アメリカの女子校に高校留学した、金田さんの高校留学体験談

金田 明美

Garrison Forest School卒業
Manhattanville College進学、卒業
Adelphi University進学、犯罪心理学修士課程 修了
The Chicago School of Professional Psychology進学、
ビジネス心理学修士課程 修了

ニューヨーク州マンハッタンの特許翻訳会社にて、特許翻訳担当
外資系ヘッドハンティング企業にて、製薬/医療機器業界エキスパートのコンサルタントとして勤務
現在、栄陽子研究所のカウンセラー

もっと自由に自分を表現したい

小さいときから好き嫌いがはっきりしていて、良く言えばまわりに流されない、悪く言えば集団行動ができず孤立するタイプでした。中学入学後は吹奏楽部でサックス奏者として活動するなど充実した生活を送る反面、輪の中に入れず人間関係で悩みながら、漠然とではあるけど「もっと自分らしくいれる場所はどこだろう、アメリカのように色んな人種や文化が混ざった国に行けば自由に自分を表現できるのではないか」と今思えば非常に幼い考えをもとに、両親とともに研究所を訪れたのが、中学校3年生のときです。陽子先生から高校留学の厳しさについて何度も伝えられ、それでも行くという私に両親もサポートしてくれることを決意。担当カウンセラーのおかげで希望通りの女子高から合格をもらい、メリーランド州のGarrison Forest Schoolに入学を決めました。緑がたくさんあり制服も可愛く、まさに映画に出てくるようなキャンパス!近隣都市ワシントンDCやボルチモアへも近いのでフィールドトリップが頻繁にあり、人数も一学年50人程度と小規模なので、ケアが行き届くという点からも、両親も安心してまかせられるような環境でした。

自分を表現できる場所、そう思いボーディングスクールでの生活をスタートさせたけど、自己主張が得意な人たちに囲まれて初めて気づいたこと、それは自身のプレゼンテーション能力の低さ。語学力だけでなく、分析力と判断力が足りずに求められていることに答えられない。例えばアメリカンヒストリーの授業で南北戦争についてディスカッションをする際、いつ何年にどういった理由で戦争が始まったのか答えるだけでなく「もしあなたが大統領だったらどうしていた?」などクリエイティブな質問が投げかけられることが多く、覚えるだけの授業に慣れている私には答えられない。何もかも上手くできないのでストレスは溜まる一方。でもある日、ネイティブのクラスメート達も同じように苦戦していると分かり、アインシュタインのように見えていた人たちでもこんなことがあるんだ...とショックを受けたことを覚えています。プレゼンの準備が終わらずに明け方まで焦っている姿やプレゼンの最中に緊張して内容を忘れてしまう姿をみると、私だけではないのだと、少し安心した気持ちになりました。とはいっても、他の人よりも何倍も時間がかかることに変わりはないので、その分早めに取りかかる、できない自分を攻めて恥じるのではなく、前向きにとらえていこうと、精神的に強くなり始めた時期でした。

寮生活



映画に出てくるようなキャンパスライフ!といいたいところですが、ボーディングスクールの生活は一言でいうと刑務所のようです。一日のスケジュールがすべて管理されているため、日本のように学校が終われば自由というわけにはいきません。例えば基本的にウィークデイは(水曜日のstudy hallという夜の自習時間のあと、学校がスーパーマーケットに連れて行ってくれる以外は)キャンパスから出ることはできません。またキャンパス内であってもサインアウト/インをして外出記録を残す義務があり、消灯時間は23時など「自由な一人暮らし」とはほど遠い生活。消灯時間に関しては、正直留学生がこの時間までに課題が終わることなど皆無に近いので、まずは一度寝たふりをし、ドームペアレンツのチェックが終わるころに起きてクローゼットの中に移動、そして隠れて明け方まで勉強するなど、サバイバルな毎日でした。

