僕の夏の目標

こんにちは。Rouri です。ハイッ!第一回ッ!夏の予定!

いつまで続くかわかりませんが、とりあえず書き進めてみます。

アメリカの大学生には、三ヶ月の夏休みがある。

日本の感覚からすると信じられないくらい長い。

旅行、バイト、インターンを経験したが、今年は何をしようか。

これは毎年の課題で、計画的に過ごさなくてはすぐに学期がスタートしてしまう。

毎年、夏休みに入ってから考えるのだが、今年は一つのテーマが見つかった。

それは、抹茶。抹茶を知ること。触れること。

大学近くの街の人気商品。
大学近くの街の人気商品。

きっかけは、日常生活で見つける日本文化。

ニューヨークのカフェでも、パリのインスタの投稿でも、ペンシルバニアの小さな街の中でさえ、鮮やかな緑色のドリンクを片手に歩いている人を見かける。

スタバにもmatcha latteはあるし。「MATCHA SMOOTHIE」「MATCHA BROWNEY」。

メニューに並ぶ抹茶の文字は、もはや珍しくもなくなった。

世界中で抹茶ブーム。

でもこのブームの恩恵を、日本は受けているんだろうか。

タイムズスクエア沿いで見つけたmatcha。
タイムズスクエア沿いで見つけたmatcha。

調べてみると、答えはあまり気持ちのいいものではなかった。

日本の抹茶の輸出量は、世界的なブームと比例して伸びているわけではない。

Amazonで「matcha powder」と検索すると日本産だけではない。

Japanese Greenteaといっても、宇治や八女などと生産地を売りにしていないものはおそらく日本産ではない。

「抹茶」という言葉も、その文化的ルーツも、日本にある。なのに、本来の抹茶、日本産の抹茶はこのブームに乗り切れていない。

なぜか。

日本の抹茶農家は小規模な経営が多く、海外向けの大量生産や輸出のインフラが整っていない。

価格では中国産に勝てない。

海外で「MATCHA」として売られているものは、日本基準の抹茶とは品質が異なることも多く、本物を届けようとしても届ける仕組み自体がまだ弱い。

抹茶と一口にいっても、色々種類があることがわかった。

同じ茶葉でも一番茶、二番茶。栽培方法や地域によっては抹茶になれないものもあるらしい。

高い抹茶が全て美味しいわけでもない。苦いものが美味しい抹茶でもない。

香りの強さ、味、色。

これについてはこの夏を通して自分なりに実験してみたい。

Whole Foodsで売っていたmatcha。made in japanとだけ書いてある。
Whole Foodsで売っていたmatcha。made in japanとだけ書いてある。

そんなことを考えていたある日、インスタのリールで一人の男性が目に留まった。

日本各地の抹茶農家を訪ね、海外向けの商品を作り、動画を通じて発信し続けている人だった。

アメリカの高校と大学を卒業した経歴を持ち、外から日本を見たからこそ気づいた課題に向き合っている、そういう人だった。

自分と共通点を感じたから、リールについて思ったことをDMしてみた。

返事が来た。そこから会話が始まった。

彼がその活動を始めたのも、「日本のルーツを持ちながら、海外から日本を見たことで初めて気づいた」ことがきっかけだという。

その感覚は、僕にはすごくわかる気がした。

日本にいるだけでは見えなかった日本の良さと課題が、外に出ることで急にくっきりと見えてくる感じ。

でも日本の課題に何から取り掛かっていいかわからない歯がゆさ。

インスタのDMひとつで人脈が動き始めた。この世の中、行動した分だけ視野が広がる、とこういうとき実感する。

もう一つ、動機がある。

僕の大学が運営するカフェがある。

学生がバイトできる場所だから、学生ベースで運営されている。

そこでも抹茶を提供しているのだが、街の専門カフェと比べると、正直なところ差がある。

僕はその差を縮めたいと思っている。いや、もっと言えば、超えたい。

でも、売るためには知らなければならない。

語れない人間が、いいものを届けることはできない。

そう思ったとき気づいたのが、僕は抹茶のことを何も知らない、ということだった。

茶道の経験もない。抹茶への強い思い入れもなかった。

「好き」より先に「課題」が来た形で、これが僕の正直な出発点だ。

だからこそ、この夏のテーマを決めた。

抹茶を、ちゃんと知ること。そして好きになること。

飲んで、調べて、作っている人に会って、自分の言葉で語れるようになること。

この夏休みの活動を経て、このカフェでも日本文化クラブの活動にも繋げたい。

そして何より、自分の好きな抹茶を見つけること。

ここまで広がればいい夏だったと感じられると思う。

チームメイト10人と抹茶ラテを飲みに行った話も、中学時代に茶道部に所属していた友達にDMしたらまさかの展開になった話も、一時帰国して本場の抹茶に触れた話も、これから書いていく。

茶道の先生をしている人が経営するカフェ。ニューヨークにある。
茶道の先生をしている人が経営するカフェ。ニューヨークにある。

次回:アメリカで抹茶を体で知ろうとしたら、思ったより深い話になった件。



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