アメリカ留学のメリットとは?
みなさんこんにちは!
今回の「留学ブログ」では、アメリカ留学のメリットについて、真っ正面からお話ししたいと思います。
「進路の選択を日本の大学だけに限定したくない」という人はたくさんいらっしゃいます。つい先日の朝日新聞(2017年10月29日付)でも「日本にこだわらない」という見出しで、日本を飛び出している留学生たちの記事が1面に掲載されていました。
でも、世界は広い! どこの国に留学すればいいのか、迷ってしまいますよね。そこで本記事では進学先としてのアメリカの大学の魅力とメリットを、私自身の経験も交えてお話しします。「唯一アメリカだけがベスト!」というわけではありませんが、将来の進路を考えるにあたって何らかの参考にしていただけると嬉しいです!
もくじ
1.留学先として1番人気のアメリカ
2.アメリカ留学のメリットその1:多様な選択肢
2-1.大学の多様性
2-2.専攻分野の多様性
2-3.アメリカの歴史と社会に触れるプログラム
3.アメリカ留学のメリットその2:カリキュラムの柔軟性
3-1.入学前に専攻を決める必要がない
3-2.専攻を変えることもできる
3-3.大学を移ることも簡単
4.アメリカ留学のメリットその3:多様な学習機会がある
4-1.留学先の大学からさらに留学できる
4-2.大統領就任式に参加
4-3.世界一周で単位を取得
5.アメリカ留学のメリットその4.勉強できる環境が整っている
5-1.セラピー犬が学生を癒してくれる?
5-2.教育の質と大学ランキング
6.アメリカ留学のメリットその5:新しい価値観を得られる
1.留学先として1番人気のアメリカ
留学生の統計調査をしているJASSO(独立行政法人日本学生支援機構)によると、2015年度の日本人留学生は84,456人となっています。国別で見ると、留学先として人気が高いのは、1位がアメリカで18,676人。次いでカナダが8,189人で、オーストラリア、英国、中国と続きます(※1)。
2位のカナダに倍以上の差をつけていることから見ても、アメリカは日本人の留学先としてとても人気が高いことがわかります。
JASSOの統計は、短期留学や交換留学なども含み、最近はアジア諸国への留学も増えているようです。以下に、とくに大学に留学することに絞って、アメリカ留学のメリットを考えてみたいと思います。
2.アメリカ留学のメリットその1:多様な選択肢
アメリカの大学に留学することのメリットとしてまず挙げられるのが、選択肢の多さです。
2-1.大学の多様性
アメリカには4,000以上の大学があります。
日本の1,125校(うち四年制大学が779校、短大が346校(※2))、オーストラリアの約40校、カナダの約90校、イギリスの約100校と比べると、その数の多さは圧倒的です(「大学」の位置づけは国によって異なりますが・・・)。
これだけの数があれば、地域や規模、費用、専攻や難易度など、自分の希望条件をすべて満たす大学を見つけられる可能性も高いということになります。逆にいうと志望校を絞り込むのがとてもたいへんなのですが、時間をかけてしっかりリサーチすれば、自分が納得いく大学に出会えるはずです。
2-2.専攻分野の多様性
アメリカの大学は、カリキュラムのバラエティにも富んでいます。アメリカの大学で学べる専攻は600以上に及ぶといわれています。この数の多さも世界でダントツです。
ユニークな専攻もたくさんあって、日本の大学ではあまり学べないようなことが学問として成り立っています。
たとえば乗馬学。馬や牧場の管理、馬産業ビジネス、組織管理、馬術などを学び、学位を取得できる課程です。
ほかにも、地球外生命学、オークション学、スパイ学、ワイン学、ゴルフ場経営学、ハーブ学など、なんでも「学」をつければいいの? と思いたくなるような、あらゆる分野をアメリカの大学では専攻できます。最近、とある大学がマリファナ学の課程を新設したニュースが話題になりましたね(苦笑)。
2-3.アメリカの歴史と社会に触れるプログラム
私が留学した大学には、アメリカン・カルチャー・プログラムという、ユニークな課程がありました。多様性豊かなアメリカの歴史と社会の真髄に触れることを目的とする体験プログラムです。
州外にも出かけていき、ガラ人(アメリカ国内でもアフリカの言語と文化が保存されていることで知られている黒人のコミュニティ)の語り部の話を聞いたり、ジャズの基盤になったともいわれるブルース音楽の歴史をたどる旅に出たり。ただ訪れるだけでなく、アメリカの多様性に富む歴史、政治、文化を体験し、学び、共感する、というプログラムです。おもしろそうじゃありませんか!?
