日本語チューターとしての時間──言葉の奥にある文化を伝える

こんにちは、Rouriです。

大学2年生の秋学期も中盤を過ぎ、期末に向けて図書館で過ごす時間が増えてきました。

大学の桜の木はすっかり葉を落としましたが、ほかの木々は赤や黄色に色づいています。

ロードバイクで景色を見に行く時間が、今学期の楽しみです。

今学期は新しく日本語チューターに挑戦し、日本文化クラブにも顔を出すようになりました。

日本語を使う機会が増え、改めて「言葉」について考える時間が増えています。

今回は「日本語チューター」「日本語学部の学生たち」「おにぎりパーティー」の三本です。

① 日本語チューター

チューターは学部が募集するアルバイトのポジションです。

一対一で家庭教師のように教えたり、授業そのものを担当したり、学部によって形式はさまざまです。

実際、私の経済学の演習では、以前このクラスを受講した学生がチューターとして授業を受け持っています。

日本語チューターとしての役割は主に一対一の指導で、予約をした学生にサポートをしています。

チューターをしていて特に楽しいのは、たくさんの学生に出会えることです。

彼らにはそれぞれ好きな漢字や言葉があり、なぜその言葉が好きなのか理由を聞くのがとても面白いです。

日本語の覚え方も本当に人それぞれです。

自作の単語カードを使う人もいれば、Quizletというサイトで練習する人もいます。

漢字を部首やパーツに分けて覚えるタイプもいれば、全体の形として記憶するタイプもいます。

カタカナは英語と近いものが多いため、「カタカナが問題に出るとラッキー」と言う学生もいます。

チューターとして接するのは主に1・2年生で、宿題の答え合わせを手伝ったり、テスト前に「このページから問題を出して」と頼まれることもあります。

上級生になると留学前の準備として会話の練習を希望する人もいて、その際は会話相手として一緒に練習することもあります。

以下の質問は僕が聞かれた時にうまく答えられなかった質問です。

① 「9時半」と書くとき、なぜ“半”が“時”の前に来るのか
② 「は」と「が」の違いは何か

正直、「それはそういうものだから(That’s just the way it is.)」と言いたくなるときもあります。

説明できないのに自然と使い分けている——そんなネイティブとしての無意識を自覚させられる瞬間です。

この点では全く良いチューターではないことを自覚します。

チューターをする人たちは、お金よりも「教える」という経験を目的にしていることが多いです。

履歴書にも書けますし、新しい人との出会いにもつながります。

② 日本語学部の学生たち

私の大学は留学プログラムがとても充実していて、多くの学生が世界各地で1学期を過ごします。

日本語を学ぶ学生の多くは、提携先である関西外国語大学を選びます。

日本語を専攻した理由を聞くと「日本へ行きたいから」「アニメが好きだから」という答えが多いですが、中には「アニメの吹き替えの声が苦手だから」「原本を理解したいから」と言う学生もいます。

アニメがきっかけで日本語を勉強し始めて、N1レベルを習得してしまう学生もいて、これには本当に驚きます。

彼らにとって日本語学習は義務ではなく、自分の動機から始まっています。

義務教育として英語を学んできた自分と比べると、その純粋さがとても個性的に感じられます。

チューターとしての役割は「日本語は楽しい」と思ってもらうことですが、簡単ではありません。

なぜなら、日本語は難しくなるほど奥深さや美しさが見えてくると思うから。

これを知ってほしい!でも、難しすぎると嫌いになってしまう。

だからこそ、そのバランスにいつも悩みます。

チューターの時間を通して、少しでも彼らの疑問に答えられたり、ネイティブだからこそできる経験を提供したりしたいと思っています。

③ おにぎりパーティー

日本文化クラブでは、1学期に1度パーティーのようなイベントを開きます。

今学期はおにぎりパーティーを企画しました。おにぎりは簡単に作れて、誰でもその場で楽しめるのが魅力です。

前回はたこ焼きパーティーでしたが、全員が焼く体験ができないことや、参加人数を絞る必要がありました。

一方、おにぎりはビュッフェ形式にすれば、自分で具材を選んで自由に作れます。準備もご飯を炊いて具材を出すだけなので、とても楽です。

イベント当日は「Family Weekend」と重なったこともあり、学生が両親や兄弟を連れてきて、想像以上の人数が参加してくれました。

一番人気は鮭。

反対に、納豆はたくさん残っていました。やっぱり。

卵、わさび、焼きそばなどの具材は事前アンケートから得たアイデアです。

「チョコレート」という回答もあったので、一応用意してみました。

今回は日本語学部の学生のみ招待していましたが、参加希望者が多かったため、来学期は日本語専攻以外の学生にも開放する予定です。

おわりに

留学で得られるものは、自分が受け取る学びだけではありません。

誰かに“与える経験”を通して、自分の文化を見つめ直す機会にもなります。

言語の壁を感じると、自分が劣っているように思えてしまいますが、異なる視点や文化を持っていることは大きな強みです。

日本語を教えて気づいたのは、日本語を説明することは文化そのものを伝えることだということでした。

たとえば「いただきます」や「ごちそうさま」に込められた感謝の心。こうした“翻訳できない部分”こそ、日本語の最も美しいところだと感じます。

「留学をすると自国の文化を好きになる」とよく言われますが、まさにその通りです。

異文化に触れることで、自分のルーツについて考えるきっかけが生まれます。

この夏休みには、日本語や日本文化について改めて考える時間がありました。

次回は、その体験を通して感じたことを書こうと思います。



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