私にとってベストな選択、それが留学だった

留学体験記  2018年03月13日

はじめまして、平沢 優子です。私は、シカゴからバスで約1時間半、ウィスコンシン州にある小さなリベラルアーツ・カレッジ(※)、ベロイト大学(Beloit College)に留学しています。専攻は国際関係で、副専攻として教育学を学んでいます。これから栄 陽子留学研究所の学生ブログライターとして、私の留学生活について定期的に発信していきますので、よろしくお願いします!

私は、法政大学のグローバル教養学部に大学2年の前期まで過ごした後、2017年1月にベロイト大学に編入しました。

ベロイト大学は、学生数約1,300人の小さな大学で、アメリカ国内だけでなく、世界中から学生が集まっている、とても国際性・多様性に富んだ大学です。アイスクリームショップと大学のブックストア(購買部)以外、徒歩圏内にはほとんど何もありませんが、勉強するにはとてもいいところです。また、中西部は高い山がなく平地なので、空がとーっても広く、晴れた日に散歩に出ると、気分がスッキリしてとても気持ちがいいです。

いま、留学を始めて1年が過ぎました。

今回は、私がなぜ、東京の大学からウィスコンシンのど田舎にある小さなリベラルアーツ・カレッジに編入したのか、私がこれまで歩んできた人生を振り返りながら、お話ししたいと思います。


(※)リベラルアーツ・カレッジ:小規模で寮制の私立大学。全米に600校ほどある。リーダー育成を目的として、幅広くさまざまな価値観や考えかたを学ぶことを重視している。


もくじ

1.留学という夢
 1-1.きっかけは「英語」
 1-2.高校での交換留学は断念
 1-3.大学の派遣留学に向けて
2.留学に対する期待と意気込み
3.編入留学のメリット
 3-1.成熟と未熟を兼ね備えていること
 3-2.刺激を受け、自分と向き合えたこと
 3-3.葛藤する時間を得られたこと
4.Challenge MyselfとPassion to Study
 4-1.留学して自分を追い込みたい
 4-2.学びたいという情熱
5.留学した理由は1つではない


1.留学という夢

私は、小さいころから英語という言語そのものが好きで、留学するのが夢でした。中学生のときには「いつかは留学したい!」と心のどこかで思っていたものの、高校では留学せず、日本の大学に進学しました。でも、編入というかたちで留学する決意をしたのは、やはり、留学することが昔からの夢だったということが大きかったと思います。


1-1.きっかけは「英語」

私は、帰国子女でも、小さいときから英会話学校に通っていたわけでもありません。周りの友だちと同じように、中学から第二言語として英語を学び始めました。少し違うことといえば、ほかの子より半年早く、小学6年生の夏から英語を勉強していたことです。それで英語に対しての得意意識が少しありました。英語という科目も好きになりました。そして、いつからか次第に、「将来はアメリカに留学したい!」と思うようになりました。

その後は「いつか留学したいな」というボンヤリした夢をもちつつ、日本の高校を受験し、第一志望だった私立法政大学付属中学高等学校に入学しました。


1-2.高校での交換留学は断念

私の高校には、高校1・2年生のときに、アメリカのコネチカット州にあるボーディングスクール(寮制の高校)に留学するプログラムがありました。私は2年生のときにこのプログラムで留学しようと考えていました。

それが、選考試験の直前になって、「本当に留学したいのだろうか?」という疑問が自分の中で浮き上がってきたのです。1年生のときに比べると生徒同士の友情も厚くなり、学校にも慣れて高校生活が楽しくなってきたからだと思います。

その胸の内を、オーラルコミュニケーションを担当していたアメリカ人の先生に相談しました。先生は、「高校留学は大学留学とは違ったものが得られる。高校生のほうが年齢的にも若いので、吸収力が大きい」とアドバイスしてくれました。

自分にとって何がベストなのか、「留学する」というのは簡単だけど、本当にそれだけのお金をかけてまでしたいのか、自分なりにたくさん考えました。その後、母とも相談して、留学しないで、日本で高校生活を楽しむという決断をしました。

「あのとき留学していたらどんな人生になっていたのだろう?」と想像したことも何度かありますが、自分が出した答えに後悔したことはいままで1度もありません。日本の高校生活を存分に楽しめたというのも1つの理由ですが、それよりも、自分が納得するまで悩み抜いて出した決断だったからだと思います。


1-3.大学の派遣留学に向けて

3年生になってからは、高校が法政大学の付属校だったので、法政大学のグローバル教養学部に入学し、大学の派遣留学を利用しようというのが次の目標になりました。

その目標を達成するために、高校では毎日英語に触れ、土日は図書館に通い、高校2年生の3月にTOEIC(r)テスト 855点を取得、高校3年生の夏には英検の準一級に合格することができました。そして、無事に第一希望だった法政大学のグローバル教養学部での大学生活が始まったのです。

