寝ずに勉強! 留学して初の期末試験。その結果は?

4月も終わりが近づいてきましたね。今月を期に新しい生活を始めたかたも、そろそろ生活に慣れてきたと思います。春らしい日が続いて半袖で過ごせる日も多くなり、プロビデンスでも美しい日々が続いています。

今回は僕にとって初の学期末試験(Finals)について話していきたいと思います!


コーディング中の僕

試験対策に費やされた1週間

前回の記事で、僕がとっている5教科それぞれの学期末試験の内容に触れましたが、今回はそれらについての結果や感想などをお話ししたいと思います。

まずは試験対策について。じつは前回執筆したときから1週間ほどが、Reading Periodという対策期間だったので、それを利用して一気に対策をしました。

この期間中は授業や宿題がなく、純粋にテスト勉強をするための時間だったので、朝から晩まで自分の部屋をはじめ、寮のラウンジ、図書館、友だちの部屋など、いろんな場所で勉強をしました。

図書館はすごく混んでいて、予約をとるのが困難でした。

試験の内容と結果を科目ごとに紹介します!

この勉強が功を奏し、学期末テストはとくに問題なくできたと思います。そのテストについて1つずつ話していきましょう。

中国語

中国語は筆記テストとスピーキングテストです。

初級レベルの中国語だったので、クラスの内容がけっこう理解できていたため、筆記テストは少しノートを復習したり、単語を覚え直したりして乗り越えることができました。

スピーキングテストのほうは、クラスで扱った文章の朗読と教授との質疑応答でした。

文章の朗読はとくに対策はしませんでしたが、教授との質疑応答は対策方法を知らされていませんでしたので、心配性の僕は教科書の隅から隅まで復習しました。

結果は、筆記のほうはほぼ満点、スピーキングのほうは満点をとることができました。

このクラスは1年間を通して行われるので、春学期だけでは成績が出ませんが、暫定成績としてAをとることができました。

上級工学導入


橋のデザインの数学

このクラスは、橋のデザインプロジェクトと筆記試験です。

橋のデザインプロジェクトはチームのメンバーと協力してデザインから、オイラーの定理を利用して屈曲を数学的に求めたり(この結果を利用して橋の材料を決めました)、段ボールを使ってプロトタイプを作ったり、ソフトフェアを利用し最終デザインを3Dで図示できるようにしたりなどをしました。

最後には教授陣に僕たちの橋をプレゼンして終わりました。教授たちにけっこう受けていたのでよかったです。

筆記試験は春学期の後半すべてが範囲だったのでReading Periodを使って授業のノートを読み返したり、教科書問題などを解いたりなどして対策をしました。

しかし、本番のテストでは授業で行ったトピックより、微分積分を使った問題しかほぼだされなかったため、一瞬戸惑いましたがなんとかうまくできました。

結果は9割近くとれ、それまでの成績も悪くはなかったため、このクラスの単位は無事とることができました。このクラスは今学期とっていた5教科の中で、1、2位を争うむずかしさだったので、この結果には満足しています。

プライバシー

このクラスの期末テストは15ページのエッセーと5ページのエッセーが1本ずつです。

15ページのほうのテーマはほぼ自由だったため、僕は「日本とプライバシーの関係とその歴史」について書きました。

このエッセーの主張は、日本には西洋で理解されているようなプライバシーは存在しなく、独自の歴史から生まれた独自のプライバシーの体系が存在するというものです。

これを説明するために、江戸時代以前、鎖国直後、現代の3つの時代に分け、プライバシーの発展について書いていきました。最後は少し詭弁的になってしまったかもしれませんが、教授からは高評価、そして貴重なフィードバックをいただくことができ、とてもいい経験になりました。

5ページのエッセーのほうは、Augmented Reality(AlexaやGoogle Glassといった現実世界に仮想世界を上乗せるもの。AR)とプライバシーの関係性について書きました。

構成的には4つの記事を読んで、それについてレスポンスを書くというものだったので、とくにネタには困ることはありませんでした。

最終的に僕は、ARはプライバシー権(自分の情報を自分が好きにシェアしたりしなかったり選べる権利)に害を及ぼすと主張しました。いくつか理由はありますが、大きな理由としては、ARは私たちの生体データを集め私たちを商品化する傾向があるためです(私たちの裏でこのようなデータを集めるという行為自体がプライバシー権に反する)。この2つ目のエッセーも高評価をいただくことができました。最終的にはこのクラスでAをとることができたのでよかったです。

多変数微分積分学

このクラスの期末試験は、学期中に学んだものすべてが範囲でした。

やっていること自体は本当に数学3の延長線上で、数学が好きでも嫌いでもない僕にとってはちょうどいいテストでした。

扱った内容はベクトルがほぼで、x、y、z平面でのベクトルの分析などをしました。この授業のおかげで球の体積の公式の導きかたやベクトル場の計算を理解できたので、それはそれでよかったです。

結果としては、9割ぎりぎりのラインの点数をとることができました。このクラスは規模も大きく、授業がレコーディングがメインだったので教授との交流機会が少なかったのですが、いろいろ学べたので本当に満足しています。

JAVA


コーディングしたオセロ

このクラスはテストではなく最終プロジェクトが「期末試験」になっていて、僕にとってはオセロがそれでした。プロジェクトの概要は、

  • 人vs人の導入
  • AIを使った3つのレベルのコンピュータの導入
  • 人vsコンピュータの導入
  • コンピュータvsコンピュータの導入

でした。

まず人vs人のゲームを実装するのにとてつもない時間がかかりました。オセロ盤とオセロピースとの関係性であったり、どこにピースが置けるか、ピースをいつひっくり返すか、いつターンをスキップするのか、などのロジックを考えるのにとても頭を使い、Reading PeriodがOthello Periodと改名してもいいほどオセロに時間を費やしました。

1週間ぐらいで人vs人はできたのですが、次はコンピュータAIを導入するのに手こずりました。今回用いたのはMiniMaxというAIで、自分のできるすべての動きを仮想の盤で行い、それに対しての相手の動きを予測し、その相手の動きがなされた後の盤のスコアが1番少なくなる動きを行う(相手のスコアが一番少ない=自分のアドバンテージ)というアルゴリズムで、レベル1、2、3と違うレベルごとにこの作業を繰り返す回数が1、2、3と増えるのですが、これまた導入するのにすごい手こずりました。

1週間ほどまたコーディングをし、なんとかレベル1と2の導入に成功しましたが、3は間に合わずに提出ということになってしまいました。

このプロジェクトにかけた時間は尋常ではなく、120時間は優に超えました(2日間寝ずにコーディングした日もありました)。終わりはしませんでしたが、このクラスの成績はまあまあの成績で終えることができました。

以上学期末試験について紹介しました。

僕の感想としては、いきなり5教科をとって多忙だったのですが、やり終えた達成感がすさまじいのと、久しぶりの勉強に追われる感覚を得られて、正直楽しかったです。来学期以降のテストでは、今回感じたことや反省点をしっかり活かしていきたいです。

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