寮の部屋には電話と冷蔵庫は置けましたが、テレビは持てません。ただ各寮に必ずいる寮長に関してはシングルルームが与えられ、テレビが持てて、さらに消灯時間がないなどたくさんのメリットがあります!Garrison Forest SchoolではPrefect(寮長)と呼ばれ、主な仕事の内容はサインアウト/インの管理、ドームに住んでいる生徒の点呼、消灯時間前後の見回り、そして週一回行われるドームミーティングの実行など、寮のキーパーソンとして活動します。寮長に限らずこのようなRole(役割)を持つことは、アメリカの学生生活において非常に大事なことです。アカデミック面だけでなく人間力を上げることを教育目標としているので、例えばスポーツチームのリーダーや、ボランティアおよびクラブ活動を通して、責任感や自立心、リーダーシップ力およびコミュニケーション能力が養われることは高く評価されます。これらは大学進学時にも自身のセールスポイントとして使えるので、チャンスがあれば色々な課外活動に積極的にチャレンジしてもらいたい!私もシニア(3年生)のときには寮長に立候補して英語力はまだまだではあったものの、他の面が評価され選ばれました。留学生として寮長になるケースはあまりなかったので、これに選ばれたことは私にとっては大きな出来事。自分に自信がついただけでなく、寮に住む生徒全員とコミュニケーションを取る機会が増えて、シニアのときの寮生活は非常に充実していました。もちろんテレビをすぐに買い、消灯時間がないので隠れたりせず堂々と勉強できたのも大きな魅力の一つでした(笑)。

女子校のメリット



ガールズスクール最大のメリットは、キャンパスに男の子がいないので学業以外のことで悩んだり気を使わずに過ごせたことです。高校時代はコミュニケーションが上手くとれず勉強についていくのに精一杯で、はじめの数ヶ月はクラスメートに話かけることだけでも勇気がいることでした。何もできないので自分を少しでも良くみせようなどという気にもなりません。とにかく一生懸命でした。まわりのガールズや先生達はそんな私に対して優しく、努力する姿を評価してくれました。アメリカ人は本当に表現能力が高く、自分でも気づいていない良い部分を見つけて評価してくれるので、どんなに落ち込んでいても、彼女達と話した後はモチベーションが上がります。褒める力、表現力そして考える力は高校時代に得た私の最大の強みです。

大学、大学院へ進学、そして就職

高校卒業後はニューヨーク州のリベラルアーツの大学へ入学を決めました。数あるメジャーの中から心理学を専攻し学士を取得後、別の学校の修士課程へと進学。そこで犯罪心理学のドクターと出会い、彼女を通してブルックリン最高裁で10ヶ月間のインターンシップを経験しました。犯罪者の精神鑑定をしその結果を裁判官にレポートする、判定結果をもとに犯罪者を病院または刑務所に送るかを決める非常に重要な役割でした。授業とインターンシップと平行して、大学生に心理学の授業を教えるteaching assistant もしていたのですが、教えることによってさらに自分の知識が深められる貴重な体験でした。どうしたらおもしろい授業ができるのか考え、バックグラウンドが違う生徒達に対してはどのように接したらいいのか、生徒一人一人の良いところをたくさん見つけて評価する、そんなスタイルが授業だけでなく、日々の行動にも現れるようになりました。ボーディングスクールで得た経験を元に、相手の立場になって考えることができ、結果として知識だけでなく、私自身を多様な文化とともに生きることのできるグローバルな人間へと成長させてくれました。

修士課程修了後はマンハッタンにある特許翻訳会社にて特許翻訳を一年半ほどしてお金を貯めて、ビジネス心理学の修士課程へと進学。犯罪心理学のような特化した分野ではなく、幅広く心理学の要素を使って社会に貢献したいと考えた結果、ビジネス心理学修士課程にて「人材開発」や「リーダーシップ育成」について学びました。企業が抱える人間問題を分析し解決方法を提案する、実際の現場でコンサルテーションをするなど、人のサポートや教育に関わる仕事にやりがいを感じています。

ボーディングスクールをはじめアメリカ生活13年間の中で培ってきた経験が私に教えてくれたこと、それは「決意」「努力」、そしてなによりも「自分を信じること」です。高校留学は決して楽ではないので、自分で決めないと3年間続きません。なぜ留学したいのか気持ちをしっかり固めて、アメリカ生活がスタートしたら自分を信じて何事にも前向きにチャレンジしてください!



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