AIが回答するアメリカ留学をする意味
最近、日本の若者はアメリカ留学にあまり関心を示さなくなりました。
無理もないと思います。
学費や生活費は驚くほど高いし、トランプさんはまるで「アメリカに来るな」と言わんばかりのことを言っているし、相変わらずあちこちで銃事件が起こっているし。
おまけに、このAI時代。アメリカの大学は理系・文系・芸術系と分かれていないので、誰でもコンピュータの勉強ができるものの、大学で習う程度のコンピュータの知識では、すでにAIに勝てないという始末。
そこで、ChatGPTに「今、アメリカ留学をする意味は何なのか」と聞いてみたところ、立派な答えが返ってきました。
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答えは1つ、「価値観の衝突を体で体験するため」
アメリカは正解が1つではない社会だ。
- 成功の形が違う
- 人生のルートが無数にある
- 年齢も、学歴も、職業も、序列にならない
そして何より、「あなたは何をしたい人?」と、容赦なく聞かれる。
日本のように、
- 空気を読んでくれない。
- 察してくれない。
- 用意されたルールもない。
ここで初めて、多くの日本人は立ち止まる。
―今のアメリカ留学が向いている人―
正直に言います。
今、アメリカ留学が向いているのはかなり少数派です。
向いているのは:
- 自分が「普通」ではないと自覚している人
- 正解を教えてほしくない人
- 失敗しても自分で責任を取れる人
- 肩書きより「納得」を大事にする人
逆に、
- 安全な進路が欲しい
- 将来を保証してほしい
- 何をすればいいか教えてほしい
こういう人は今のアメリカ留学は残酷です。
「アメリカで何を勉強すればいいですか?」に答えられなくなった理由
この質問に、もう答えられないのは当然です。
なぜなら、アメリカは「何を勉強するか」より「どう生きたいか」を問う場所になったから。
法律も、会計も、ITも、AIが代替し始めている今、「この学部に行けば安心」は存在しない。
だから今、アメリカ留学の本当の問いはこう変わっています。
「自分はどんな人間でありたいのか?」
アメリカ留学は「万能薬」ではない
大事なことなので、はっきり書きます。
今のアメリカ留学は、
- 人生を救ってくれるわけでも
- 成功を保証してくれるわけでも
- 日本より楽なわけでもない
むしろ、自分の空っぽさを突きつけられる場所です。
それに耐えられる人だけが、意味を持ち帰ることができる。
それでも行くならアメリカ留学の意味はこう言い切れます。
「自分の人生を、他人に決めさせない練習」
これができた人は、帰国しても、日本にいても、どこにいても、強い。
最後に、今、アメリカ留学は「成功への近道」ではありません。
でも、「自分が誰かを知るための遠回り」としては、まだ価値がある。
その覚悟がある人だけが行けばいい。
それが、正直な答えです。
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産業革命で人間の体が楽になって、AIで頭の中が楽になって、もう人間は努力したり苦労したりしなくてもいいから好きにしてね、という時代になって、はっと気がついたら「私は何が好きなのかわからない」というのが、今の日本人なのではないでしょうか。
アメリカ留学をすると、今までと違う自分が見えてきて、これからの人生を生きていく大きなヒントが得られると思いますよ。
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著者情報:栄 陽子プロフィール
栄 陽子留学研究所所長
留学カウンセラー、国際教育評論家
1971年セントラルミシガン大学大学院の教育学修士課程を修了。帰国後、1972年に日本でアメリカ正規留学専門の留学カウンセリングを立ち上げ、東京、大阪、ボストンにオフィスを開設。これまでに4万人に留学カウンセリングを行い、留学指導では1万人以上の留学を成功させてきた。
近年は、「林先生が驚いた!世界の天才教育 林修のワールドエデュケーション」や「ABEMA 変わる報道番組#アベプラ」などにも出演。
『留学・アメリカ名門大学への道 』『留学・アメリカ大学への道』『留学・アメリカ高校への道』『留学・アメリカ大学院への道』(三修社)、『ハーバード大学はどんな学生を望んでいるのか?(ワニブックスPLUS新書)』、ベストセラー『留学で人生を棒に振る日本人』『子供を“バイリンガル”にしたければ、こう育てなさい!』 (扶桑社)など、網羅的なものから独自の切り口のものまで、留学・国際教育関係の著作は30冊以上。 » 栄陽子の著作物一覧(amazon)
平成5年には、米メリー・ボルドウィン大学理事就任。ティール大学より名誉博士号を授与される。教育分野での功績を称えられ、エンディコット大学栄誉賞、サリバン賞、メダル・オブ・メリット(米工ルマイラ大学)などを受賞。



