PCR検査は週に2回。ブラウン大学の隔離生活
こんにちは。寒い日が続くようになりましたね。僕が留学しているロードアイランド州では寒暖の差が激しくなってきて、ダウンがいらないほど暖かい日もあれば、ダウンがないと凍えてしまうほど寒い日もあります(最近は東京も同じような現象が起こりがちですね)。
さて前回は、キャンパス入りについて書きましたので、今回はその続きをお話ししましょう。
友だちとはオンラインで
留学生向けのオリエンテーション
ブラウン大学に来た1年生は、キャンパス入りの翌日から14日間の隔離を行わなければなりません。世界中から留学生が来ますし、アメリカ各地からも来るので、隔離を行ってコロナウィルスを抑制しようという意図です。
僕は1月9日にキャンパス入りをしたのですが、学生たちは1月12日までの決められた日時に来るようになっていて、ここでも密を避ける対策が行われていました。
僕は10日から留学生向けのオリエンテーションがあったのでそれに参加しました。
オリエンテーションは12日までの日程で、大きく分けて二部構成でした。1つは全体向けのインフォセッションです。ここでは、留学生としてアメリカで暮らすとはどういうことかなどを話したり、銀行口座、携帯電話、アルバイトなどについての説明を受けました。
中でもおもしろかったのが Culture of Consentというセッション。同意の文化について議論をしました。簡単にいえば、マスクを外すときに前もって許可を得たり、男女関係の中で起こりうる許可を聞くシチュエーションであったりを想定し、話し合います。
2つめは、小グループのディスカッションです。これは10人ほどでグループを組み、先輩がリードして全体向けのセッションで話したことを振り返ろうというもの。話し合うことで理解を深めるというものです。ここでは、これから友だちになれそうな何人かの留学生と会えたと思います。
新入生全員を対象としたオリエンテーション
そして12日からは、1,000人以上の1年生全体に向けたオリエンテーションです。ここでもブラウンの特色であったり、自主隔離の説明などの全体セッションと、20人ほどの同じ寮に住む同級生と、10人ほどの同じ寮の同じ階に住む同級生の2つのグループに分かれました。
小グループにはボンディング(仲よくなること)の目的があり、アイスブレイクや、ゲームナイトなどのアクティビティを通して同級生を知ることができました。
僕のフロアメイト(同じ階のメンバー)はほぼみんながアメリカ出身ですが、さまざまな州から来ていて、とても多様でおもしろいです。
このほかにも、大学が開催したアクティビティフェア(クラブなどの説明会)であったり、Speed Friending(お見合いみたいなもので、4分間、1人の相手と喋り、時間が終わり次第、次の相手とまた4分間話すというもの)をしたりと、にたくさんのプラグラムを提供してくれました。そのほかにも、一般向けに大学が行ってるイベントにもいくつか参加しました。
自主隔離の内容
次に私生活について記します。10日から12日にかけて留学生向けのプラグラムがあったのですが、時間帯が10時から17時に集中していたため、早朝と夜は基本的に自由でした。
ここで自主隔離の定義を紹介しましょう。
- 食事をピックアップしに行く、絶対的必需品を買う、それ以外は外出禁止
- 週に2回PCR検査を受ける
- 寮の中でもマスクを必ずつけ、ラウンジも使用してはいけない
このように、かなり厳しいものです。
僕は朝型の人なので(朝型はめずらしいのか友だちに聞いてもだれも朝型がいない)、朝は読書に費やしていました。この2週間で3冊ぐらい読み終えることができ、日本から持ってきた本を順調に消費しています。
読んだ本はRobin Hood(不朽の名作)、Sushi and Beyond(日本食についてたくさん学びました)とThe New Map(エネルギーの地政学)で、どれもおもしろく、ブックレビューをしたいぐらいなのですが、ここではやめときます。
夜の空いている時間は、基本友だちとAmong Usという人狼に似たゲームをしたり、ただ喋ってたりして過ごしていました。
このAmong Usは、いますごいブームらしく、とにかくこれを使って遊びました。
