アメリカの大学に進学する
アメリカのボーディングスクールを卒業して、その後の進路としてはアメリカの大学に進学するか、あるいは日本の大学に進学するか、これら二つの道が開けています。もちろんヨーロッパやカナダなどの大学に進学することも考えられます。
アメリカの大学に進学する場合は、アメリカの高校を5~6月に卒業して、その年の9月にアメリカの大学の1年生として入学します。
すでにアメリカで高校生活を送っていますし、アメリカ人の同級生たちと同じように進学準備をすればよいので、アメリカの大学に進学するのはむずかしいことではありません。
だいたい11年生(日本でいう高2)から、大学進学に向けた進路指導が始まります。もともとアメリカのボーディングスクールのほとんどは大学進学校ですので、大学進学への指導はしっかりしています。どの学校でもガイダンスカウンセラーという進路指導専門のカウンセラーがいて、定期的に一人ひとりの生徒と面談して、進路について指導したりアドバイスしたりしてくれます。ボーディングスクールのカウンセラーたちは経験が豊かで、進学サポートも行き届いています。
日本の大学に進学する
アメリカの高校に2年以上在校して卒業した場合、日本の大学には「帰国子女枠」あるいは「一般受験枠」で受験することになります。
ボーディングスクールを卒業した翌年の4月に入学するのが一般的ですが、最近は秋入学を認める日本の大学も増えています。また書類審査や面接を取り入れたり、アメリカの高校生が受けるSAT®というテストを審査項目の一つとするなど、日本の大学の入試のありかたも多様化しています。
一般受験枠の場合は、受験科目に現代文や古文、日本史など、アメリカのボーディングスクールでは学ばないものが含まれますので、夏休み・冬休みに帰国して、予備校に通うなどして対策します。
卒業後の進路を決めるとき
アメリカのボーディングスクールを卒業して、そのままアメリカの大学に進学するのがよいのか、あるいは日本の大学に行くのがよいのか、いずれか一方が絶対に望ましいということはありません。
2、3年ボーディングスクールに通ううちに、少しずつ自分の希望が見えています。だいたい11年生の終わりくらいまでには、日本とアメリカ、いずれが自分に向いているかを考えておけばよいでしょう。その際、「どちらがよいか」よりも「どちらが自分に適しているか」をよく考慮するようにします。その時点で決められなければ、日米両方の大学への進学準備をすればよいので、それほど思い悩むことではありません。
なお栄 陽子留学研究所からボーディンスクールに留学した人の例でいえば、卒業生のだいたい半分が日本の大学に進学し、残りの半分がそのままアメリカの大学に進学しています。