英語の勉強は、途中で投げ出したくなることもありました。それでも自分が納得できる結果を得るまで努力できたのは、「言語は時間を費やした分だけできるようになる」と決まり文句のように言っていた母のおかげだと思います。


2.留学に対する期待と意気込み

「なぜ日本の大学からアメリカの大学に編入しようと思い立ったのか」「日本の大学を退学することに抵抗はなかったのか」とよく聞かれます。

率直にいうと、日本の大学を退学することに抵抗はありませんでした。それよりも、「アメリカの大学編入後にどんなことが待ち受けているのか」という期待、「もっと自分にチャレンジしたい!」という意気込みのほうが強かったと思います。


3.編入留学のメリット

高校留学ではなく、大学編入留学をしてよかったと思うことがあります。


3-1.成熟と未熟を兼ね備えていること

まず、高校生よりも大学生のほうが、英語力だけでなく、責任感や行動力がより身について、人としても成長しています。一方で、人生という長いスパンで見ると、まだ10代の大学生は「未熟者」です。成長しきれてない分、学べることや吸収できるものがたくさんあります。成熟と未熟が合わさった大学生は、留学するにはとてもいいタイミングだと思います。


3-2.刺激を受け、自分と向き合えたこと

第2に、日本の大学はどのようなものかを知ったこと、日本の大学の友だちからたくさん刺激を受けたことです。

日本の大学とアメリカの大学とは、授業の規模やスタイルだけでなく、課外での過ごしかたもまったく違います。日本の大学に通ったからこそ、アメリカの教育システムのよい点や、日本の教育システムにはないものがより実感でき、留学させてもらっている自分がどれほど恵まれているのか痛感できました。

また法政大学グローバル教養学部には、帰国子女や英語が得意な子が多く集まっていました。クラス内で自分の意見を堂々と英語で発言をする友だちを見て、「私ももっとがんばらなくては!」と思うとともに、自分には何が足りないのか、深く考えさせられました。

少しの間でも日本の大学に通ったことで、自分と向き合いながら「私には何が足りなくて、何が必要なのか」「どうしてアメリカに行きたいのか」を考える機会がより多くあったと思います。


3-3.葛藤する時間を得られたこと

アメリカの大学に編入すると1度は決めたものの、その後も「本当に編入すべきなのか」と何度も自分の中で葛藤しました。日本の大学への未練はありませんでしたが、留学にかかる費用は莫大なので、「本当にそれだけの費用をかけてまで行く価値があるのか」「どうして留学したいのか」「留学して得られるものは何なのか」、頭の中で考えるだけではなく、紙にメリット・デメリットを書き出し何度も考えました。

いまになって振り返ると、あのときの葛藤は、とても大切で有意義だったと思います。そして、自分なりにしっかり考えてから渡米しただけ、自分の出した決断にとても満足していますし、辛いことがあっても乗り越えられてきたのだと思います。


4.Challenge MyselfとPassion to Study

大学留学を決意した理由をいくつか並べてきましたが、大学出願時に書いたエッセー(志望理由を書いた作文)を読み返していたら、その1行目に1番大きな理由が書いてありました。

Challenge MyselfPassion to Studyです。


4-1.留学して自分を追い込みたい

新しい場所、異なる言語、知らない人々がいる環境で、自分だけを頼りに1から何ができるのか、自分が心地よく感じられるcomfort zoneから抜け出して、自分自身をいい意味でもっと追い込みたい、という気持ちがChallenge Myselfという言葉に含まれています。

言語・文化が違うと、日本で簡単にできていたことでも、そう簡単にいきません。そのような環境の中でより自分自身を成長させるためにも、あえて大変な道に進みたいと強く思ったのです。


4-2.学びたいという情熱

Passion to Studyというのは、「暗記」ではなく、「考えて、意見を交わす」というアメリカの教育スタイルの中で、純粋にもっと「学びたい」という気持ちが含まれています。

もともと勉強するのが嫌いではなかった私は、日本の大学よりも宿題が多いというアメリカの大学教育に対して、ある意味、憧れをもっていたと思います。その気持ちがPassion to Study(学びに対しての情熱・学びたいという情熱)という言葉につながったと思います。


5.留学した理由は1つではない

留学していると、「なぜアメリカの大学に行こうと思ったの?」と尋ねられることがよくあります。そのたびに「私はなんで留学したんだろう?」と立ち止まって考えています。

留学を決意した理由は1つではなくいくつもあり、それらすべての理由・要素があったからこそ、留学する決意をし、実現できたのだと思います。

留学を決断する理由は人それぞれだと思いますが、どんな理由であれ、最後に自分が納得できたなら、自分にとってベストな選択をしたことになるのではないでしょうか?

 

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