いざアメリカの高校へ。出願と書類作成
こんにちは。アメリカの高校に留学し、卒業したRouriです。前回は留学することを決めるまでの体験を書きました。
今回は、アメリカの高校への出願について、僕の体験を書きたいと思います。留学するからには、まずは合格しなければなりません。アメリカの学校にいわゆる「受験」はありませんが、いろいろな要素をチェックされます。
留学への道は人それぞれ
学校選び
アメリカの高校への出願準備は、学校選びから始まります。
僕は、アメリカにどのような学校があるかすらもわからなかったため、自分の希望に沿った学校を、栄 陽子留学研究所のカウンセラーに絞ってもらうことにしました。調べていくと、学校によってサイズや方針、費用などに大きく差があることを知ります。
当時は、アメリカの生徒に混ざって授業を受けるのはむずかしいだろうと思ったため、小規模で留学生へのサポートが手厚い学校を希望しました。課外活動も重要なポイントで、学業以外に新たな挑戦ができる環境はボーディングスクール(寮制の学校)ならではですから。
こうした僕の希望をもとに、カウンセラーに出願する学校のリストを作成してもらいました。
出願書類の作成
出願する学校に向けて、提出書類をつくります。この書類が審査されて合否が決まります。
出願期限を1月としている学校が多く、それまでに中学校の成績や推薦状、エッセーなどを提出します。ここでは、僕が苦戦したエッセーについて紹介しましょう。
苦戦したエッセー
アメリカの高校はエッセーを重要視していて、そのエッセーをもとに、我が校に入学してほしいかどうかを見きわめます。出願する側からすると、エッセーは自分をアピールするチャンスです。
200〜250単語で、あらかじめいくつかのテーマが決められていて、自分が書きやすいテーマを選ぶという形式でした。以下に、実際のエッセーのテーマを紹介しましょう。
- What reading have you enjoyed most in the past year and why?(読書経験について)
- Describe an academic or extracurricular achievement of which you are most proud or a challenge you have faced. If you select an achievement, what did it take to accomplish this achievement? If you select a challenge, what did you learn from it and how you overcome it?(学業/課外活動について)
- Each person has a unique set of character skills they learn and develop overtime. These characteristics affect the way think, feel, and behave. Example are things like initiative, open-mindness, social awareness, and self-control. Take a moment to think about the character skills that make you who you are. Describe one of your character skills and a time or situation when that skills came in handy. (性格的な長所について)
- What are the reason you want to attend an independent school? What do you believe you will contribute to a school community? (志望理由について)
- Explain the impact of an event or activity that has created a change in your life or in your ways of thinking. (人生を変えた経験について)
自分を評価してもらうために
最初は、自分の強みを見つけ、それらを取捨選択し、選び出したものをエッセーでいかにアピールするかをまとめるのが大変でした。
ボーディングスクールは「コミュニティづくり」を大切にしていて、生徒たちにも、その一員としてコミュニティをよりよくしたり、活性化したりすることを求めます。
アメリカでボランティアなどの課外活動が重要視されるというのは、こういうことなのです。ただ勉強ができて成績がよいだけでなく、コミュニティの一員として活動できることも、大切な1つのスキルとして評価されます。
キャンパスの時計
アメリカの高校への出願で大事なこと
出願の際には、成績表とエッセー以外にもたくさん書類を送りました。たとえばアートの作品を写真で撮ってまとめたり、自分が学校でやった委員会や係をリストにまとめ、それぞれの仕事内容を追記したりしました。
アメリカの高校への出願は、大学への出願に比べると大変なものではありません。必要な書類をちゃんと準備すれば、それなりの結果が出ます。
出願よりも大切なのは、自分がどんな高校生活を送りたいのか、そのビジョンを明確にもっておくことです。そのビジョンが軸になって、学校選びやエッセーの作成にも生きてきます。自分の希望をはっきりもつことができるからです。
アメリカの高校への留学は、本来なら1年から半年ほどかけて準備をします。1月までに出願できれば、それ以降は英語力を上げるなどの準備を、余裕をもってできるはずです。僕が準備を始めたのは3月ですが、それでも入れる学校はあるので、学年を落とす心配はありません。
いつか、大学への進学準備についても書きたいと思いますので、ぜひ読んで見てください。自分が後悔を感じている部分でもあるので、アドバイスになれば嬉しいです。
(第2回終わり。第3回へ続く)
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