

なお大学卒業後にOPTをしないと決めた場合は、最後の授業を受けた日(I-20の失効日)から60日間以内にアメリカを出なければいけません。これはGrace Periodと呼ばれる期間で、学生生活が終わり、帰国の準備をする時間です。

OPT期間中、無職でいられるのは90日間

私は、「卒業したら最初の3か月で何かしらの仕事を見つけなければ、OPTが無効になる」とだれかから聞いていました。

これは必ずしも間違ってはいませんが、より正確に言うと「OPT期間中に、90日以上無職だとOPTが失効する」ということです。

つまりOPTの1年間のうち、無職でいられる期間が累計で90日以内ということです。卒業後90日以内、というわけではありません。

たとえば卒業後、30日(1か月)で職に就いたとします。すると、残りのOPT期間(11か月)中に無職でいられる期間は60日ということになります。

ちなみに「もし仕事を見つけて無職ではない状態で、日本に帰らなければいけないときは、帰ってもいいの?」とアドバイザーに聞いたところ、「いいけど、国外にいる期間も無職としてカウントされるから 90 日から引かれるよ」と言っていました。

OPTの仕事内容とは

OPTを使って仕事をしている様子

OPT期間中に就ける仕事は、自分の専攻分野にかかわるものでなければならないというルールがあります。

大学で学んだことを実際の現場で活かす、という意味で学生ビザが延長されるのがOPTという制度だからです。

私の場合、大学ではファッションマーケティングを専攻していたので、OPT期間中に就職できる職種はファッション関連またはマーケティング・マーチャンダイジング関連ということになります。

アドバイザーに「たとえばコスメティック会社のマーケティング職はいいの?」と聞いてみたら、「ある程度関連性があるものなら基本的には大丈夫」と言っていました。

OPT期間中に就く仕事は、フルタイムでなくてもかまいません。給与のないインターンシップでも大丈夫です。OPTには「研修」の意味合いもありますので、無給であっても問題はないのです。

もし無職の期間が続いて焦りを感じるようだったら、インターンシップを見つけて、そのインターンをしながら本命の仕事を探すということも可能です。

たとえば私の先輩は、仕事探しに苦労したため Teaching Assistant(教授のアシスタント)をすることを決め、そのかたわら就職活動をしていました。最終的には大手企業に入社しました。

このように無職の期間が長くなるのを回避しながら、時間をかけて仕事探しするというのも1つの戦略かもしれません。

OPTの申請について

私自身、OPTの詳細についてはわからないことが多くありましたが、留学生のために大学が開催する「OPTワークショップ」に出たおかげで、かなり理解は深まりました。そこでは留学生オフィスのアドバイザーが

  • OPTに申請するタイミング
  • 申請するために用意すべき書類
  • OPT 期間中に気をつけること

などを説明してくれました。

基本的にOPTの申請手続は、全般にわたって留学生オフィスのアドバイザーがサポートしてくれるので、そこまで心配する必要はないのですが、自分の理解を深めるためにもワークショップに参加するなどして、積極的に情報収集することも大切です。

OPTの申請は有料

OPTの申請にはお金がかかります(私のときは410ドルでした)。これは返金されませんので、OPTをするかどうか、よく検討してから申請しましょう。申請書類もたくさんありますので、留学生オフィスのアドバイザーとよく確認しながら申請の手続を進めることが肝心です。

OPTの現実とは

多くの留学生が口をそろえて言うのは、「企業は留学生に就労ビザを出す(留学生をスポンサーする)のを嫌がる」ということ。

面倒な書類手続や高い費用が発生するので、企業側も「この人でなければダメだ!」と思わない限り、ビザの心配をしなくてもよいアメリカ人を採用するそうです。留学生オフィスのアドバイザーも、「OPTの1年が終わった後、自国に帰らなければならないケースが多い」と言っていました。また「日本で内定をもらっているのなら、日本へ帰って仕事したほうがいい」とも。

やはりアメリカで外国人として仕事を探すのはむずかしいのですね。母国で英語を生かして活躍したほうがいいとも言えるかもしれません。

OPTそのものはいい制度だと思いますので、よく考えて、自分に合った就職活動をするのが一番だと思います。

まとめ|OPTとはアメリカで働くチャンスになる制度

OPTの手続き規定はとても複雑です。私は大学主催のワークショップ」で1時間以上の説明を受け、書類もたくさんもらったのにもかかわらず、留学生オフィスのアドバイザーに聞きたいことがたくさんありました。

OPTの期間中、安心して合法的にアメリカに滞在するためにも、卒業した後でもアドバイザーに頼ることが大事です。せっかくアメリカに留学したのだから、OPTを最大限に生かしてアメリカで就活するのも、それ自体がいい経験になるかもしれません。

後悔のないよう、在学中に卒業後の計画をしっかりと練っておくことをおすすめします。

 

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