3.アメリカ留学のメリットその2:カリキュラムの柔軟性
アメリカの大学のカリキュラムが柔軟であることも、アメリカ留学の大きな魅力です。アメリカの大学では、自分の希望に沿うテーラーメイドに近い教育を受けられます。
3-1.入学前に専攻を決める必要がない
日本では、大学入試の際に、出願する学部を決めてから受験するのが普通ですよね。将来何をしたいか決まっていなくても、受験の時点で、大学で何を専攻するか決めなくてはなりません。そのため、「何を学びたいか」より「いまの自分の偏差値で入れる大学・学部はどこか」という観点で進路を決める人も多いのではないでしょうか。
アメリカの大学では入学前に専攻を決める必要がありません。
大学1、2年生のうちは、一般教養の科目をとりながら、自分が本当に何を学びたいかを考えます。さまざまな分野を学びながら、自分の興味をじっくり検討できるのです。専攻は2年生の終わりまでに決めればよく、3年目から本格的に専攻課程の授業をとり始めます。
3-2.専攻を変えることもできる
また、1度決めた専攻を変更することもできます。私の友だちは、やりたいことがなかなか決まらず、3年生の途中で専攻を変えました。
私の場合、大学に入学する前は国際関係学や社会学に興味がありました。でも、一般教養科目としてとった政治学の先生がおもしろくて、「この先生のクラスをもっととりたい!」と思い、結局、政治学と社会学の二つの分野を専攻することにしました。
異なる二つの分野を専攻することをダブルメジャーといいます。ダブルメジャーというと、必修科目も増えてたいへんじゃないの? と思うかもしれませんが、計画的に科目をとれば、留学生でも無理ではありません。実際に、ダブルメジャーにチャレンジしている留学生はたくさんいます。まれなケースですが、三つの専攻(トリプルメジャー)にトライする人もいますよ!
また日本の大学では、学年と学部によって履修できる科目が決まっていることが多いと思いますが、アメリカの大学はそのようなことはありません。科目によっては履修条件がありますが、基本的には学部や学年に関係なく、だれでもとりたい科目をとれるようになっています。
入学から卒業まで、とても柔軟なカリキュラムがしかれていることは、アメリカの大学の大きな特徴で、アメリカ留学の大きなメリットともいえるでしょう。
3-3.大学を移ることも簡単
アメリカでは、A大学からB大学へと編入(転学)することがごく普通に行われています。アメリカの大学は「単位制」で、大学間の単位の互換システムがよく整っているのがその大きな一因です。
二年制大学から四年制大学への編入はもちろん、進路変更やステップアップのために、ある四大から別の四大に編入することもめずらしくありません。日本でも有名なUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)には、毎年3,000人以上の学生が他大学から編入しています(※3)。
さらにアメリカの大学は、海外の大学の単位も認めてくれます。日本の大学に在籍している人でも、それまでに取得した単位をアメリカの大学に移行できるのです。日本の大学で2年プラスアメリカの大学で2年=4年で卒業することも可能です。
私が留学した大学にも、編入を経験した人がたくさんいました。
・アメリカの二年制大学を卒業して編入してきた人
・日本の大学から編入してきた人
・アメリカの名門女子大でセブンシスターズの1校Smith Collegeに編入していった人
・州立の総合大学に編入していった人
・州立の総合大学から編入してきた人
などです。小さい大学に入学したけど大きな大学のほうがいいという人もいれば、その逆の人もたくさんいたのがおもしろいなと思いました。
アメリカの大学には、日本の大学のような入学金や初年度納入金がないので、編入するにあたって費用的損失がないことも、大きなメリットだと思います。
日本の大学からアメリカの大学に編入したい人は、「編入留学」のページをぜひ参考にしてください!
4.アメリカ留学のメリットその3:多様な学習機会がある
アメリカの大学は、学生が主体的に自分の学びかたを決めていけるように、さまざまな学習機会を設けています。
4-1.留学先の大学からさらに留学できる
アメリカの大学では、留学生であっても、その大学に籍を置いたまま、さらに別の大学に留学することができます。
私の大学は、長年イギリスの大学と交流があり、毎年30人規模の学生が提携先のイギリスの大学に1年間留学できるシステムがありました。学費を二重に支払う必要もなく、イギリスの大学で得た単位はそのまま卒業単位になるので、留年の心配もありません。
4-2.大統領就任式に参加
また、政治学専攻の友だちは、アメリカの政治の中心地、ワシントンDCにある総合大学の提携プログラムに参加しました。そのプログラムは、上院議員のオフィスでのインターンシップが必修で、インターンシップ中に大統領就任式に参加するチャンスを得ていました。
4-3.世界一周で単位を取得
私は大学3年生のときに、セメスター・アット・シー(Semester at Sea)というプログラムに参加しました。これは、全米の大学から集まった約600人の学生が、大型クルーズ船で世界中を航海しながら100日間で地球を1周するという、とてもユニークなプログラムです。「セメスター」とは、「(二学期制の)学期」という意味です。
私が参加した学期は、船がカナダから出航し、地球を西回りに、日本、中国、香港、ベトナム、インド、エジプト、イスラエル、トルコ、モロッコなど、12か国に寄港しながら旅しました。船には全米の大学から教職員も参加していて、海上を移動している間は、毎日船上で授業があります。その授業をとることによって、大学の単位が取得できるのです。
寄港地の歴史や文化、社会問題を船上で学び、そこで得た知識を各国の港に停泊中に、フィールドワークを通じて実践的に学びます。現在はコロラド州立大学がアカデミック・スポンサーなので、プログラムに参加することによって、コロラド州立大学の単位をとれると思います。
このようにアメリカの大学には、さまざまなかたちで学びの場を広げられるチャンスがあります。4年間みんなが同じように過ごすのではなく、自分だけのテーラーメイドなカリキュラムをつくれるという感じでしょうか。これはとてもぜいたくなことですし、アメリカ留学の大きなメリットだと思います!
