【留学体験談】留学中の週末の過ごしかた
みなさんこんにちは!
今回の「留学ブログ」では、留学中の週末の過ごしかたについて、アメリカの大学を卒業した先輩から体験談が届きましたので、その記事をお届けします!
もくじ
1.アメリカ南部の小さな町で
2.ルームメイトと週末ごとのパーティ
3.ホームパーティに招かれることも
4.「アメリカ人のお母さん」のお手伝い
5.ルームメイトの車でお出かけ
6.ワシントンDCで芸術鑑賞
7.アムトラックやグレイハウンド・バスで遠出
7-1.アムトラックで他の乗客と交流
7-2.道に迷った運転手を乗客みんなでヘルプ
8.マイカーでどこへでも気の向くままに!
9.まとめ
1.アメリカ南部の小さな町で
私が留学した大学は、アメリカ南部の、人口2,000人たらずの小さな町にありました。キャンパスから歩ける距離に、いくつかのカフェやレストランはありましたが、映画やモールに買い物に行くには車が欠かせませんでした。
といっても完全に孤立していたわけではありません。アメリカの首都ワシントンDCまでは車で1時間で行けました。通勤電車の駅も近くにあって、連邦政府に勤めている人がたくさん住んでいました。政治に関心の高い住民に加えて、芸術家も多く、同性カップルにもやさしい、とてもリベラルな雰囲気が印象的な町でした。
2.ルームメイトと週末ごとのパーティ
私は、日本の大学で取得した単位を移行して留学したので、編入生(transfer student)としてアメリカの大学に入学しました。そのため留学当初から、上級生用のアパートタイプの寮(2ベッドルーム+リビング)に、アメリカ人女性のルームメイト3人と一緒に住むことになりました。
向かいの部屋には4人の男子学生が住んでいました。毎日自由にお互いの部屋を行き来するとても親しい関係だったので、ほぼ毎週末、どちらかの部屋でパーティをするのが決まりになっていました。
それぞれ自分の飲み物と食べ物を持参して、リビングで音楽を大音量で流しながら、楽しくおしゃべりするといったものでしたが、気心が知れた相手とでは、特別なことをしなくても楽しめるものですよね(大学によってはキャンパス内では年齢にかかわらず禁酒だったりします)。
とはいっても、留学生の私は授業についていくのがたいへんで、週末も予習や課題に追われて、パーティが盛り上がっている最中に図書館に行かなければならないことも多く、後ろ髪を引かれながら部屋を後にしたのをいまでもよく覚えています~。
3.ホームパーティに招かれることも
アメリカ人は本当にパーティ好き。親しくなると気軽に家に招んでくれます。
私自身も、
・クラスメイト
・近所の教会の牧師さん夫婦
・友人
・彼氏の友人
・インターン仲間
といった人たちの家に招待されました。
とくに頻繁に招待してくれたのが、私が「アメリカのお母さん」と呼んでいる、とてもお世話になったお家の人の友だちで、留学中にどれだけパーティに招かれたのか、数えきれないほどです。
ホームパーティは、お互いのことを知って関係を深めるきっかけにもなりますし、いろいろな家庭の料理や、文化や習慣を学ぶ機会にもなります。
「どうしてこの料理の腕で人を招いたのだろう?」と疑問に思う家もありましたが(笑)、ホームパーティではいつも楽しい時間を過ごすことができました。
4.「アメリカのお母さん」のお手伝い
私の「アメリカのお母さん」はとても社交的で、料理も上手なので、よくパーティを開いていました。私もお母さんの手伝いで、パーティの準備をする機会がたくさんありました。テーブルセッティングから料理やデザートの準備、インテリアのアレンジ、手土産として折り紙の用意など、いろいろやりました。
私は日本でほとんど料理をつくった経験がなかったのですが、料理上手なお母さんからレシピをいろいろ教わったり、デザートを何種類も1人でつくったりしました。そのときは私のつくったデザートをゲストが食べてもらえるか冷や汗ものでしたが、ホームパーティでお菓子をつくることがなかったら、お菓子づくりが趣味の1つになることはなかったと思います。
これは余談ですが、ボーイフレンドのご近所さんにバーベキュー・パーティに誘われて参加したとき、そのご近所さんがかなりの量を平らげた後、2階に上がってオーバーオール・サロペットに着替えてきて、「これでまだまだ食べられるわー!!」と言ったのが衝撃的で(笑)・・・これも一種の楽しいカルチャーショックでした。
ワンポイント:ホームパーティに招ばれたら
ホームパーティに招ばれたときは、
(1) 参加者がそれぞれ食べ物や飲み物を持ち寄るのか
(2) ホストがすべて用意するのか
事前に確認しておくといいでしょう。
(2)の場合、できればほかのゲストとも調整して、お花やスナック、フルーツの盛り合わせなど手土産を持参することをおススメします!
