留学生のための大学訪問記:University of Washington ワシントン大学
みなさん、こんにちは。アメリカの学校はもう夏休みに入り、とても暑くなってきました。
夏休みは、アメリカの高校生たちが大学キャンパスを見学する時期です。
ワシントン大学
アメリカの大学のキャンパス見学
翌年もしくは翌々年に進学を予定している高校生が、興味のある大学のキャンパスを訪問します。中学生が参加することもあります。
普通は親がついて行くものなのですが、高校のクラスごとに訪問することもあります。うちの高校も、オレゴン大学(3〜4割くらいの生徒の進学先)に、毎年生徒を連れて行きます。
基本的にはどの大学でも、平日の日中であれば見学できます。予約制です。人気の大学はすぐに予約が埋まってしまいます。在学生がキャンパスを案内してくれるほか、Admissions Office(入学審査事務所)のスタッフによる説明会も行われます。大学によっては、講義を聴講できたり寮に泊まれたりもします。
今年はコロナ禍で、バーチャル・ビジットを利用できる大学も増えてきました。バーチャル・ビジットでは、ゲームみたいな感じでAIの学生がキャンパスを案内してくれたり(行きたいところをクリックする)、学生が実際にキャンパスを歩きまわっているところをZoomで見たりします。大学スタッフによる説明会もZoomで行われます。
これは便利で嬉しいのですが、やっぱり実際にキャンパスに行ってみないとわからないこともあると私は思います。
さて5月最後の週末はMemorial Day(戦没将兵追悼記念日)で3連日になるので、私も高校生の娘と一緒にワシントン州にあるワシントン大学シアトル校(University of Washington, Seattle)を訪れてみました。
アメリカにはいくつか「ワシントン大学」がありますが、とくに有名なのがシアトルにあるUniversity of WashingtonとWashington University in Saint Louis(ワシントン大学セントルイス校。セントルイス・ワシントン大学ともいいます)の2校です。
この2校はアメリカ人でもよく間違えます。私も知人に「ワシントン大学に行く」と言ったらしっかり間違われました。オレゴン州の自宅からは車で4時間ちょっとです。
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キャンパス内にある噴水の前、写真を撮る卒業生で賑わっていました
ワシントン大学は、略してUDub(ユーダブ)とも呼ばれる州立大学です。「ダブ」はWashingtonのWです。
シアトル市内にある634エーカー(東京ドーム約55個分)のキャンパスは、アメリカでも屈指の美しいキャンパスとして知られています。とくに30本ある桜の木が満開になる頃は本当にすばらしいです。
桜の季節のキャンパス
1861年に創立。現在は約32,000人の大学生が在籍しています。ワシントン州ではトップの州立大学で、とくに医学、コンピュータ・サイエンス、工学などが有名です。
コンピュータ・サイエンスは、マイクロソフトがシアトルに本社を置いていることもあり超難関です。アメリカの大学は日本と違って、学部を選択しなくても大学に出願できるのがとてもいいところですが、とくに人気の高い専攻はImpacted Majorsと呼ばれ、出願の際に追加の書類の提出が必要とされることがあります。ワシントン大学もImpacted Majors制度を導入している大学の1つです。Impacted Majorsは、西海岸の大学によく見られるものです。
ワシントン大学のキャンパス見学
今年はコロナの影響で公式ツアーは行われていませんでしたが、見学アプリをダウンロードして自分でゆっくり大学を見学できるようになっていました。だいたい1時間で1.8マイル歩きました。キャンパスの大きさからいって自転車が必要になりそうです。
Pac 12というスポーツ強豪校のリーグに属するワシントン大学のスタジアムは、そのマスコットのハスキー犬にちなんでハスキー・スタジアムと呼ばれています。これだけの規模(席数は70,000以上です!)のスタジアムで観戦できるのは、大きな大学ならではの醍醐味といえるでしょう。Pac12にはスタンフォードやUCLA、UCバークレーなど日本でもおなじみの有名大学が属しているスポーツリーグなので、試合はとても盛り上がります。
ハスキー・スタジアム
このスタジアムのすぐ前に地下鉄の駅があるので、ここからシアトルのダウンタウンへ出るのもとても簡単です。
16歳の娘によると、
- 車がなくてもシアトルのダウンタウンまですぐ行けるのは何かと便利
- アカデミック・レベルの高い大学だけれど、全体としてはのんびりした印象を受ける
- すぐ近くにあるUniversity Village(大きなショッピングモール)には何でもそろっているのが嬉しい
- 思ったよりキャンパスが広くて自転車が必要そうなのはいま1つ
ということでした。
親しいお友だちが来年からワシントン大学に入学することになっているので、機会があればまた訪問することになるかもしれません。
オレゴン州の大学もいくつか訪問したので、また報告したいと思います。
本当に広々としたステキな大学でした
著者紹介
アメリカのオレゴン州在住の山本佐和です。アメリカ生まれで、子どもの頃からずっと日本とアメリカを行ったり来たりして育ちました。大学生の息子と娘、高校2年生の娘がいます。
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