5.アメリカ留学のメリットその4.勉強できる環境が整っている
アメリカの大学は入学はやさしいけど卒業はむずかしいと言われます。入ってからの勉強が大変というのは、日本の大学と大きく異なる点の一つだと思います。それだけにアメリカの大学は、学生が必死に勉強に取り組めるような環境づくりにも力を入れています。
5-1.セラピー犬が学生を癒してくれる?
アメリカの大学では、毎回の授業で何百ページものリーディングの課題が出され、ほぼ毎週エッセー(作文)を書かなければなりません。課題の量がハンパないので、アメリカ人学生も一生懸命に勉強しなければ卒業できません。
さらにテストはだいたい記述式で、「あなたの意見を述べよ」という問いが多く、自分の頭で考え、解決し、伝達する力が求められます。
大学のほうも創意工夫して、勉強できる環境づくりに力を入れています。図書館が24時間開いているのは当たり前。最近は、テスト前になるとキャンパスにセラピー犬が登場する大学もあるとか。テスト勉強でストレスを抱えている学生が、犬と触れ合うことでリラックスするのが狙いです。笑い話でなく、それだけ学生が必死に勉強している、ということです。熱心な教授や優秀な学生に囲まれますから、勉強したい人にとっては、とてもよい環境です。
5-2.教育の質と大学ランキング
最近、イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education」による世界大学ランキングの2018年度版が発表されました(※4)。
トップはオクスフォード大学、2位はケンブリッジ大学で、いずれもイギリスの大学ですが、3位以降はカリフォルニア工科大学、スタンフォード大学、とアメリカの大学が続き、トップ100のうち、じつに41校がアメリカの大学という結果でした。一方、日本の大学で100位以内にランクインしたのは東京大学(46位)と京都大学(74位)の2校のみです。
ランキング自体は評価基準次第で順位が大きく変わるので、気にする必要はありません。
ただ、研究実績や産業界への貢献、国際性など、アメリカの大学が世界の中でも相対的に高く評価されている背景には、学問を追究するアカデミックな環境が整っていることが大きく寄与しているように思います。
6.アメリカ留学のメリットその5:新しい価値観を得られる
アメリカに限ったことではありませんが、留学すると、日本では知るすべもなかった価値観や考えかたに出会うことがたくさんあります。とくにアメリカは「移民の国」ですので、アメリカにいながら、世界の文化に触れられます。日本のよさや家族の大切さも実感するでしょう。
アメリカには本当にいろいろな人がいますので、最初は意思疎通がむずかしく、コミュニケーションに困ることもあります。その代わりに、頭を働かせて、試行錯誤するなかで、自分で物事をやり遂げる主体性や自立心がつきます。さまざまな人と触れ合うことで、考えかたが柔軟になり、広い視野や視点から物事をとらえられるようになるのも、アメリカ留学の大きなメリットです。
アメリカ留学のメリットというと、英語力がつくことを真っ先に挙げる人も多いと思います。たしかに4年間英語漬けの生活を送れば、イヤでも英語ができるようになります。でも、アメリカ留学のメリットは英語だけではありません。たくさんの選択肢の中から、自分のやりたいことをさまざまなかたちで追求できるアメリカ留学は、5年後・10年後になって、その成果を実感できると思いますよ!
留学しようかどうか迷っている人は、ぜひアメリカ大学進学にチャレンジしてください!!
【参考資料】
(※1)平成27年度協定等に基づく日本人学生留学状況及び協定等に基づかない日本人学生留学状況(在籍大学等把握分)の合計
(※2)文部科学統計要覧(平成28年度版)10.大学
(※3)Profile of Admitted Transfer Students
(※4)World University Rankings 2018
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