5.ルームメイトの車でおでかけ
留学当初は免許も車も所持していなかったので、ルームメイトや友だちに車で20~45分程度の町にときどき連れて行ってもらいました。
ショッピング・モールで洋服を買ったり、映画を観たり、チェーン店のレストランで食事をしたり・・・普段キャンパス内で寮と教室を往復するだけの生活を送っていた私には、とてもいい気分転換になりました。「また勉強をがんばろう!」という前向きな気持ちで寮に戻ったものです。
レストランの食事は塩味が強く、決して絶品! という訳ではありませんでしたが、いつもは学食で変わりばえのしないメニューでしたから、たまに別の味のものを食べるのは楽しみでした。ルームメイトがお気に入りだったファーマーズ・マーケットやアンティーク・ショップを見て回るのも新鮮な経験でした。
そういえば、勉強漬けの私を気づかったルームメイトが、サプライズで、近隣の町へ私のボーイフレンドのバンド演奏に連れて行ってくれたことがありました。ルームメイトは私のボーイフレンドが私にふさわしい男性かどうかを見きわめるためという別の意図もあったようですが・・・。このときはルームメイトのやさしさが身に染みて、絆がより強まった気がしました。いまでもいい思い出です。
6.ワシントンDCで芸術鑑賞
私の大学では、週末に何回か、ワシントンDCとメリーランド州ボルチモアに行くバスを出してくれました。気軽にワシントンDCを訪問できるので、毎回予約が殺到していました。
私はほぼ毎回そのバスを利用して、大好きな博物館巡りをしたり、コンサートを聴いたりしていました。みなさんご存知かもしれませんが、ワシントンDCのスミソニアン博物館は入場が無料ですし、スミソニアン以外の有料の美術館も、学生証を提示すれば学生割引が利用できます(学生割引を利用できる施設は意外に多いので、ぜひ有効に活用してくださいね!)。
ワシントンDCでは、新鮮なサラダを食べるのも楽しみでした。というのも、大学の食堂のサラダバーの野菜はいつもしなびていたのです。
ときにはメトロに乗って、隣のバージニア州まで足を伸ばして観光を楽しんだり、夏休みにインターンとして働いていたときに仲よくなったNGO仲間と、スミソニアン博物館のそばのナショナル・モールでソフトボールをして汗を流したりもしました。
ちょっと寄り道:ルネサンス・フェスティバル
秋になると、全米各地でルネサンス・フェスティバルが開催されます。
このフェスティバルは、中世イングランドの村を再現するもので、さまざまなショーや生演奏、演劇などのエンターテインメントがもりだくさんで、終日楽しむことができます。
私は昔の衣装をレンタルして中世の住民になりきり、アクロバット・ショーを観て大声で応援を送り、おいしい料理を食べることを毎年心待ちにしていました。このフェスティバルで食べた、バターに浸したコーン・オン・ザ・コブはこれまで食べたトウモロコシの中で一番おいしくて感動しました。
コスプレ好き、イベント好き、おいしいものを食べるのが大好き、という人は、ぜひこのフェスティバルに足を運んでみてください!!
