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プレップスクールってどんな学校ですか?

アメリカの高校について、「プレップスクール」という学校のことを教えてください。


「大学進学の<準備をする>学校」のことをプレップスクールといいます

アメリカの高校のうち、大学進学のための準備をする学校のことを「プレップスクール」といいます。プレップとは英語でPrepと書き、Preparatoryを略したものです。

アメリカでは義務教育の年齢は州によって異なり、16歳、17歳、または18歳までと定められています。そのため、高校に在学するのはこの義務教育の対象年齢にあたり、公立高校には義務教育を提供するという大きな役割があります。それに対して、大学進学への準備に力を入れている学校が、プレップスクールです。

実際には、「プレップスクール」というと、「お金持ちの子女が行く学校」というイメージです。「お坊ちゃん・お嬢さん学校」というところでしょうか。

プレップスクール出身者のことを「プレッピー」と言ったりしますが、これには彼らを揶揄するニュアンスがこもっています。

プレップスクールにしろ、プレッピーにしろ、あまりいい意味で使われることはありません。

そして、いまではこれらの呼称が用いられることも少なくなっています。

かつてはいかにもプレッピーらしいファッションもありましたが、こうした典型も昔のお話になりました。プレッピーの御用達であったブルックス・ブラザーズが破産申請したのが2020年。時代は移り変わるものですね。

とはいえ、いまでもアメリカの私立の進学校のうち、とくに寮制の学校(ボーディングスクール)で学んでいるのは、お金持ちの子弟・子女たちであることには間違いありません。

たとえば名門校として知られるPhillips Academy (Andover)の1年度の学費と寮・食費はおよそ77,000ドル(2025年度)。18%の生徒が留学生。世界中の富豪の家庭出身者たちです。

『メトロポリタン』という1990年の映画がありますが、これはプレッピーたちが主人公です。アメリカの、いかにもプレッピーらしい人物像が描かれています。さすがにいまではこんなプレッピーたちにお目にかかることはありませんが、興味のある人は、ぜひご覧ください。

なお、アメリカには日本の「予備校」にあたるものはありません。
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