留学生のための大学キャンパス訪問記:Williams College ウィリアムズ・カレッジ

みなさん、こんにちは。アメリカの高校で進路指導のカウンセラーをしている佐和です。

今日はWilliams College(ウィリアムズ・カレッジ)を訪問してきました。名門のリベラルアーツ・カレッジで、リトル・アイビーの代表格です。USA Newsのリベラルアーツ・カレッジのランキングではいつも1位に輝いています。

創立は1800年。とても長い歴史を誇る大学です。学生数はおよそ2,000人で、キャンパス面積は450エーカーですが、大学寮や図書館、ジムなどみな集まっているので、徒歩の移動に不便はありません。

ウィリアムズ・カレッジってどこにあるの?

Williams Collegeはマサチューセッツ州ボストンから車で3時間ちょっとにあるWilliamstownという小さな町にあります。

この辺りはBerkshire(バークシャイヤ)と呼ばれていて、ボストンからの小旅行で人気のエリアです。アートも有名で、MassMOCAという東海岸では一番大きな現代美術館が隣の町にあります。Williams Collegeにも美術館があって、美術学部もすばらしいと聞いています。

でも歩き回るとわかるのですが、本当にのんびりしていて、町といっても大学のすぐ近くに学生向けのお店が並ぶ通りが1つあるくらいの、本当に田舎(Middle of Nowhere)です。もちろん空気もきれいです。

キャンパスツアー
キャンパスツアー

インフォメーション・セッションとツアー

インフォメーション・セッションとツアーを合わせて2.5時間くらいでした。春休み中で学生はあまり見かけませんでしたが、ゆっくり歩き回ることができました。

ツアーの参加者は60人で、3グループに分かれてツアーに参加しました。私たちのグループのガイドさんは大学2年生の数学専攻の女子学生です。

下の写真にあるように、キャンパスには大理石のベンチがたくさんあって、天気がいいときは、ここで授業が行われるとのこと。左向こうに見えるのは2015年にオープンしたばかりのEnvironmental Center(環境学センター)です。

Williams Collegeのキャンパス
Williams Collegeのキャンパス

Environmental Centerの向こうに山々が見えると思いますが、ここは山に囲まれて、ハイキングやロック・クライミング、冬はスキーなどがとても盛んです。アウトドアクラブも大人気で、なんと毎日(!)だれでも参加できるイベントを催しているそうです。

また10月の金曜日にはMountain Dayという楽しいtradition(伝統)があって、その日だけ特別に全クラスがキャンセルされ、代わりに学生とスタッフみんなで山にハイキングへ出かけるそうです。「山の上で食べるドーナツは最高よ」と学生ガイドさんはにこにこして教えてくれました。

図書館
図書館

上の写真は図書館(Sawyer Library)の新館です。2014年に増築されたばかりで、1日24時間開館しているとのことです。窓からは周りの山々が見え、すばらしい眺望です。スタディスペースは学生数を上回るほどあり、いっぱいで座れないということはまずないそうです。

チュートリアル

チュートリアルはイギリスのオックスフォード大学から取り入れられたクラスの形式で、アメリカではWilliamsのほかにあまり例がありません。

1人の教授と 2人の学生で行う授業形式で、学生は毎週代わるがわるエッセーを書かなくてはなりません。そしてそのエッセーを 3人で分析することによって授業が進められていきます。

普通の授業と比べてやはり負担は重いのですが、40%ほどの学生がチュートリアルを受講しています。そして1度チュートリアルをとった学生は、ほとんどまたチュートリアルをとるそうです。文章力が身につくのはもとより、ディスカッションを毎週重ねることによって得られる学習体験が大きいからでしょう。

Winter Study

Williamsでは、秋学期と春学期の間の冬休みが1か月以上あります。

その1か月に、普段ではとれないような授業をとってみたらどうかという考えで、Winter Studyが始まりました。

油彩の基本、動物追跡、LEGO制作、バークシャーエリアの食文化など、いろいろなチョイスがあるみたいです。これらの授業は学生なら無料でとれます。冬休みに実家に帰らない学生たちも、これならいろいろできておもしろいなと思います。

最後に

高校生の娘にキャンパスツアーの感想を聞いてみました。

  • 去年訪問したWhitman College(ワシントン州)と雰囲気がどことなく似ているのは、どちらも田舎にあるからかなと思った。近くに大きな町がないことでアットホームな雰囲気ができている。
  • チュートリアルは他の大学ではできない貴重な経験。やってみたい。

とのことでした。

1週間ちょっとかけて駆け足で10校ほど見て回り、ここが最後だったのでちょっと疲れましたが、なかなかすばらしい大学でした。

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