7.アムトラックやグレイハウンド・バスで遠出
免許を取得するまでは、アムトラック(長距離鉄道)やグレイハウンド・バスなどの公共機関を利用して、ニューヨークやフロリダに住んでいる友だちに会いに行きました。
車社会のアメリカでは、鉄道やバス停の数は少なく、日本のようなきめ細かいスケジュールは期待できません。それでも主要都市には行けますし、良心的な値段設定となっています(ただ、駅やバス停は繁華街から離れた場所にあることもめずらしくないので、安全への気配りは必要です)。
いくつか心に残ったエピソードをご紹介しましょう。
7-1.アムトラックで他の乗客と交流
アムトラックは、乗車時間が長いときは、他の乗客と交流を深めることもできます。
ワシントンDCからフロリダに行ったときは、乗車時間が長いだけでなく、天候不良で大幅に遅れてしまったため、乗客はみんな退屈してしまって、私が事前に購入しておいたゲームで盛り上がりました。
窓からの景色を期待してアムトラックを選んだのに、遅延のため夜の走行となり景色はまったく見えず、また夜には暖房が切れるので寒くてよく眠れませんでしたが、それも含めて楽しい思い出となりました。
7-2.道に迷った運転手を乗客みんなでヘルプ
グレイハウンド・バスは、ニューヨークに住んでいる友だちに会いに行くために、頻繁に利用しました。
バス内で映画が上映される路線があり、映画が終わった頃にちょうど目的地に到着するため退屈しませんでした。
またニューヨークからワシントンDCまで乗車した際、運転手が道に迷ってしまい、乗客みんなで協力して道を教えてあげて、無事到着したときは拍手喝采でした。あんなにわかりやすい道をどうして迷ったのかいまだに疑問ですが、アメリカならではのエピソードといえるのではないでしょうか。
8.マイカーでどこへでも気の向くままに!
マイカーを購入してからは、行動範囲がぐっと広がりました。また、それまではルームメイトや友だちの都合に合わせて外出していましたが、いつでも自分の行きたい場所に、行きたい時間に行けるようになって、自由を手にした感覚になりました。
勉強の合間に、景色がきれいな川沿いの町にアイスクリームを食べに車を走らせたり、ジャズに目覚めて、お気に入りのバンドのコンサートに、片道6時間以内ならどこへでも観に行ったり。
それから当時のボーイフレンドはすでに社会人で、家まで2時間弱かかっていたのですが、彼のお迎えを待たずに遊びに行くことができるようになったので、彼の家族とバーベキューやツーリング、ボート・ライドなどもして、一緒に過ごす時間が増えました。
ただアメリカには運転がおおざっぱというか、とても荒い人もいるので、安全のことを考えると、留学して最初の1年は車を買わないほうがいいと思います。
9.まとめ
みなさん、いかがでしたか?
アメリカに留学する前の私は、東京で休日を過ごすことが多く、楽しみはお金で買えるものだと考えていました。日焼けを気にして、できるだけ屋内で過ごすようにもしていました。
そんな私がアメリカ留学で学んだのは、お金を出さなくても工夫次第で十分楽しめるということです。
たとえば、あるルームメイトは天気がいい日は、外に出て昼寝をしたり、読書をしたりしていました。ボーイフレンドも、お弁当と毛布を持って公園でのんびり過ごすのがお気に入りでした。
アメリカの大学に留学したことで、時間に追われて暮らすのではなく、ゆっくり流れていく時間を楽しむことができるようになりました。普段は田舎で勉強に集中し、ルームメイトや地元住民とホームパーティで交流を深め、ときにワシントンDCなど近隣の都市にでかけて芸術鑑賞を楽しむ・・・私は、自分にとって最適な環境で留学生活を送れたのだと思います。
みなさんもぜひ素敵な留学を実現させてくださいね!
▼ 読むだけでアメリカ留学に役立つ資料をお送りします。▼
12/21
しっかり分かる
留学講演会
>
まずは
資料請求
>