一番つらいのが外で走れないこと。2週間、部屋にこもらなければいけなかったので、筋肉をなくさないために部屋の中で10,000歩を歩いたり腕立てをしたりとがんばりました。
PCRを受けに行くときが、唯一遠出(といっても700mほど)できる機会だったので、ジョギングしたりしました。幸いなことに、4回受けて無事に4回とも陰性でした。
統計からいうと、11,000の検査をして25人の陽性が出たということで、かなり抑えられているのかなと思います。
隔離中の食生活
たくさん溜まったオートミール
食事については、最初はレギュラーの食事を食べていたのですが、あまりにも鶏肉が多すぎる。朝はともかく、昼夜、毎回何かしらの鶏肉でかなりうんざりしたので、4日目からはベジタリアンの食事を選択しました。レギュラーの食事も悪くはなかったのですが、ベジタリアンは豆腐の味噌煮(本当かはともかく)が出たりと、個人的にはレギュラーより美味しく感じました。
そして何より、量が多いんですよね。僕は食べ物は絶対残したくないので食べるように努力するのですが、サイドでくれたチップスであったり、マフィンそしてクッキーが溜まりにたまって冷蔵庫に埋もれています。
僕の友だちも同じような状況に陥っているらしく、お互いの好物を交換するのが日常茶飯事です。僕はオートミールが好きなので、「オートミールが余ってたらちょうだい」と言ったら24個集まりました。長持ちしそうです。
隔離の第2ステージ
いまはQuiet Period Phase 2で、
- 屋外での運動
- キャンパス内の移動
- 食事の場所の選択(ピックアップ制は変わらず)
は許可されています。
今日がphase 2の初日でした。朝にキャンパス内をランニングクラブの友だちと走ったのですが、人生で一番意義のあるランニングでした。景色がきれいで、空気が澄んでいてとても素敵でした。そしてランチも、友だちとThe Rattyというブラウンで一番大きなカフェテリアでピックアップしました。
Phase 2になってからは小容器に包まれた食事を好きなだけ選べるビュッフェスタイルで、それまでの2週間、限られたものしか食べれなかった僕にとっては大変好ましい変化でした。
寮のラウンジも使えるようになったので、そこでランチを食べ、ダベり、日が暮れ始めたら外に写真を撮りに出かけました。
2週間も部屋にこもっていると、外で人と歩くのがめずらしすぎて最初は少し戸惑いましたが、やっと大学生活らしい経験を得られたのでよかったです。
撮った写真は寮の廊下に飾るとのことなので、それが完了し次第、このブログでも共有したいと思います。
絶品! のピザ
いま、夜の20時になるところですが、みんなでラウンジで夜ご飯を食べて、ダベりながら作業をしたりしています。僕が日本語を書いているのを見てみんな興味津々です(笑)。日本語を説明していると、いかにこの言語を習得するのが難しいかがわかります。
ちなみにphase 2の2食目は、僕の寮が誇るピザを食べました。トッピングを2つ選べてSサイズを丸々一枚と巨大なスライスを食べましたが、いままで食べたピザの中でもトップ5に入る味でした。食べ物の質が変わるだけでここまでテンションが上がるとは正直思っていませんでした。
ここまで自主隔離について書いてきましたが、次回からはブラウン大学での授業について書いていきたいと思います。
今回も読んでいただきありがとうございました! 皆さまが健康でいられることを祈っています。
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- 第1回 どうしていま、アメリカの大学に留学するのか?
- 第2回 留学先としてリベラルアーツ・カレッジを選んだ理由
- 第3回 まさか!? ブラウン大学から合格通知が!
- 第4回 アメリカの大学受験。「僕はこういう人間」と伝えるために
- 第5回 100%の自分自身を表現。アメリカの大学への出願エッセーの書きかた
- 第6回 アメリカ大学受験のカギを握る「推薦状」と「大学個別のエッセー課題」について
- 第7回 いよいよ渡米! 2つのスーツケースと共に、ブラウン大学に向けて飛び立ちます!
- 第8回 ついにブラウン大学に到着! 入寮からPCR検査まで
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