留学生のための大学訪問記:University of Oregon オレゴン大学
みなさん、こんにちは。日本の学校も夏休みになりましたね。アメリカの夏休みは日本と比べるとかなり長いので、7月下旬あたりだと、ちょうど半分終わったかなという感じです。
さて先日、地元オレゴン大学(University of Oregon)のキャンパスツアーに娘と一緒に参加してきました。今回はそのレポートをお届けしましょう。
コロナも収まってきたということで、学生ガイドに案内してもらえるキャンパスツアーに参加できるようになってきたのは嬉しい限りです。
このオレゴン大学のツアーでは、コロナの前と比べると参加人数が半分くらいに制限されていました。参加者はカリフォルニア州、ワシントン州、オレゴン州からそれぞれ数家族、シカゴからも家族が参加して、合計で10家族、20〜30人くらいでした。
下の写真で、緑(スクールカラー)のポロシャツを着ているのが、ガイドの学生です。アメリカでこのようなキャンパスツアーに参加すると、参加記念にその大学のシャツを購入する家族もちらほらみます。
オレゴン大学とは
1876年に設立されたオレゴン大学は、オレゴン州の州立大学です。UO(ユーオブオー)と呼ばれています。いわゆる「研究型」の総合大学で、約300エーカーのキャンパスに18,000人ほどの学生が学んでいます。州立大学としてはそんなに大規模というわけではありません。
キャンパスのあるユージーンという街は、人口が約20万人。ポートランド、セイラムに次いでオレゴン州では3番目に大きい都市です。マッケンジー川とウィラメット川の合流点で、とても緑が豊かです。
太平洋のビーチまで車で1時間、またスキー場までも1時間なので、アウトドアのアクティビティも盛んです。
オレゴン州の州立大学の中ではトップの大学で、アメリカ西部の優秀な高校生たちが志望校としてめざす大学です。環境保護の取り組みにとても力を入れている大学としても有名です。オレゴンは、州全体としても、環境意識が高いことで知られています。
オレゴン大学のキャンパスツアー
キャンパスを案内してくれたのは、来年度に4年生になる学生で、1時間半で2マイル(約3.2キロ)ほど歩きました。アメリカの大学のキャンパスツアーとしては、だいたいこれくらいが標準だと思います。天気がよかったので、屋外で勉強している学生もたくさん見かけました。
以下の写真はScience Buildingです。この写真では見えませんが、この後ろにPhil and Penny Knight Campus for Accelerating Scientific Impactという新しいサイエンスキャンパスがあります。ナイキの創業者Phil Knightの5億ドル(約550億円)の寄付金で建てられたものです。Phil Knightはオレゴン大学卒業生で、これまでにオレゴン大学に総額およそ10億ドルを寄付しています。
サイエンスビルディング(Allan Price Science Commons and Research Library)は、理系の図書館とラボがある建物。サイセンスキャンパスは、
以下の写真はレクチャーホール、いわゆる講義室(講堂)です。州立大学ではこのような大きいレクチャーホールでの授業もかなりありますが、専門課程になるとセミナー形式の授業も増えていきます。
オレゴン大学のスポーツ
オレゴン大学はとてもスポーツが盛んで、とくにフットボールと陸上は全米でも屈指の強豪校として知られています。所属するPac 12というリーグには、UCLAやスタンフォード、UCバークレーなど文武両道にすぐれた有名大学がそろっていて、熱戦を繰り広げています。
オレゴン大学のマスコットはアヒル(Duck)。スポーツチームや学生・卒業生は“Ducks”と呼ばれています。1947年、アスレチック・ディレクター(当時)のレオ・ハリスがウォルト・ディズニーと交渉し、ドナルド・ダックをオレゴン大学の公式マスコットにしたのが由来です。スクールカラーは緑と黄色です。
以下の写真はレクリエーションセンター(スポーツジム)です。プール、ランニングコースやクライミングウォールも設置してあって、学生たちで賑わっています。
以下の写真はヘイワード・フィールド。陸上競技場です。陸上競技の聖地として毎年NCAA全米選手権が開催されています。2021年に建て直されたばかりで、2022年には世界選手権の開催が予定されています。
オレゴン大学の印象 by 16歳の娘
一緒にツアーに参加した娘(16歳の高校生)によると、
- 緑が豊かなキャンパス。新しい建物も古い建物もいい感じにミックスされているところがいい。
- School Spirit! 愛校心を感じる。フットボールの試合では街も一丸となって応援し、とても盛り上がるのは楽しそう。
- キャンパスは車では入れないようになっている。自転車や車がなくても歩き回れるちょうどいいサイズ(授業に使われるレクチャーホールなどは、ほぼみんなカフェテリアの周
りに集中しているので、本当に歩けるサイズなんです) - 白人が多く、マイノリティがやや少なめなのはいまひとつ
ということでした。
次回もまた、キャンパス訪問記をお届けする予定です。お楽しみに!
著者紹介
アメリカのオレゴン州在住の山本佐和です。アメリカ生まれで、子どもの頃からずっと日本とアメリカを行ったり来たりして育ちました。大学生の息子と娘、高校2年生の娘がいます。
山本佐和さんの記事一覧
- 第1回 コロナ禍だからこそ、普段できない生きかたを。アメリカの大学生たちのポジティブな発想
- 第2回 大学に受かったけど入学を延期して好きなことをしてみたい。アメリカの大学の「ギャップイヤー」について
- 第3回 ハーバードもキャンパスをオープン。厳しい隔離ルールを紹介します
- 第4回 アメリカの大学の「スポーツ推薦枠」。学業優先の大学スポーツのありかたを、解説します!
- 第5回 2021年9月に新年度を迎えるアメリカの大学。コロナ対策は? ワクチンは?
- 第6回 留学生のための大学訪問記:University of Washington ワシントン大学
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