留学体験談:アメリカの大学に留学して見つけた新しい自分

日本の大学を1年でやめてアメリカの大学に留学したKくんが冬休みで帰国した際、栄 陽子留学研究所を訪ねてくれました。その折、Kくんがご自身の留学体験を話してくれましたので、紹介したいと思います。

大学のキャンパスに咲く桜
大学のキャンパスに咲く桜

日本の大学で4年間を過ごしていいのか?

日本の大学に進学したものの、このまま大学4年間を過ごしていいのかという疑問が湧いたのです。僕は、中学から高校、高校から大学まで推薦で進学しました。受験勉強に熱心に取り組むこともなく、大きな試練を乗り越えることもなく、ここまで来てしまいました。

そんな私には自分に対する自信がありませんでした。そこで私はこの大学4年間で何か大きなことを成し遂げることで自分に自信をもとうと考え、辛い練習を乗り越えそして試合に出ることを目標に強豪の大学野球部への入部を決意しました。しかしその大学の野球部は全国でも屈指の名門であり、私が入部する夢は叶いませんでした。自信を得る手段を失った私は途方に暮れていました。

留学のチャンスがめばえる

たまたま英検2級をとれば卒業を目的とした留学ができることを知り、自分にもチャンスがあるのではないかと思ったのが、留学へと心が傾いていったきっかけです。小さいころに父の仕事の関係でシンガポールで過ごしたことがあって、そもそも海外の大学に興味はありました。でも、とにかく自分に自信をもちたかったというのが、僕を留学に向かわせた大きな原動力だったと思います。

高校を卒業してすぐにアメリカの大学に進学することも考えたのですが、留学のことを少なからず現実的に考えるようになったのが高校を卒業する間近のことだったので、日本の大学に進学して、1年かけてじっくり留学準備をすることにしました。

最初はコミュニティ・カレッジ(公立の二年制大学)への留学を考えていました。でも、コミュニティ・カレッジを卒業しても学歴は短大卒ですし、栄 陽子先生にも、日本の大学の単位を移行すれば3年でアメリカの四年制大学を卒業できると言われ、四大への留学を決意しました。親も、3年という年限でお金を出してくれることに賛同してくれました。

経済学部から生物学専攻へ

日本の大学は経済学部でした。そうはいっても、もともと経済学に興味があったわけではありません。なんとなく、というのがこの学部を選んだ正直な理由です。経済学部や法学部は、いわば王道ですから、それで深い考えもなくこの学部に進んだわけです。

それで実際に経済学の科目もとってみたのですが、どうも自分には合っていないと思うようになりました。それで経済学はやめて、アメリカの大学では好きなこと・興味のあることを専攻しようと思いました。小さいころから家に花があり、熱帯魚や犬も飼っていたこともあって、生物や環境には親しみがあったので、生物学を専攻することしました。

授業の英語についていけない

実際にアメリカの大学に来てみて、何に苦労したかといえば、やはり英語です。自分の英語力は全然足りない、それが実感でした。とくに授業の英語はさっぱりわからない。1割わかればいいくらいでした。話すスピードがなにしろ速い。専門用語が飛び交う。わけわからない、としか言いようがない状態です。

栄 陽子留学研究所では、「アメリカの大学の勉強は予習が肝心」と言われていました。でも、僕にとっては、どうやら復習を中心に勉強するほうが合っているようです。そこでともかく時間をかけて復習に取り組みました。オフィスアワー(教授がアポなしで学生と会ってくれる時間)には先生に詰め寄り、チューターをつけて、夜中まで図書館にこもり、ときに徹夜までして理解を完全にし、暗記できるまで地道にしつこく勉強しました。

サクセス講座
栄 陽子留学研究所の事前講座に参加した際のキャンパス

留学が僕のラストチャンス

日本ではあまり勉強することのなかった僕ですが、どうしてアメリカの大学ではこんなに勉強できているのか。いろいろな理由が考えられますが、まずは勉強しないとついていけなくなる環境に置かれているから、というのが大きな要因でしょう。

日本では困っていれば先生や友だちが声をかけてくれます。アメリカの人もみんな親切ですが、こちらから助けを求めない限り、気にかけてくれることはありません。自分から動いていく必要があります。

そして、僕の留学にはお金がかかっています。親も、3年という条件で支援してくれているわけですから、卒業を遅らせるわけにはいきません。僕の留学をサポートしてくれている親のすごさに、いまあらためて思い至っています。

さらに僕の留学のそもそもの目的は、「自分に自信をもちたい」というものです。ここでくじけたら、また元の僕に逆戻りです。僕が自分に自信をもつためにはあきらめずに壁を乗り越えなくてはなりません。留学はそのラストチャンスです。したがって僕には「やるしかない」ほかに選択肢はありません。勉強する、それしかないわけです。

挑戦したことで後悔はしない

留学は、本当に貴重な経験です。お金のことも含めて、留学できる環境を与えられた僕は恵まれていると言えます。いままでの留学を振り返っても、後悔したことはありません。毎日が未知の体験の連続で、とても刺激に満ちています。ここまで本気で勉強したことはありませんし、勉強の楽しさを発見したのも予想外の経験です。自分自身ですら気づかなかった新しい自分を発見したような気持ちです。

留学するかどうか迷っている人もいると思います。それなりのリスクも伴います。でも、悩んでも答えが出ないのであれば、とりあえずやってみることをすすめます。何もしないで後悔することはあっても、挑戦したことで後悔するはずはないと思いますから。


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