留学先としてリベラルアーツ・カレッジを選んだ理由

留学体験記  2020年07月07日

お久しぶりです、Kentaです! 1本目のブログを書いてから約3か月が経とうとしているいま、やっと落ち着いて書く時間ができましたので、今回はなぜ僕がリベラルアーツ・カレッジをおもに受験したのか、書いていきたいと思います。

 

リベラルアーツ・カレッジ(Liberal Arts College)とは

さてさてみなさん、リベラルアーツ・カレッジと聞いたらどんな大学をイメージしますか?

日本で比較的に最近普及し始めた「一般教養」をイメージするかたも多いと思います。一般教養といえば、近年では国際基督教大学をはじめ、僕がいま在籍している早稲田大学国際教養学部や東京大学も、最初のほうは必修となっていますよね。

この一般教養とリベラルアーツカレッジは、多かれ少なかれ似ている点が存在しています。しかし、アメリカのリベラルアーツ・カレッジというのは日本の一般教養と根本的に少し異なっています。詳細は栄 陽子さんのこのページhttps://www.ryugaku.com/ugrad/basis/types.htmlを参照にしてもらいたいのですが、リベラルアーツ・カレッジというのはざっくり3つの言葉で表すと、

  1. 小規模
  2. 一般教養
  3. 人間的成長の場

といったところでしょう(人によって定義はさまざまなので、あくまで参考程度にしてください!)。

リベラルアーツ・カレッジの特徴

それでは、これらの特徴を、1つずつ説明していきます。

小規模な環境

アメリカのリベラルアーツ・カレッジは、総合大学(リサーチ大学)と比べると、とても小規模です。

1学年に概ね300〜700人の学生しかいません。大学全体としては3,000人をゆうに下回ります。僕が進学予定のウィリアムズ大学(Williams College)は、1学年500人ほどしかいません。学生と教員の数の比率は7:1となり、教授との距離がとても近いです。

いま在籍している早稲田大学では、全学部合わせて43,000人という膨大な数となり、差は歴然だと思います。ウィリアムズ大学のようにここまで小さくなると、やはり大学側は学部教育にたくさんのリソースを注いでくれ、学生1人当たりにかけるお金も増えてきます。

ウィリアムズ大学では、半年間、他国に留学させてくれたり、インターンシップの機会もたくさんあるなど、学生1人に対するサポートが手厚いです。

ウィリアムズ大学での授業の8割は、1クラス10人ほどとなっており、中には教授と学生2人からなる「チュートリアル」というクラスもあるなど、1人ひとりの学びを大切にしてくれます。そのため、教授とさまざまな研究を行えたり、ときにはフィールドトリップに出かけられたりなど、中規模から大規模の大学にはあまり見られないようなことも可能です。

一般教養

リベラルアーツ・カレッジのもう1つの大きな特徴として挙げられるのが、最初の2年間を使って、分野にかかわらず、自分の興味ある科目をピックアップできるところにあります。

論文の書きかたを学ぶ科目や、専攻を決める上での導入科目など、必要最小限の必須科目はありますが、基本的に好きな科目をとれます。したがって、数多くの日本の大学のように、入学する前に専攻を決めなければならない、ということはありません。

初年で環境学、美術、文学、線形代数学を学ぶことも可能ですし、文学が嫌いなら社会学をとることだってできます。

そして2年生が終わる頃に、自分の専攻を決めます。

その際には、ダブルメジャー(二重専攻)やトリプルメジャー(三重専攻)も可能です。またマイナー(副専攻)であったり、大学によっては自分で専攻を創ることも可能です。

僕の友だちは実際に演劇(Theatre Studies)と心理学(Psychology)を組み合わせたものを専攻していました。

この特徴は、リベラルアーツ・カレッジに限ることではありません。専攻の自由や、一般教養を学べる場は、ハーバード大学やブラウン大学のような総合大学にもあるのですが、専攻を創り出すような機会は断然リベラルアーツ・カレッジのほうがあると思います。

前回の記事にも書きましたが、リベラルアーツ・カレッジはよく「専門性に欠ける」と言われています。しかし、リベラルアーツ・カレッジの小規模な環境は、学びの機会も多く、研究や教授との多岐に渡る交流で、補えると僕は思っています。

また、リベラルアーツ・カレッジ同士が協定を結んでいることも多く、西海岸の超名門リベラルアーツ・カレッジのポモナ・カレッジでは、隣のクレアモント・マッケンナ大学、ピッツァー大学、ハーベイマッド大学、スクリプス大学と提携を結んでおり、その5校のうち好きな大学で好きな講義をとることができるようになっています。

ほかにも、マサチューセッツ州の「ファイブ・カレッジ・コンソーシアム(Five College Consortium)」や、ペンシルバニア州の「トライカレッジ・コンソーシアム(Tri-College Consortium)」などがあります。

こうした、お互いを補完しあうような協定や小規模な環境によって、リベラルアーツ・カレッジの欠点であるリソースの少なさは補われると僕は思います。

人間的成長の場

これは1つ目の特徴である小規模な環境というのと重なりますが、リベラルアーツ・カレッジではとくに人間的に成長できる機会が多いのではないかと僕は思います。

まずスキル的観点でいえば、超小規模かつディスカッションがメインのクラスやチュートリアルを通して、効果的な意見を述べる能力や相手の考えを聞く・引き出す能力が養われるだけではなく、批判的に考える力、積極性など、これから生きていくうえで欠かせないスキルや力が得られます。

最初の2年間は好きな科目をとれるということは、自分に対しての責任感が問われるということでもあります。何を学び何を得たいのか、4年後どういう姿でありたいのかをつねに自問自答しながら、責任感を備えた人間に成長できます。

社会的観点からすると、国際人として成長できるところです。これは僕が前回の記事で挙げた、留学する3つの理由のうちの1つです。

ウィリアムズ大学のエントリーというシステムを利用し、さまざまな国から来ている学生と日々を共にすることで、自分自身も多様になれますし、数多くの価値観に触れることで、僕の社会的経験値が貯蓄されていきます。

このように、リベラルアーツ・カレッジに通うことで僕は多角的な人間的成長ができると思っています。

 

上記の3点が、僕の思うリベラルアーツ・カレッジの特徴であり強みであると思います。

とはいえ、リソースが少なかったり、比較的立地が悪かったり(小さくてこじんまりとした大学が多いです)、あんまり知られていなかったりといった欠点もありますので、出願校を決める際は(それについても将来書きたいと思います)、リサーチ大学かリベラルアーツかという二元的に考えるのではなく、1つひとつの大学を深く調べる必要があります。

よく周りの人には「小規模な環境が君に100%合っているのか?」と聞かれたりします。僕は「マッチしている」と自信をもって言えます。なぜなら1年間オレゴン州の小さな私立高校に留学し、そこで1授業平均5~10人の授業を受け、先生や友だちと仲よくなれた経験があり、それと僕の通っていた比較的規模が大きかった日本の高校とを比較することができたからです。僕の通っていた日本の高校では1クラス44人おり、学年としては400人いるということもあって、アメリカでの濃い経験と比べたら、なんというか薄味でした。それをもとに僕にはリベラルアーツ・カレッジが適していると考えました。

長々とリベラルアーツ・カレッジについて語りましたが、次回はもう少し具体的に大学選びとかについて書きたいと思います! ここまで読んでくださりありがとうございました! みなさんがコロナの中で健康に過ごせるよう祈っています。

 

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