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アメリカの私立高校には、裕福な家庭の子どもたちばかりが集まるのでしょうか?

アメリカの私立高校の生徒たちは、裕福な家庭の子どもたちばかりなのでしょうか。


アメリカの私立高校は多様性を大切にするので、生徒のバックグラウンドはさまざまです

高校までが義務教育のアメリカで、お金をかけてまで私立高校に行くのは裕福な家庭の子どもたちばかり、というのはたしかに一理あるかもしれません。1年度にかかる学費と寮・食費の合計が25,000~50,000ドルくらいですから、どの家庭でもそれだけのお金を出せるわけではありません。

とはいえ、アメリカの高校は「多様性」を大切にしていますので、さまざまなバックグラウンドをもつ生徒を入学させようとします。優秀な生徒であれば奨学金を与えて自校に迎え入れようとしますから、必ずしも裕福な家庭の子どもたちばかりが私立高校に集まるというわけではありません。留学生も、多様性に貢献するという意味でアメリカの高校には歓迎されます。

たしかに経済的に恵まれていて、なおかつ教育熱心な家庭環境に育っていれば、公立高校ではなく私立高校をめざすという生徒は少なくありませんが、そのようなバックグラウンドをもつ生徒たちばかりが一つのキャンパスに集まるというのは、「多様性」を大事にするアメリカの高校としては望ましくないと考えます。

アメリカの私立高校が求めるのは、ユニークな人材であって、キャンパスの多様性に寄与する個性と能力をもった子どもたちです。ただ裕福な子を求めるわけではありません。与えられた環境でベストを尽くし、学業に、スポーツに、ボランティア活動に充実した中学校生活を送った生徒を評価します。

エリート=お金持ち、というのは一つの典型ではあります。しかしエリートのありかた自体が多様化している今日において、アメリカの高校も多様性を重視しながら高い教育レベルを維持することにたいへんな努力を払っています。留学生が奨学金を得られるチャンスは決して大きいわけではありませんが、日本のどこか画一的な教育に疑問を抱いている人にとって、アメリカの高校の多様性は留学の一つの魅力ではあるでしょう。

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